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お墓参りのお供えもの知っておくと便利な3つのこと

お墓参りは年末年始やお彼岸、お盆などの際に行く機会があると思いますが、いつも悩んでしまうのが、「お墓参りのお供え物」という方は多いのではないでしょうか。特に配偶者のお墓参りや知り合いなどのお墓参りへ行く際にはマナーなどあるのかも気になるところです。ここではお墓参りのお供えに関して、お供えにはどのようなものが良いのか、そして持って行ったお供え物はどのようにしたらよいのかなど、お墓参りでのお供え物に関してのマナーや知っておくと便利な事をご紹介したいと思います。

お墓参りでのお供え物はどんなもの?

お墓参りだけでなく、仏式での基本のお供え物は「五供(ごく)」といわれるものです。「五供」は五つの要素のものをお供えすることで、香・灯燭(とうしょく)・花・水・飲食が基本となります。この基本のお供え物を用意して行けば間違いありません。

お線香の香りはお供えしている人や場を清める効果と故人やご先祖様の一番のご馳走であるとも言われています。したがって、お線香は出来るだけ香りのよい良質なものをお供えするとご先祖さまも故人の方も喜んでくださるでしょう。お墓参りでは基本のお供え物となります。

 

灯燭(とうしょく)

大きなお墓や墓地などには石灯篭が置いてあるところが多く、これが故人のいる場所や道を照らすとされています。お仏壇などではろうそくの火が灯燭となり、お盆などでは電気のろうそくや灯篭などをつけておき、故人やご先祖様が迷わず帰ってこられるようにしたりします。お参りの際はろうそくを灯し、お参りが終わってから火を消して持ち帰ると良いでしょう。

ろうが墓石などに垂れないよう、小皿やキャンドルスタンドがあると良いかもしれません。

お花もお供えには欠かせないものの一つです。お花をお供えすることは、ご先祖さまや故人に日頃の感謝の気持ちを伝える上で最も大切な事で、供養に来ている側にも心を穏やかにするという意味や、命の履かなさや尊さを、お花を通じてお参りした人が学べるようにと言われています。季節によりお花の種類を変えたり、故人の好きであったお花などをお供えすると良いでしょう。ただし、棘のあるものや香りのキツイもの、毒があるとされるお花はお供えにはふさわしくありません。そしてお供えのお花を購入する際は一対(左右対称の2束)で用意し、お墓の両脇に左右対称で花筒に活けます。

お水もご先祖さまや故人の好物とされています。お墓には花立の間にある楕円形などのくぼみがあるものがありますが、それを、水鉢と言います。その他、故人やご先祖様がお墓に来た際に、自分の顔を映す鏡(水鏡)の役割もあると言われています。したがって、新鮮できれいなお水をたっぷりとお供えするようにします。ペットボトルのものを持っていくか、お掃除の際に使う水とは別の桶に、きれいな水を汲んでお供えしましょう。

飲食

特に決まりはありませんので、故人の好きであった食べ物などをお供えして差し上げましょう。ただし、臭いのきついものや生ものは避けてください。お墓参りでお供えされるものの多くは、果物やお菓子、お酒やジュースなどの飲料と一緒にお供えされることが多くなっています。お彼岸時期であればお萩や牡丹餅など、季節の食べ物をお供えしても喜ばれると思います。そして、食べ物は直接墓石に置くことはせず、半紙などの上に置いてお供えし、飲み物は口を開け、倒れないようにお供えします。水以外の飲料を墓石にかけたりすると、墓石が痛む原因になりますし、中身の入った缶をそのまま墓石の所へ置いて帰ると、錆が付いたりしてしまう事がありますので、お墓参りが済んだら下げるようにします。

お墓参りが終わった後のお供え物はどうする?

お墓参りの際に持って行ったお供え物ですが、ご先祖さまや故人への贈り物なので、そのままお墓に置いていくもの、と考える方は多いかと思いますが、お供え物をそのままにしておくとカラスやその他の動物に荒らされてしまったり、飲み物がこぼれて墓石にカビが生えたり傷んでしまうという事が多くあるため、出来るだけ持って帰る、またはお墓参りを一緒にした人々で、お下がりとしてその場でいただくという方法があります。お寺や霊園など管理をしてくれる方がいれば、お花などは枯れた場合処分してくれるところもありますが、食べ物は必ずお墓参りに入った方が持ち帰る、またはいただくという事がマナーです。最近ではお花も持ち帰りを進めているお寺や霊園もあると言います。

持ち帰ったお供え物はどうすれば良い?

もしもお供え物をお墓参りの時にいただかず、家に持ち帰った場合は家族の皆さんで故人を偲んで故人の生前などのお話をしながらいただくことが一番の供養となります。一つ注意していただきたいことは、持ち帰ったお花は再びお仏壇にお供えすることは一度ご先祖さまや故人に差し上げたものですので、再び仏壇にお供えすることは失礼になると考えられています。食べ物に関しては、お仏壇にお供えしてお参りをした後にすぐお下がりをいただくという事であれば問題がないようです。お花の方は持ち帰ったものは、自分たちの観賞用として別の場所に飾るようにします。

最後に

お墓参りのお供え物の基本はお墓に置きっぱなしにしない事。お花などに関しては管理の方がいるかどうか、またはまたお花が悪くなる頃に再びお墓参りに行ける場合など、持ち帰る必要があるか、お供えしたまま帰るかなどが変わってきます。そしてお供え物のお下がりを家族で分け合っていただくことは、ご先祖さまや故人にとってはとても喜ばしい事ですので、是非処分したりせず、お下がりをいただいて皆さんで故人やご先祖様のお話などをしながら召し上がっていただければと思います。

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