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毎日の仏壇への正しいお参りの仕方とは?

仏壇は両親が亡くなってから購入したけれど、毎日のお参りをどのようにして良いのかわからない…。見よう見まねでお参りしているけれど、正しい作法で出来ているか心配。そんな思いがある方はたくさんいるのではないでしょうか。正しい作法を知っていれば、自宅でも別のお宅で仏壇にお参りをするときも焦らず落ち着いてお参りすることができるようになります。ここでは、毎日の仏壇への正しいお参りの仕方作法、注意点などをご紹介したいと思います。

なぜ仏壇にお参りするのか

何故お仏壇へのお参りを毎日するのかということですが、亡くなった故人とはもう話しをすることはできないので、仏壇にお参りをして心の中で対話をしたり、今日も新しい一日が迎えられたことに対しご先祖様や仏様に感謝の気持ちを伝えるということになります。仏壇は家庭に常設された礼拝施設で本尊を祀る須弥壇(しゅみだん)を小型化したもので、簡単にいうと仏壇とは、家庭にある小さなお寺のようなものと考えていただくとわかりやすいでしょう。毎日お寺に行く事も出来ないので、この仏壇に毎日お参りをし、家族の絆を深めたり自分自身を見つめなおすという自分たちのためでもあるとされています。

いつ仏壇にお参りする?

お参りは一日何回しても構いませんが、仏壇にお参りするのに良い時間帯があるとされています。それは朝一番と夜の二回です。 朝は通常、朝食前の身支度などを整えた後に炊き立てのご飯をお水と共に仏壇の仏様にお供えします。朝にご飯を炊かない場合は、ご飯を炊いたときにまず仏様にお供えして差し上げるようにします。夜は夕食後または就寝前に一日の出来事を報告したり、今日も一日家族みんなが無事に過ごせてありがとうございますというニュアンスでお参りします。出来れば家族全員そろってお参りできれば一番ですが、子供などにはとにかく親が毎日手を合わせ、お参りをしている姿を見せるということだけでも大きくなったときに自然と仏壇へお参りするということが身につくことが多いようです。無理のない範囲で一日二回の仏壇へのお参りを習慣づけると良いですね。お参りやお供えの仕方は地域や宗派により異なることがあるので、心配があれば近くのお寺や檀家のお寺に聞いてみると詳しく教えてくれます。

朝のお参りの仕方

①仏壇の扉を開ける

まず朝起きてから洗顔や着替えを済ませて、身支度を整えてから仏壇の扉を開けます。昼間でも構いませんが、できれば仏壇の掃除をします。

②お供え物を仏壇に供える

自分が朝食をとる前に炊き立てご飯(仏飯)とお水やお茶をお供えします。朝ごはんを炊かない場合はお水やお茶をお供えし、ご飯を炊いたときにまず仏様にお供えするようにします。※浄土真宗はお水やお茶はお供えしません

③お線香をあげます

仏壇の前に正座してろうそくに火を灯しお線香をあげ合掌します。※宗派によりお線香の本数やあげ方は異なります。

④リンを鳴らす

読経しない場合リンは鳴らさないこともありますが、通常リンはお線香をあげた後、お経・念仏を唱える前に鳴らします。※鳴らす回数は1~3回で、宗派によりたたき方は異なります。自宅でない場合の仏壇へのお参りの際は自分の宗派での作法で問題ないです。

⑤お経・念仏を唱える(読む)

数珠があれば手にかけて、軽く一礼し、はじめにお経を唱える合図として、リンを二回鳴らします。次に宗派のお経を唱えて、終わったら再びリンを二回鳴らします。

⑥ろうそくの火をけす

最後にろうそくの火を消します。通常は仏扇やロウソク消しなどで消しますが、なければ手で仰いで消しても構いません。

⑦ご飯(仏飯)を下げて朝のお勤め終了

下げたご飯(仏飯)はお下がりとして朝食の時にいただきます。仏壇が二重扉の場合は内扉だけ閉めておきます。

日中にお参りするとき

日中はお仏壇の扉はそのまま開いておく、もしくは二重扉の場合は内扉だけ閉めておきます。もしも果物やお菓子、季節の初物をいただく時などは、まず仏様にお供えします。季節のお花などもお供えして差し上げると良いですね。そして時間があれば仏壇の掃除は頻繁に行うようにして、いつもきれいで清潔にしておきます。

夜のお参りの仕方

夕食後、または就寝前に再び③~⑤を行い、仏壇の扉を閉めます。合掌の際は今日一日が無事過ごせたことに感謝してお参りします。

お参りの際の注意点

●火の消し忘れに注意

毎日、お参りをするときはお線香やろうそくを使うので火の元には十分気を付けるようにします。ろうそくに火をつけたまま他の用事をしたり、お参りを終えた後に火の消し忘れなどないよう十分注意しましょう。また、仏壇内の照明などは、普段は消しておきお参りするときにだけ点灯すれば問題ありません。そして仏壇の近くに燃えやすいものを置かないことも大切です。うっかりしていると家事の原因となってしまいます。

●写真を仏壇の中に飾っても良い?

仏壇は本尊と位牌を安置するところなので、故人の写真は仏壇の中には置きません。故人の写真を飾りたい、写真を見ながらお参りしたい場合は仏壇の中ではなく仏壇の手前や横などにスペースを見つけて飾るようにしましょう。

 

●仏壇にお参りする際のろうそくやお線香の火の消し方に注意

人間の口から吐く息はとても穢れているとされているため、お参りの際のろうそくやお線香の火を消すときは口で吹き消すということはマナー違反となります。手で扇ぐことも出来ればしない方が良いですが、ろうそくの場合は火を消すための道具などが無い場合は手で扇いで消しても良いでしょう。お線香の場合は手で扇ぐよりも簡単に消す方法があるのをご存知ですか?火のついたお線香を立てに持って上から下へスッと下ろすと簡単に火を消すことができるので、施肥試してみてください。

最後に

毎日のお参りが習慣になるととても心が落ち着き気持ちが晴れ晴れとするものです。お参りは仏様にお願いをするものではなく、日々の自分の命の尊さや何気ない毎日がとても素敵なものと感じられるようになります。このお参りを自分の子供たちにも受け継いでいってもらえれば良いですね。

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