私たち日本人は厄年を昔から根強く信じ、厄年には厄災に遭いやすと信じている人が大勢います。そして良くない事や体の調子を悪くしたりすることが多くなって何となく良くない事が続くな、などと思ったら自分は厄年だったなどという方もいると思います。そして厄年にはさまざまな「言い伝え」のようなものがあり、地域によってもそのいわれはずいぶん違います。では、実際に本厄の時にはどのように過ごすべきなのか、何に注意すれば良いのか考えてみても、本当のところよくわからないという方は意外と多いのではないでしょうか。ここでは、本厄の時の過ごし方や自分の生活の中でどのような事を注意して過ごせば良いか、そして悪運が続く時にはどのような事に注意すれば良いか、などをご紹介したいと思います。
本厄とは?
本厄とはいわゆる「厄年」の事で、人生の中で厄災(よくない事)が降りかかるとされる年齢の事をいいます。本厄(厄年)の前の年を「前厄」、後の年を「後厄」といい、本厄の前後を合わせて災難や不幸が多く起こりやすいといわれており、また信じられています。この「年齢」でみる厄年というのは日本独自の風習ですが、どれも科学的な根拠は不確かであるといわれています。地域などにより風習や習慣はずいぶん違う所もあるようですが、どれもかなり昔から存在し、今に受け継がれている風習であるので、簡単には侮れないということでしょう。
本厄の年齢は?
本厄は男女の年齢は同じ年ではなく、違った年になります。
男性の本厄は25歳、42歳、61歳
女性の本厄は19歳、33歳、37歳、61歳
そして、この年齢(厄年)の数え方は、一般的には実際の満年齢ではなく、数え年で見て行きます。数え年とは昔から使われていた年齢の数え方で、生まれた時点ですでに1歳として、翌年の1月1日に1つ歳を取るという数え方です。すなわち1月1日から12月31日までに生まれた赤ちゃんは1歳で、翌年の1月1日から12月31日までは2歳とするということですね。この数え年ですが、地域や神社、お寺などにより満年齢で数えるところもあるようですので、自分の住んでいる地域ではどうなのか気になる方は近くの神社やお寺などで確認してみると良いですね。
本厄の過ごし方はどのようにしたらよい?
本厄の過ごし方として、自分の生活の中でどのような事に注意して過ごすと悪いことが起こるというジンクスから抜け出せるか、簡単なポイントをご紹介していきたいと思います。簡単な事を見直すだけで意外と良い方向へ気分転換ができ、いつもの自分の生活を取り戻せたりしますので、確認して実行できることは積極的に生活に取り入れてみてください。
✔健康管理できてますか?
厄年には人間のターニングポイントともいうべき転機や人生の節目となることが重なってくる年齢でもあるので、体調を崩したり、ストレスからくる精神的なダメージなどで落ち込み気味になったりする人が多いようです。それもそのはず、仕事などは順調で、大きな仕事を任されるようになり責任も重くなってくる時期。そこに結婚や家庭との両立、妊娠などさまざまな要素が加わり疲れがどっと出る時期でもあるのです。そんな時、今一度自分の健康管理に気を配り、しっかりと健康診断を受けて悪い所は直したり、疲れているようであれば、思い切って休みを取り自分を見つめなおす時間や旅に出てみるのはどうでしょう。今まで重くのしかかっていた空気がふっと軽くなったりして元気を取り戻せたりします。
✔不幸の連鎖を呼び込んでいませんか?
「ここの所、全然良いことがなく、悪い事ばかりが続いている…。」そんなことって厄年に限らずよくあること。でも厄年だとさらに気になってしまい、もっと悪いことが起きるのではないか、なんでこんな状態が続くのか、と不安になってしまう事などもあるはずです。そうなってしまうと不幸の連鎖のオンパレードとなってしまい、どんどん悪い事を引き寄せてしまいます。そんな時はできるだけ、良い事を考えたり、日頃のちょっとしたことに幸福を感じ感謝の気持ちを持つと、この不幸の連鎖が良い方向へ向かっていきます。例えば、「幸せになる本」や「運気が上がるなどの本」を読んだり、明るく楽しいポジティブな人と会うようにして たくさん笑ったり、太陽の光をたくさん浴びれる場所へ出かけたりしてみましょう。きっと不幸の連鎖が良い方向へ変わってきます。お部屋の大掃除なども厄を落とす効果があります。普段掃除しないところまでピカピカにして日頃から整理整頓を心がけてみてください。
✔仕事の環境見直せていますか?
仕事に慣れて一人前になってきた時期であったり、すでに大きな仕事を任され、会社でも責任がある職に就いている人は、責任の重い仕事に対し無理していたりしませんか? 一度立ち止まって深呼吸し、自分の周りを見直してみましょう。机の上が散らかっていたり、書類の整理整頓が後回しになっていたりしませんか?自分の周りの人間関係も含め、一度綺麗に整理してみることをお勧めします。そうすることにより一度リセットして、新しい気持ちで物事を考えてみてください。仕事とプライベートもきっちり分けることをお勧めします。そうすることによって厄をすっきり落とし、良い気が回ってくるようになります。
気になる人は厄除け・厄払いをしに行きましょう
厄年では自分以外でも周りが色々といってくるパターンがあり、自分が気にしていなくても両親や親戚、友人などから何度も厄年の話を聞くと、科学的には何の根拠はないとわかっていても気になるものです。あとになって「やはり厄払いに行っておけばよかった」などと思ってしまうことほど残念なことはありません。そのような事にならないように、少しでも気になる人は厄払いや厄除けを神社や寺院へ受けに行っておけば気分がすっきりして何かが起きた時も「厄払いに行ったお陰でこの程度で済んでよかった」などとポジティブに考えられるはずです。
最後に
厄年の時はできるだけ自分の気持ちをポジティブに保てるよう心がけましょう。新しい事は控えるようにという習慣がある地域もあるようですが、新しい事を初めて厄を落とす、という習慣があるところもありますので、自分が何を信じるかにより気分的にも精神的にもずいぶん状況が変わるのではないかと思います。そんな時はネガティブに物事を考えるよりは断然ポジティブ思考の方が良い連鎖が引き寄せられるということを忘れないでいただければと思います。