スポンサーリンク



弔電の宛名は喪主以外で送っても良い?5つのマナーと送り方

友人や知人の家族に急な訃報があった事を人づてに聞いたとき、葬儀に参列するには遠方だし時間もない…。けれど友人や知人には悲しみの気持ちをどうしても伝えたい。そんな時に弔慰の気持ちを込めた弔電を送ります。しかし経験があまりないので弔電の送り方がわからない…。そのような状況になるということは誰にでもあり得ることです。ここでは、弔電を送るときに宛名は誰にするべきなのか、そして弔電のマナーと送り方のポイントを押さえご紹介したいと思います。

 

弔電とはどんな時に送るもの?

弔電とは、弔事に送る電報の事で、訃報を聞いて、すぐに駆け付けたいけれど、今はとても遠方に住んでいてすぐに駆け付けられない、もしくはお通夜や告別式の時にどうしても外せない事情があり、参加することが出来ない場合などに、故人の遺族に弔意を表し送る電報です。

弔電を送るときのマナーと送り方

✔弔電を送るタイミングはお通夜?それとも葬儀?

この「弔電は」葬儀の知らせを受けて、参列できないことが分かっていればすぐに手続きをします。弔電は告別式の際に喪主より読み上げられるのが一般的で、その時刻(遅くても3時間ほど)前までに届くように送ります。お通夜の日に弔電が届いてしまっても、お通夜の行われている時間帯でなければ問題ないとされています。反対に事前に喪主が弔電に目を通すこともできるので良いという意見もあったりします。

✔弔電は誰宛てに送る?

弔電の基本は故人の葬儀を主催する「喪主宛てに送る」こととされています。そして喪主から見た故人の敬称を使用して文面を構成することが基本ですが、弔電を送るあなたが喪主ではなく他の遺族(娘や息子)の友人や知人であったりする場合は、喪主宛てでその名前の後ろに娘や息子(友人や知人)の名前を入れ申し込みすることも可能です。

例:受け取り人 「喪主○○様方 (○○友人や知人の名前)様」宛とします。

弔電は葬儀の主催者宛てに送るものですので、友人や知人の名前のみで送ることは失礼にあたると共に、葬祭場などで告別式をする際に会場へ弔電を友人や知人の宛名で送っても届かない場合もあるためです。もしくは喪主の方の氏名がわからない、または全くの面識がない場合などは「(故人名)様ご遺族様」「(故人名)様ご一同様」宛などと送ると差しさわりがないでしょう。

社葬などで喪主と施主が建てられている場合も、施主ではなく、喪主宛てに弔電を送ります。

✔弔電の文面の中の故人の呼び名について

基本的には喪主宛に送り弔電を送りますので、喪主から見た故人の続柄(敬称)を使用するのが一般的とされています。

例えば、友人のお母様が亡くなられた場合、友人のお父様が喪主ですので、喪主から見て「奥様」が亡くなられたことになるので「お母様」ではありません。告別式で読み上げられる可能性があるので十分注意が必要です。

故人の続柄の敬称を記載しますので参考にしてください。

父:ご尊父(そんぷ)様、お父様

母:ご母堂(ぼどう)様、お母様

夫:ご主人様、旦那様

妻:ご令室様、奥様

祖父:ご祖父様

祖母:ご祖母様

息子:ご子息様、ご令息様

娘:ご令嬢様、お嬢様

兄弟:ご令兄様、ご令弟様

姉妹:ご令姉様、ご令妹様

妻の父:ご岳父(がくふ)様

妻の母:ご岳母(がくぼ)様

例:故人が喪主のお母様なら「ご母堂様」とします。

もしも喪主と故人の関係がよくわからない場合、訃報を受けたら喪主と故人との続柄を、念のため確認をしましょう。喪主とは、遺族の代表者として葬儀を取り行い、弔問を受ける人のことです。弔電は、この喪主宛に送ります。多くの場合は、配偶者や長男などが務めますが、家庭の事情などにより、そうではないケースもあるので、失礼にならないよう、必ず名前の読み方と漢字表記を確認します。どうしてもわからない場合は、「(故人の名前)ご遺族様」「(故人の名前)ご遺族一同様」とします。

✔弔電はどこでどのように申し込む?

いざ電報を送ると決めたもの、どこでどのように申し込めばよいのかわからない…。そんな時は焦らず一呼吸おいてみてください。実際に電報を送る時にどこかへ出向く必要はなく、家から電話やインターネットで申し込みが可能です。昔ながらのいわゆる電報であれば、局番なしの115番へ電話するとオペレーターにつながります。

もしくはインターネットから申し込みをすると、どのようなスタイルの台紙があるかなどの確認が実際に見ながら選べたり、文例なども見ながら選ぶことが出来るので、容易にパソコンや携帯電話での操作ができる方にはじっくりと自分のペースで考えながらできるので良いかもしれません。PC操作が苦手な方やどのようにしたらよいか全くわからない方などは、オペレーターの方に相談しながら内容を決定されるという事も可能ですので、電話で申し込んでみましょう。電報だけでなく、お線香やお花などを一緒にお供えとして送ることができるサービスもあるので、私自身驚いてしまいました。

✔申し込み時に必要な情報

弔電の申し込みの電話やインターネットをする前に申し込みの際に必要となる情報があるので、まとめておきましょう。電話の場合、特にこの情報を用意していないとオペレーターの方にも迷惑がかかり、またかけなおしをして一からやり直しなどという事が無いように、事前確認をします。

訃報の連絡を受けてからの確認事項

●訃報の連絡を受けてからまず確認する事

  • お通夜・葬儀・告別式の日時
  • 場所(葬祭場あるいは自宅)の住所・電話番号
  • 故人もしくは遺族の宗教(仏式、神式など)
  • 喪主の氏名
  • 喪主と故人との続柄

弔電の申し込みに必要な事項

●弔電を申し込みに必要な事項の整理

  • 配達日(到着日)はいつにするか
  • 送り先は自宅か、葬祭場か
  • 宛名は誰にするか
  • 差出人名
  • 弔電本文の内容
  • 喪主との続柄・敬称
  • 喪主との続柄・敬称
  • 宗教(キリスト教や仏式)での違い
  • 参考文例の確認
  • 差出人の氏名、連絡先

大体上記の内容が必要となりますので、事前に確認してから申し込みの手続きをするとスムーズに進みます。

最後に

弔電は必ず告別式の前までに届くように送ることがマナーです。もしも間に合わない場合は弔電は送ることをせず、葬儀が終わってから弔問する、もしくはお悔やみのお手紙などを供花と共に送るなどされると残されたご遺族にも励ましとなり良いと思います。

スポンサーリンク