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役立つお墓参りのマナーと作法

お墓参りは昔からご先祖様や故人を偲ぶために行く習慣がありますが、実際の所、いつ行けば良いかや、お墓参りの正しいマナーや作法、お墓参りに行くときに必要な物がわからないなど、悩んでしまうことが多いという方が多いのではないでしょうか。ここではそんな方々に、お墓参りの基本的なマナーや作法、そしてお墓参りへ行く時期や持ち物など、お墓参りへ行くときに役立つことをご紹介したいと思います。

お墓参りへ行く時期はいつが良い?

お墓参りはいつ行っても良いとされていますが、日本では一般的にご先祖様や故人を偲んでお墓参りへ行く時期があったり、習慣があるのでその時期をご紹介します。

●お盆

8月13日から16日までの4日間(一部の地域では7月13日から16日の4日間)

●春と秋のお彼岸

春分の日(3月20日ごろ)、秋分の日(9月23日ごろ)を中日とした、前後3日間の7日間春分の日や秋分の日は昼と夜の時間がほぼ同じになる日で、毎年決まった日ではなく、国立天文台が計算して出した日を国会で閣議決定する流れで決定します。

●年末年始

年末にはお墓の掃除をしたりして、年を越して新年に家族みんなで今年の抱負などを伝えに来たりする方も多く、年末または年始のどちらかにお墓参りへ行く、など故郷の帰省などでお墓参りへ行く方も多いです。

●命日(祥月命日や月命日)

上記は年間の中でお墓参りをする代表的な日にちや、期間です。その他、お墓参り自体は日頃の報告(入学、入社、昇進、結婚、出産)などをしに行ったり、思い立った時に行って問題ありません。昔はお墓と言うものは家のすぐ近くや隣にあって、毎日仏壇ではなくお墓にお参りに行っていたほどです。ご先祖さまや故人を偲ぶのには時期は関係ありません。しかし、現在では仕事の関係やお墓から遠方に住んでいたりなどで、ちょくちょくお墓参りに行くことが出来なくなってしまったので、上記のような節目の際にお墓参りに行くことが一般となっています。

お墓参りの作法と手順

●本堂や本尊にお参り

通常、お墓参りに行ったときはまず、本堂や本尊にお参りし、ご住職に挨拶します。霊園の場合などでしたら管理局などに日頃の管理のお礼の挨拶をされても良いでしょう。

●自身を清める

手水舎(ちょうずや/てみずや)がある場所であれば、そこで手洗いをし、清めます。通常はてを洗う場所に手桶やひしゃくが置いてあるのでお借りして手桶に水を汲んでお墓まで行きます。

●お墓の掃除

お墓の前で両手を合わせ合掌礼拝してからお墓の掃除をしましょう。お掃除はお墓の周りの雑草取りや墓石、植木や花立てなど細かいところまできれいにして差し上げましょう。お掃除の際に注意することは墓石をたわしなどで力いっぱいこすらない事や汚れがひどいからと言って、家庭用の洗剤などで洗う事は避けた方が良いでしょう(墓石に傷が付いたり、傷みの原因となります)。

●お供え物をお供えします

お供えのお花は1対(2束)用意し、墓石を挟んで左右対称に置きます。お花を花立に挿す前に花バサミで茎の長さなどを調節し、ふんわり正面から見て縦のひし形になるようにお供えします。お供え物のお菓子や果物などは半紙の上に置きます。何をお供えするかは皆さんまちまちですが、故人の好きであったものや、季節の食べ物やお菓子などをお供えされると良いでしょう。飲み物に関しては、お酒など、故人が好きであったものであれば、お供えしても構いませんが、墓石にかけることなどはしないようにします(墓石が変色してしまったりする原因となるからです)。

●お線香をお供えする

束のお線香に火をつけ、線香立てにお線香をお供えします。お線香の本数やお供えの仕方は宗派やその家のしきたりなどにより異なりますので、自分の宗派やしきたりでお供えしてください。お供えする順番は故人と縁の深い人から順に、その後は年配の方からお供えします。注意する点はお線香に火をつけ、火を消すときに口で吹き消さないようにすることです。人間の吐く息は仏の世界では不浄なものとされているためです。手で扇いで消すことも余りマナーが良いとはいえませんので、簡単に消す方法は火のついたお線香を上から下にスッと下ろすことを2,3度繰り返すと火は簡単に消えます。

●合掌・礼拝

お線香をお供えした後に、ご先祖さまや故人の冥福を祈り、日頃の幸福に感謝と共に近況の報告などをしたりします。墓石よりも低い姿勢でのお参りがマナーですので、軽くしゃがみ、両手をあわせます。お線香がだいたい終わる頃まで皆さんで故人の思い出などを語りあったりされるとさらに故人も喜ばれることでしょう。お参りが終わった後にはお供えした食べ物や飲み物は下げて、持ち帰るようにしましょう。カラスや動物が荒らしてしまう事が多くありますので、置いたまま帰ることはしないでください。お寺や霊園によってはお花も持ち帰りを進めている所もあるようです。その際は指示に従うようにしましょう。

最後に

お墓参りで一番大切なことはご先祖さまや故人へ日頃の感謝の気持ちを伝えることです。もしも諸事情でお墓参りに行けなかったときでも故人を思い偲ぶことを忘れずに時間が出来た時などに是非、お墓参りへ行っていただければと思います。そうすることでご自身や家族の皆様が健康で更なる幸福な日々を送れることにつながったり、気持ちの切り替えができたりとプラスの気持ちになることが多くあるので、何となく気分がモヤモヤしているときなどはお墓参りへ行き、ご先祖様や故人に自分の思いを話したり、近況報告などをするだけで気持ちがとてもすっきりすることがあります。

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