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年忌法要お供えを選ぶときの注意点【一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌】

故人を偲び供養するための年忌の法要は、時を重ねるごとにお招きする方は変わっていきます。年忌法要そのもののマナーは年数、特に一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌ではほぼ変わりません。そんな中で、どのような品を故人のためにお供えすればよいのかを悩まれる方多いのではないでしょうか。ここでは、年忌法要(一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌)の際にお供えを選ぶ際の注意点や、どのような品が良いかなどをピックアップしてご紹介したいと思います。

年忌法要とは?

年忌(ねんき)とは、祥月命日、また、その日に営まれる仏事のことを言い、日本の仏教において、定められた年(一周忌、三回忌、七回忌、13回忌など)に故人に対して営まれる法要を、年忌法要と言います。故人の供養のために遺族や親族、お世話になった知人・友人などが参列して故人を偲びます。

祥月命日:一周忌以後の当月の命日

年忌法要へ招かれた際の「香典」や「お供え」はどのようにしたらよい?

年忌法要(一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌)へ招いていただいたけれど、都合が悪くて参加できない、もしくは参加するけれど「香典」や「お供え」はどうしてよいのかわからないということが多いですよね。ここでは欠席の場合と出席の場合で「香典」や「お供え」の送り方などを紹介します。

●都合が悪く欠席しなければならないとき

年忌法要へお招きを受けた際は出来るだけ参加するようにしますが、どうしても都合が悪く参加できない場合などには、御香典もしくはお供え物をお詫びの手紙を添えて送るということが一般的な対応となります。故人のご自宅へ郵送する場合は送り先として施主、(あるいは送付先住所の家主)を受取人とし、故人の名前宛てにはしません。お届けの日は法要をする前日までに届くようにしましょう。香典を送る場合、表書き「御仏前」「御供物料」などとして、香典袋へ入れたものを郵便局などで書留で送るようにします。

 

●お供えをお寺に郵送または持参する場合

自宅ではなく、お寺などで年忌法要をされる場合、お寺での供花やお供え物を置く時の決まりやしきたりがあるかを事前に施主(せしゅ)の方やお寺へ連絡し確認するようにしましょう。なぜかというと、宗派やお寺のお堂にお花を生ける壺や花瓶によって手間をかけさせてしまったり、外からのお花ではなくお寺に直接お願いして「お花料」をお寺にお渡しする場合もあるためです。特に決まりがない場合は、事前にお寺へお花を贈りますとの確認の連絡を入れておくほうがお花の受け取りの際に間違えがなく良いでしょう。籠花やアレンジメントフラワー、籠盛りの果物などを法要の行われる前までにお寺の住所、お寺の名称、お施主(あるいは故人のご家族)の名前を忘れずに記載して送るようにしましょう。

●法要に出席する場合のお供え

法要に出席する場合、基本は「御仏前」+「お供え」もしくは「御供物料」。法要後に会食がある場合などによっても「香典」をお包みする金額は変わってきますが、法要に参加する場合は「お供え」のみでは失礼にあたりますので、「御仏前」または「御供物料」などの表書きにして現金をお包みする方が好ましいです。

※表書きを「御供物料」とする場合、別途「お供え」は必要ありません。

年忌法要のお供え物を選ぶ際の注意点

●贈る時期やタイミングに注意する

受け取る側に手間を取らせたり、都合が悪いタイミングとならないようにすることに注意しましょう。あまり早くに贈りすぎたりするとお花が枯れてしまったり場所を取って邪魔になってしまったりするのであまり良くありません。さらに法要当日に自宅へ届けてしまったりすると皆さん法要の為、留守で受け取れなかったなどとならないよう、前日にお届けする事をお勧めします。

●食品は賞味期限に注意

食べ物を送る際の賞味期限などあまりに短いものは避けるようにしましょう。果物やお菓子などで傷みやすいものや賞味期限があまりにも早いものは、法要が終わってから分けて持ち帰る際などに好まれませんので注意が必要です。せっかくのお供え物でも皆さんに分けて持って帰っていただいたりできないとお供えしても意味がありません…。

●法要に合うお供えを選ぼう

法要の際はお菓子などをお供えとして選ぶ際、後で分けて持ち帰ってもらう事もあるので小分けの物が好まれるます。地域によっては、お供え物は出席者の方々に小分けにして持ち帰っていただくなどの風習があることが多い為、小分けになったものが箱などにないっている物が好ましいと言えます。故人の好んで食べていたものなどがあればそれをお供えに選ばれても喜ばれます。

例:あられ、せんべい詰め合わせ、饅頭、焼き菓子、ゼリー、小分けになった羊羹詰め合わせ、等様々です。

●弔事に合うパッケージのものを選ぼう

お菓子などをお供えとして選ぶ際、中身のパッケージや色などがあまりに派手なものは避けるようにします。洋菓子などではとても美味しいけれど、パッケージなどが赤などの派手な色であったり、キャラクターの形であったりするものはあまり良くありません。出来るだけ中のパッケージや形などに気を付けて選ぶようにしましょう。

 

●相殺をイメージするものは控える

生鮮食品(肉や魚類)などの相殺をイメージさせるものは避けるようにします。特に魚や肉は「殺生にあたる」ので良くないとされています。

 

花(供花)を贈る際の注意事項

●花の色に注意

お花を贈る際はあまりにも派手な色などを使わないよう気を使いましょう。一周忌以降は白を中心としたお花でなくても問題がないとされています。故人が好きだった花などがあればそれを交え、白や黄色、紫の花等をさし色として贈られると良いでしょう。ただし、赤や色のきつい花は哀しみの花としては避けるべきだ、という考えもあるので控えるようにします。

●贈ってはいけない花

棘や毒のあるお花を贈ることはマナー違反です。基本的に、棘や毒素のあるもの、香りの強いものは避けるべきだと言われています。棘のある花はお供えする際にけがをしてしまったり、仏さまが痛がってしまう、などの言い伝えもありますので控えるようにしましょう。

最後に

お供えには様々なものがありますが、向いている物や不向きな物などがあることをよく理解し、故人のためにお供えを選ぶようにしましょう。尚、お花などはお手入れもありますので、お手入れのしやすさなども考慮して選ばれると良いでしょう。

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