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お墓参りに関する7つの常識・非常識

世間では一般的に常識・非常識というと、「これが良くてこれはダメ!」と決めつけている感じになりがちですが、お墓参りにあてはめるとこの常識・非常識とはどのようなものがあるかあまり良くわからないという方が多いのではないでしょうか。ここではお墓参りに関する常識と非常識を決めつけるわけではなく、世間から見る一般的な意見をまとめ、「時代」、「人」などによりどのようなことが常識となるか、お墓参りをするにあたり、どのようにするとお墓に祀られているご先祖様や故人を不快にさせないかを考えてみたいと思います。

そもそもお墓参りとは?

お墓参りとは、お墓に自分のご先祖様や大切な自分の周りの故人などを祀り偲ぶことをいいます。そしてお墓参りをすることによってご先祖様が恩恵をもたらしてくれるという考えが昔からあり、現在でも私たちの大切なよりどころとしてご先祖様や故人を祭ってあるお墓参りへ行くことをいいます。

早朝・夜のお参りは常識?非常識?

早朝・夜間のお墓参りは場所によって開園及び閉館時間を設けて門を閉めてしまう霊園などがあるので、その時間内でのお参りが常識となるでしょう。寺院の墓地などですと比較的いつでも入れる雰囲気がありますが、一応は人さまの敷地内ですし、夜間だと砂利道などで足場が悪かったり、お墓といえど治安の面も心配です。なんといっても、やはり死者の霊を祭ってあるお墓なので、怖いですよね・・・。早朝も同じで門がしまっている時間は入れませんし、日が昇る前は暗くて危ないのでお勧めしません。一般的な一番良い時間とされているのは午前中と言われています。午後でも問題はないのですが、1日の予定の中でご先祖様の供養を後回しにしていると受け取れてしまうので、午前一番でのお参りが良いと言われています。夏などは、お掃除をするにも午前中であれば涼しいですし、明るいうちにきれいにして気分もスッキリ午後を迎えられるのは自分にとっても良いことかもしれません。

服装はどんな格好で?

服装に関しても決まった服装はありませんが、お墓参りに行くときの服装はちゃんとお出かけするときの服装で行くことをお勧めします。遊びに行くときのような肌を露出しての服装やビーチサンダルのような格好で行くと虫などにも刺されやすいですし、将来自分がその服装通りの身分になるなどの言い伝えもあるようです・・・。お墓参りはご先祖さまや故人への日頃の感謝と敬いの心を表すものです。お墓のお掃除などもある時は動きやすいという事も念頭に入れ、服装を考えると良いですね。

お墓に水をかけるかかけないか?

お墓に水をかけてお祈りするのは、宗教などにより違いがあるようですが、かける派かけない派に分かれるようで、これもどちらが正しいという事はないのですが、かける派は、ご先祖さまや故人がのどが渇いて苦しまれているのをお水をかけることにより渇きを潤すとされたり、ご先祖様の魂を呼ぶためにお墓に水をかけるという説もあるようです。お水をかける時はたっぷりとかけて、お墓の汚れを洗い清めるという意味も込められています。

かけない派はご先祖さまや仏様の頭から水をかけているようなもので侮辱に値すると言われます。その場合、お水をかけずに濡れタオルなどでお墓を拭いてあげたりしてご先祖様を身近に感じとるという事をします。これは代々その家系などに伝わる習わしがあると思いますので、確認してみると新しい発見につながると思います。

ちなみに、お供えとして持参した水以外の飲み物は墓石にはかけない方が良いです。なぜかというと、シミや虫が寄ってきてしまう原因となります。お供えした飲み物はお参りが終わったら持って帰る、または故人を偲んで頂くという事が良い供養につながります。

知っているようで知らないお墓へのお参りの意味

お墓参りはご先祖様や故人に心から感謝することが一番大事な事です。まずは亡くなった人々の供養をするためにお参りをし、自身の報告などをします。(家族が健康で無事に暮らせていることの感謝や身近な家族の出来事の報告。息子が学校に通い始めたや自分が会社で昇進したなど)そして心から感謝をすることにお墓参りの本当の意味があるのです。

お供えのお花はどのようなものが良い?

お墓参りのお花は通常一対を持って行きます。お供えの仕方はお供えをする自分の方が正面に来るようにお供えします。お花の種類に関しては棘や毒、臭いのキツイお花以外でしたら基本は何でもよいと言われていますが、お寺や霊園などの近くにあるお花屋さんで故人の好きであったお花などがあれば指定して花束をつくってもらうと持ち歩く手間も省けますし、途中でお花の元気がなくなってしまう事もありません。もちろんすでに仏花として花束になったものを購入しても良いかもしれませんが、年に一度などのお墓参りでしたら、ご先祖さまや故人へ、その時にできる一番のおもてなしをして差し上げると良いでしょう。

 

お線香と火の消し方常識・非常識

お線香はお墓によって、立てかけたり、横にして置くタイプなどありますが、基本は人つけてから置きます。風のある日などは中々火が付きにくいですが、このお線香の火、みんなで協力してつけるとご先祖さまや故人の方は喜んでくれるそうです。中々つかないからと言ってイライラしたりせずみんなの手で風をよけたりして協力してつけるとやっとついたときの喜びなどが家族の絆が深まるという事に繋がるのです。苦労して付けるお線香には価値や喜びがあり、硬い揺るがない決意が宿るのだそうです。火が付いたら今度は火を消しますが、その時は口で吹き消すことはしません。仏教では口から吐く息は不浄なものとされているため、口で吹き消すことは非常識になります。消すときにはお線香を持ったまま真下に垂直に下ろすだけで火を消すことが出来ます。この方法は常識とまではいかないかもしれませんが、一番推奨されている消し方です。

そしてお花とお線香をお供えしてからご先祖様へ日頃の感謝と様々な報告などをして、明日からはこうなりますというような決意をお話ししてお墓参りをすませると自身の未来も良い方向へ向いていくのではないでしょうか。

 

お墓参りに行く?行かない?

現代では多くの人が、お墓参りに行くこと自体、行く派行かなくても良いのでは派に分かれてきています。「人は亡くなってしまえば何の意味もなくなり、灰になってしまうだけ…。」そう思っている方にとって、お墓参りは意味のあるものではなく、行かなくても良いのでは?という事につながっているようです。お墓参りをするという事はご先祖さまや故人を思い出してあげるという事と共に、日頃の自分たちが健康で健やかに生活で来ていることへの感謝の気持ちを伝える場でもあります。何の想いもなくただただお墓参りに行き、しなければならないからお花とお線香をお供えして感謝の気持ちよりも面倒くささの方が優先してしまうようなお墓参りであればしない方が良いのかもしれません。これは感謝というよりは自分自身のお墓参りをしたという満足に過ぎません。せっかくお墓参りに行ける時は、是非家族で日頃の感謝の気持ちを込めてお墓参りをしていただければと思います。このことは自身の子供達へもしっかりと受け継いでいくべきなのではないかと思っています。

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