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神社へのお供えの基本と注意事項【お参りのコツ】

神社へお参りするときは、いつもお賽銭を入れて“今年は昇進できますように”や”商売繁盛しますように”など神様にお願いをすることって良くありますよね? でも、神社で神様にお願いするときには、お参りの仕方のコツがあるということをご存知ですか? ここでは神社でのお供えの基本やどのようなものをお供えすると良いか、そしてお参りの際のコツや注意事項などをまとめ、神様にお願い事を聞いていただけるようなお参りの仕方をご紹介したいと思います。

神社に祀られている神様はどんな神様?

神社には各神社によって様々な神様が祀られています。神社を中心とした、日本の神々への信仰をすることを神道と言い、自然物や自然現象の神様、神話の神様や土地の神様、衣食住の神様などその数ははかり知れません。その神様の多さから「八百万(やおよろず)の神」と言われているほどで、私たちの生活を見守ってくれているご先祖様も神様として祀(まつ)られているのです。

神社へのお供えの基本

神社へのお供えには食べ物の「神饌(しんせん)」と「幣帛(へいはく)」というものがあり、「幣帛」は主に「神饌」以外のお供えの総称であると言われています。

神様へのお供えの「神饌(しんせん)」は、自然の海、川、山、野で採れる季節の旬のものをお供えします。地域や風習により違いはありますが、最も大切と言われるお供えはお米です。そのほか水、塩、酒、餅、魚、野菜、果物、などで、神葬祭や鎮地祭などの祭典の後には御神前にお供えしたものを関わったみんなで頂戴し、神様のお力をいただく「直会(なおらい)」という行事があります。

※直会(なおらい)の語源は「もとに戻る(直る)」であり、祭典後の直会をもってすべての行事が終了し、普段の生活に戻りますという意味合いを持っていることから来ています。

神社へのお供え物はどのようなものがあるの?

神社へのお供え物として一番多いのは「初穂料」や「御神前」、「玉串料」などのお金。その次に「御神酒」、お酒です。稲荷神社などですとご近所の方がワンカップのお酒に「お稲荷さん」や「油揚げ」、「御饅頭」などをお供えされる方もいらっしゃると思いますが、お金とお酒は神社の事務を取り扱う社務所へ、「御神前へお捧げください」などと言って渡します。

お稲荷さんや油揚げ、お饅頭などをお供えする場合は置いてきてしまう事など無いよう、お参りをしてから下げて持ち帰る、もしくは直会として食べてから帰宅するようにしてください。お供えし終えて下げたものは、神様に供えた貴重で、ありがたいものとして頂きます。これを「神人共食(しんじんきょうしょく)」といい、神様と同じ食事を口にする事で、神様に感謝をするのと同時に、神様の力を授かろうというものです。そのまま置きっぱなしにするとせっかくの神様から頂いたお力を置いてきてしまう事になりますし、鳥や猫などが置いていった食べ物などを荒らしてしまい神社の方にも迷惑が掛かってしまいますので注意しましょう。

神様にお願いが届くようにするお参りの”コツ”

お参りの際は基本的に神様のお宅へ行くという気持ちで、まず神社へ入る前の鳥居で一礼、「御邪魔します」という気持ちで次に手水舎(てみずや)手と口の中を清めます。その後神様の前(参拝の場所)まで行き、鈴があれば鳴らして「参拝へ来ました」と神様に心の中でお声をかけます。その次はお賽銭を入れ二礼二拍手一礼し、神様へのお願い事をします。ここからが大切です!

神様へお願い事をするときは、感謝の気持ちを伝えお供えをし、その恩恵を神様がお返しくださる的な考えがあるため、お願いだけをただいうのではなく、”神様のおかげで健康でここにお参りに来ることが出来ました。今年は会社で昇進して部長になり、家族にも社会にももっとたくさん貢献したいと思いますので、見守っていて下さい。ありがとうございます“のように具体的に今年は部長になると言う事や昇進したらどのようにしたいかなどまで伝え、ありがとうございますというお礼をするというように、お願い事は具体的に、自分でしっかりとイメージできる内容を肯定的に伝えると良いのです。私たちが神様にお願いをするときはいつも「ないもの」を欲しいと願ってしまいますが、「ないもの」というのは心の不足感を新しく生んでしまうので、少しでも「あるもの」として捉えておくことが日々を豊かにするコツとなるので、覚えておくと良いと思います。日々の私たちの生活の中でも、イメージトレーニングというものがありますが、わかりやすく言うと、そのような感じです。

 

お参りの際の注意事項

お参りのコツでも述べましたが、お参りの際には気を付ける点があります。

●神社へ入るときのマナー

神社へ入るときの鳥居で一礼してから「御邪魔します」という気持ちで神社へ入るようにします。

 

●参道の真ん中は歩かない

参道は神様の通る道なので、できるだけ参道の両脇を歩くようにします。

●喪中の参拝は控える

神道では、神様が穢れを嫌うため身内に不幸があった際などの参拝は良くないとされています。喪中の基本は1年と考えることが多い為、故人の一周忌が過ぎてから参拝するようにすると安心です。※個人の家やその神社の考え方、地域や地方の考え方により参拝を控える期間はさまざまです。

●自分自身を清めてから参拝

参拝する前には必ず手水舎で両手と口の中を清め、自分自身の穢れを落としてから参拝するようにします。この時に柄杓に口をつけることはタブーとされていますので、必ず柄杓の水を自分の手に入れてそれを口に運ぶようにします。

●食べ物のお供えは持ち帰る

食べ物のお供えをする際はお供え後持ち帰ることが基本です。油揚げなどは袋から出さないでお供えして欲しいという神社もありますので、各神社のルールに従ってお供えするようにしましょう。

最後に

私たち日本人は昔からあらゆるものに神様が宿ると考え、感謝の気持ちをもって生きてきました。自然の恵みによる私たちの日々の生活は、すべてその恵みを与えてくださった神様のおかげです。鎌倉時代に制定された御成敗式目の第一条には「神は人の敬いによって威を増し、人は神の徳によって運を添う」とあるように感謝の気持ちをもってお供えをすると神さまの力は強くなり、より神様からの御加護(おすそ分け)がいただけるという事だと思います。

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