スポンサーリンク



お寺への寄付は檀家としてどこまで必要?断ることもできるの?

檀家になって一番の困ってしまう点は、今までは祖父母や両親などが支払いをしていたであろうお寺へのお布施や寄付。お寺から修繕や改築のための寄付を集うお知らせなどが来て、費用があまりにも高額だったので子供や孫であるあなたへ相談され、始めてこの現状を知る人も少なくありません。檀家制度はその家での問題でもありますので、今後ご先祖様のお墓を守っていく役割が自分にやってくる方は、しっかりと内容を把握しておく必要があるかもしれません。今までお墓を守って供養をしていただいたお墓に対しないがしろにするわけにもいきません。ここでは、そんなお寺への寄付に関してお寺への寄付はどのようなものがあり、払う必要があるのか、そして払うことが難しい場合にはどのようにしたらよいかなどをご紹介したいと思います。

お寺とは檀家に対してどのような意味合いがある?

●檀家とは?

檀家とはその家が特定のお寺(菩提寺)に属し、お寺の運営を経済的に支援したり、葬儀や法要の際にお布施をすることで寺院の維持や運営を支えていく存在です。修理・修繕・改築などがお寺である時には単発的に寄付などをしてそれを助ける役割があります。

 

●檀家にとってお寺(菩提)とは?

昔から先祖代々のお墓を守ってくれるお寺であり、困ったことがある時などは住職に相談にのっていただいたりする場所で、葬儀や法要などの際もこの菩提寺にお願いをし、供養をしていただくお寺です。お寺側は護寺会が決議した内容に基づき、護寺費(年間管理費のような意味合い)を檀家より受け、その費用でお墓の管理や整備などをする事を言います。一般的に檀家は護寺会に属し勉強会やお寺の行事などに参加して、仏教の教えなどを受けたり、生き方の飽和などの教えをお寺から受け、精神的な支えとなるものが菩提寺でした。

お寺への寄付はどのような種類がある?

お寺への寄付に関してはそのお寺により寄付の回数や金額などが異なりますが、よくある寄付としてはお寺の修繕や改築、その他には年中行事(彼岸会や盂蘭盆会会など)行う場合にはお布施もしなければならないことがあります。

お寺(菩提寺)への寄付やお布施は必要?

近年良く問題視される菩提寺の修繕や改築などに関する寄付・お布施は必要か?ということに関して、やはり代々引き継がれてきている檀家としては「自分の家として出来る限りの寄付はする必要がある」と考えていただいた方が良いでしょう。ただし、前にも述べたように法外な金額(とても払えないような金額)、または現状の生活に支障が出てしまうような金額の場合は、お寺側の住職または護寺会の総代の方などに相談すると良いでしょう。なぜかというと、お寺の修繕や改築などに関しては、檀家の審議機関である護寺会の総会や役員会などで審議して決議されたものが基本です。そしてその修繕、改築に関する予算などを概算し、その費用をどのように負担するかなどを審議決定します。お寺により、その費用の負担の割り当てなどは様々で、檀家に一律に割り当てる場合もありますし、何段階かに分けて金額設定し、経済的に余裕のある檀家は多く負担したりする場合もあります。支払いが行われなければ他の檀家の費用負担が増えてしまう場合もありますし、修繕や改装が出来なくなる場合もあります。したがって、この修繕や改築に関する寄付金に関しては、比較的義務的な分担金としての意味合いが強いものとなります。

寄付が払えない場合はどうすればよい?

昔からお世話になっているお寺だけれど、現状の生活に支障が出てしまうような金額の場合は、やはり壇家総代などに 「自分の生活状況で現状支払いができるのはいくらまでです」などと相談をしてみることをお勧めします。それでも決まった金額を分割払いなどで進めてくる場合は、離団も頭に入れて考えてみることも大切かもしれません。最終的に寄付が目標予算まで集まらなければ、修繕などの範囲を変更するなど、特に改装が必要な所などを最優先させて、その他の所は今回は諦めて次の機会にしましょうということになるのが一般的です。無理に支払いを置求めて来たり、当初の予定を変更なしに修繕など進めてしまうお寺の場合にはやはり家族や親戚と相談をし、今後どのようにしていきたいかを話し合う必要があるといえるでしょう。寄付の拒否となると総会の方も、檀家としての寺の運営を支えていくという務めであるという所からずれてしまいますので、最終的には離団の勧告がされることもあります。

本来の檀家としての「在り方」とは?

お寺の本堂や施設、境内などすべて、檀家皆で支えあっている檀家皆さんの物であって、住職個人のものでは無いという認識はありますか?住職は皆さんが支払いをしているお布施や寄付によりお寺を管理しているにすぎません。したがってお寺を継承、守っていくという意味では修繕や改築などの費用は檀家も負担しなければいけないという事になります。しかし、昨今の住職や壇家総代などの資金悪用や豪華な生活様式などを取り上げ、悪い面ばかりがニュースなどでも話題となり、今まで長年コツコツとされてきたすべてのお寺へ悪影響を与えてしまっているような気がしてなりません。檀家とは自分たちのお寺に誇りを持ち、ご先祖様の供養を手厚くしていただくと共に、生きている私たちの心の拠り所ともなるお寺を守っていこうとする家であるという事を再度考えてみる必要があるかもしれません。

スポンサーリンク