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地鎮祭のお供え準備の手順

夢のマイホームで一軒家を立てようと考えている方などは家を建てる前に行う「地鎮祭」という言葉は耳にしたことがあるかもしれません。しかしこの「地鎮祭」いったい何をどのようにするのかなどは全くわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、この「地鎮祭」とはどのような儀式で、どのようなお供え物の準備が必要であるのかなどを地鎮祭のお供え準備の手順としてまとめました。

地鎮祭(じちんさい・とこしずめのまつり)とは

地鎮祭とは、戸建ての家を建てるための土地を購入し、土木や建築工事を始める前に、その土地に住む神(氏神)を鎮め土地を利用させてもらう事の許しを得、これからの工事の安全と家の繁栄などを祈願する儀式となります。別名、鎮地祭、土祭り、地祭り、地祝いなどとも呼ばれ、この儀式は地域や場所、家の大きさなどによって行い方や呼び方は様々です。

鎮地祭は必ず行わなければいけない儀式?

鎮地祭は古代より家や建物を建てる際に行われている日本の儀式で、地域の風習や時代と共に都心部などでは行わなかったり、簡略的に済ませる傾向にあったりする場所もあるようです。鎮地祭を行うか行わないか、またその行い方は個人の自由です。出費はかさみますが、鎮地祭を行う事でやはり神を鎮め、工事の安全、家の繁栄などを祈願できるという点と、一番にはこれから住む自分たちの家を作ってくれるたくさんの方々と顔合わせが出来ることではないかと思います。大切なマイホームを建ててくださる方々にきちんと挨拶ができる場でもあり、施工業者の方々も、どんな方が住む家を建てるのかを知っているのと知らないのとでは、少なからず思い入れに違いが出てくるのではないかと思います。そして建てた家に不具合などがあった場合にも施工業者の方と顔見知りになっておくと、今後のアフターサービスなどもスムーズにできたりするなど、良い点もたくさんあることを念頭に考えると良いのではないかと思います。

地鎮祭のお供え準備の手順

まずは、地鎮祭のお供えに関して誰が何を用意しなければいけないかを把握しておくと色々と悩んだり迷わずにすんでスムーズに準備に取り掛かることができます。

●施工業者及び神社がレンタルもしくは用意するもの

祭壇:お供え物を飾ります。

鎌、鍬、鋤(かま・くわ・すき)刈初め、穿初め、鎮物埋納の儀で使います。

竹:しめ縄を張るために四方の支柱として使用します。

しめ縄:祭壇の周りにしめ縄を張り巡らすために使用します。

砂:盛砂のために必要

その他:雨の日用テントや椅子など、地域や規模日より異なりますが、必要があれば施工業者が用意します。

※上記は一般的にという事で必ずしも記載通りとは限りません。

●施主(せしゅ)が用意するもの

基本的には祭壇にお供えするお供え物を用意することが多いです。その場合、下記を参考に新鮮なものを用意するようにしましょう。

清酒(1升):

お酒は地面を清めるために撒いたりするのに使います。用意の際はのし紙をつけてもらうのを忘れないようにし、購入の際に地鎮祭で使いますというとのし紙をつけてもらえます。

お米(1合):

洗米を使うのでできれば前日にお米を洗って、一晩乾かしたものを使います。

塩(1合):

お供え及び敷地を清めたりするのに使用します。

水(1合)

約180㏄

海の幸:

3~4種をめやすに、魚(鯛を使う場合が多い)1匹、昆布、スルメなどの乾物

※魚は頭と尾が付いたもの(鯛でなくても問題ありません)、スルメは切ってあるものではなく一枚のものを用意します。

山の幸:

くだものなど三種を目安に、リンゴ、ミカン、バナナなど

大地の幸:

やさい3~4種を目安に、ほうれん草、大根、ニンジンなど

ほうれん草など地面の上にできるものと大根やニンジンなどの地面の下にできるものをそれぞれ用意します。

※葉っぱ付きのものが好ましい

人数分の紙コップ:

施工業者が用意してくれる場合もありますので、確認を取りましょう。

初穂料:

祝詞をあげてお祓い(おはらい)していただく神主さんへのお礼です。のし袋に入れて表書きは「初穂料」とします。

地域や家の大きさなどにもより異なりますので建てる家の近くの神社へ問い合わせてみると意外としっかり教えてもらえます。一般的には20,000円~30,000円という金額が一番多く包まれている金額です。ご自身の土地の広さなどにより金額は変わってくることがあります。

その他、神主さんのお車代などを別途、のし袋に入れてお支払いする場所や地域などもありま

すので、念のためその地域で詳しい方や施工業者などに確認することをお勧めします。

季節のお供え物はどのようなものを用意すれば良い?

お供え物は地域や季節などにより違いがあり、野菜や果物、魚など「必ずこのお供え物でなければならない‼」というものや決まりはありません。お供え物は季節の旬で新鮮なものを選んでみましょう。ここでは季節による旬なお供えにふさわしいものをご参考までにご紹介します。

 

【春】

野菜:筍(たけのこ)、春キャベツ、ニンジン、水菜、ジャガイモ、ソラマメなど

果物:甘夏、グレープフルーツ、キウイ など

【夏】

野菜:きゅうり、冬瓜、トマト、茄子(ナス)、とうもろこし、オクラなど

果物:すいか、桃、びわ、メロン、バナナなど

【秋】

野菜:かぼちゃ、さつまいも、れんこん、里芋、ごぼうなど

果物:栗、柚子、柿、梨、いちじくなど

【冬】

野菜:白菜、大根ほうれん草、かぶ、キャベツなど

果物:みかん、イチゴ、オレンジ、レモンなど

地鎮祭のお供えの用意の仕方

通常は三方(さんぼう)というお供え物を置く白木などでできた木製の台に載せてお供えされますので、購入したものを施工業者もしくは神主さんにお知らせして並べる、もしくは並べて祭壇にお供えします。購入したものをそのままお渡しするのは気が引けるので、野菜などはラップを取ってお盆などにのせ、魚はお皿に移したものをお渡しすると良いかもしれません。

 

最後に

最近では家を販売した住宅会社や施工業者の方で家を売る時にこの地鎮祭のお供え物料などすでに込みとなっている所や「地鎮祭セット」などのようにすべてセットで用意してくれるサービス、お供え物を別途「御供物料」をお渡しし、神主様の方に用意していただくなど様々なサービスもあります。一生に何度もあることではないですので自身のマイホームの祈願には自分で用意できることはしてみても良いかなと思います。費用の方も自分で用意したほうが旬のものをお安く用意できるかもしれません。地域によってはここでご紹介したものではないものなどをお供えすることもありますので、施工業者の方や祈願をお願いする神主さんにどんどん質問して自身で納得のいくものにしていただければと思います。

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