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お墓参りで知っておくべき7つのマナー

お墓参りは誰もが経験したことがある家族行事の一つだと思います。しかし、お墓参りにもマナーがあることをご存知でしょうか。今まで、ただただ両親に連れられてお墓参りをしてきた方たちも、いざ自分が子供を連れてお墓参りに行くことになった時、しっかりとしたマナーでお墓参りをすることが出来るでしょうか? ここでは、自分の子供たちなどにしっかりとしたお墓参りのマナーを伝え、スマートなお墓参りができるように、どのようなことに注意したり、どのような作法があるかなどをご紹介したいと思います。今後、自分の子供たちにもお墓参りのマナーなどしっかりと受け継いでいってもらえるよう、知っておくべきマナーをご紹介したいと思います。

お墓参りとは?何のためにするの?

お墓参りはご先祖様の霊に日頃の感謝を込めて供養するための大切な行事です。このお墓参りは皆さん様々な思い入れがあったり、理由があるものですが、個人的にはご先祖様への供養と共に、ご先祖様がお墓参りの時期になると親戚などと合わせてくれたり、家族で集まってお墓参りに行く際のコミュニケーションの場を作ってくれているのではないかという気がしています。そして筆者は友人を20年ほど前に失いましたが、今でもこの時の友人関係でお墓参りの時期には集まって故人を偲んだりしています。自己満足かもしれませんが、これは間違いなく故人が私たちをつなげてくれているのだと私たち友人一同は今でも信じています。

お墓参りで知っておくべきマナー

●時期

皆さんがお墓参りする時期として一番行きやすいのはやはり春秋のお彼岸やお盆ではないでしょうか。祝日などもあり家族での恒例行事としても良いかもしれません。お墓参りの時期は他にも年忌法要の際や年末年始、故人の命日など様々ですが、それだけでなく家族に良いことがあったときなどは報告を兼ねてお墓参りに行くことも故人やご先祖様に喜んでもらえると言われています。近くにお墓がある場合はちょくちょく訪れ、人には中々話せない事柄などを故人やご先祖様に聞いていただくだけでも心がスッキリしたりします。

●時間

この時間に行かなければならないという決まりはありませんが、夏であれば午後からは日差しも照って暑いので、午前の涼しいうちに行くと掃除などもしやすいでしょう。反対に冬は午後からの方が気温も上がり良いかもしれません。また、管理の行き届いた霊園などですと、お墓参りの時間が決まっていて時間外になると門がしまって入れない事などありますので注意が必要です。

●服装

服装に関しては年忌法要の時などではない場合、喪服などを着ていく必要はなく、基本的には何を着ても問題ありませんが、お墓のお手入れやお掃除をされる場合などは動きやすい服装で行くという事もひとつのポイントかもしれません。何を着ても問題ありませんが、あまり素敵な恰好で行くと汚れたりしてしまう可能性もありますし、女性の場合、砂利道などをヒールの高いパンプスなどで歩くのも大変だと思います。

●持って行くと役立つもの

ろうそく、マッチやライター、たわしやスポンジ、いらない歯ブラシ、花バサミ、お供え物を置く紙(半紙)、新聞紙や小さなゴミ袋などあると便利です。女性であればゴム手袋もあると便利。お掃除をする際に水の桶やひしゃくは霊園や墓地などに供えつけている所が多いですが、お墓をきれいにする道具はないので、たわしやスポンジ、意外と役立つものの中に小さな隙間をきれいにできる場ブラシなどが挙げられます。植木があるところなどですと、伸び切った枝などをカットする花バサミも役立ちます。お線香を供える時に火をつけなければなりませんので、ろうそくやマッチ、ライターなどは必需品です。宗派によっては数珠も忘れずに。

●お供え物

生花、お線香、故人の好きだったものなど。お菓子や果物、飲み物類はお墓参りが終わったら持ちかえりいただくようにしましょう。鳥や野良猫などがお墓を荒らしてしまったり、お墓回りを汚してしまう原因となりますし、風邪などで飛ばされたりして、周りのお墓にも迷惑が掛かってしまう事がありますので注意してください。

●手順

手順は宗教や霊園、お寺などにより様々ですが、ここでは一般的な手順として霊園などに行かれた場合、霊園入口または、お墓の近くで手桶とひしゃくなどを借ります。手桶に水を汲んでお墓へ行き、お墓の前で一礼してからお墓の周りやお墓をきれいにします。雑草や植木などがあればそちらの手入れも忘れずにしましょう。その後、お花を活けてお線香を供えてお墓に手を合わせます。(手の合わせ方は宗教などにより様々です)

●作法

お墓参りする前には手を洗い清めます。お寺や霊園などでは入口にそのような場所が設けてあるところがありますので、まずはそこに立ち寄り自身を清めましょう。お寺の墓地であれば本堂の本尊にお参りをして住職の方がいらっしゃれば“いつもお墓を見ていただきありがとうございます”などの挨拶をします。その後、手順でも述べたようにお墓の掃除などをして、お供え物をしてから、お墓に手を合わせます。お線香の火は吹き消すのではなく、お線香を垂直に下におろして消すようにします。口で吹き消すことは仏に供えるものとして不浄な事とされています。お墓参りの順番は故人と縁の深い者から始めます。墓石よりも低い姿勢でのお参りがマナーですので、軽くしゃがみ、両手をあわせます。お墓参りが終了して帰る際はお供え物のお菓子や飲料に関しては持ち帰るようにしましょう。衛生面と猫や鳥などが来てお墓を荒らす原因となります。

最後に

都会に住んでいると、お墓参りへ行く機会も少なくなってきており、昔のように家族や親戚みんなが大勢集まって何かの行事をすることもあまりなくなってきているので、今までは自然と継承されてきていたお墓参りのマナーなどもなかなか自分の子供などに伝えられる機会も減ってきているようです。しかし、大切なご先祖様や故人を偲ぶことは自分たちにとって大切な事ということを伝え、お墓参りの大切さを受け継いでいっていただければと思います。

 

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