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役立つ!上棟式をする吉日の選び方

上棟式は立派なお祝いの儀式です。その上棟式を行う日取りを決めるのは意外と奥が深いということをご存知ですか?大抵の方は「大安」は吉日で「仏滅」は凶の日という認識はあるかと思いますが、それ以外にも吉凶を見る暦はたくさん存在します。日本では昔から暦でみる「六曜」や「十二直」、「干支」というその日の吉凶を判断したりするのに使う暦注です。地域により違いがあると思いますが、お祝い事の日にちを選ぶ時にもこの「六曜」や「十二直」、「干支」などはいまだにとても重要視されます。ここではこれらの意味や、いつが上棟式を行うのに良い吉日にあたるか、そして上棟式をしない方が良い日取りなどがあるのかなどをまとめてご紹介したいと思います。

地域やどの暦注を重視するかで上棟式の吉日は異なる?

暦注には様々なものがあり、建築会社などで重視されているのは「六曜」や「十二直」、「干支」が多いようですが、その他にも「二十八宿」、「下段」、「選日」など細かく調べていくと、ほかにも日にちの吉凶を示すものはあります。これらは昔の中国から伝わってきたものや、そこから独自に変化していったものなどがあり、すべてを信じて日にちを決定されるとなると、きりがなくなってしまいますので、お願いしている工務店やハウスメーカーの方など、あるいは職人さん方に相談するなど、その地方でのしきたりなどにそって決定されるのが良いでしょう。もちろんご自身が一番重視される暦注があればそれに沿って決定するということでも良いと思います。一生にそう何度とないおめでたい日ですので、せっかくであればお日柄の良い吉日に執り行いたいと考えるは当然の事です。

上棟式とは?

上棟式は建築前に行われる地鎮祭とは違い、工事の安全や無事の完成を願ったものだけではなく、柱、棟、梁などの基本的な部分が完成して棟木(屋根の骨組みの一番高い部分に用いられる水平材)が上がったことを祝い、これからの新しい家の繁栄や家内安全などをお祈りすることです。その他、職人さん方に今までの工事への安全の感謝と今後の工事が無事執り行われますようにと願い、労いの場を設けるとてもおめでたい日となります。

暦注での上棟式を行うのに良い日は?【建築に対してみる吉日】

●六曜で見る吉日

「六曜」とは皆さんもなじみの深い先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6種類からなり、それぞれ意味を持っています。代表的なものですと、冠婚葬祭等の儀式を行う日取りを決める際に、吉凶判断として使われています。「よくお日柄が良い日に」などというのは六曜が使われることが多いです。そして、建築(特に上棟式)によいとされる日は、大安、友引、先負(午後)です。

・大安(たいあん)
「大いに安し」の意味。六曜の中で最も吉の日とされ、万事において吉日。何事においても成功する日などといわれている。

・友引(ともびき)
ハレれの日で使うと「幸せのお裾分け」の意味。朝は吉、正午は凶、夕方は大吉。弔事でこの日を使うと「凶事に友を引く」という意味になるので注意が必要。この日の葬儀や法事などは友を引き寄せるとされ一般的に避けて行われます。

 

・先負(せんぶ)
「先んずれば即ち負ける」の意味。勝負事や急用は避けるべきとされています。午前中は凶といわれていまるので、上棟式など午後から行われる儀式には吉とされています。

 

●十二直で見る吉日

「十二直」の“直”は“当たる”という意味があり、北斗七星の動を吉凶判断に用い、十二支による方位と組み合わせて十二直を割り当てしています。建築吉日といわれる日は、建・満・平・定・成・開です。

・建(たつ)

「万物を建て生じる日」の意味。建築関係では最吉日とされています。但し土を動かすような事柄や蔵開きには凶とされる日です。

・満(みつ)

「全てが満たされる日」の意味。地固め、柱建て、移転、祝い事などは吉ですが、土を動かすような事柄は凶とされる日です。

・平(たいら)

「物事が平らになる日」の意味。地固め、柱立て、祝いごと、すべて円満。穴掘りは凶とされています。

・定(さだん)

「善悪が定まる日」の意味。建築、移転などは吉とされている日で、樹木の植替えなどには凶とされています。

・成(なる)

「物事が成就する日」の意味。建築や新規に物事を始めるのに吉とされる日。訴訟や談判事などをするには凶とされています。

・開(ひらく)

「開き通じる日」の意味。建築や移転などはすべて吉とされる日。葬式など不浄事をするには凶とされています。

●干支でみる吉日

干支は十干(じっかん)(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(じゅうにし)(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を相互に組み合わせた60を周期とする六十干支(数詞)の事をいい、暦をはじめとして、時間、方位などに用いられ、全ての日にちにはこの六十干支が割り当てられています。割り当てられた日には吉凶があり、上棟式に吉日とされる六十干支は甲子(きのえね)・甲辰(きのえたつ)・甲午(きのえうま)乙卯(きのとう)・乙亥(きのとい)・乙酉(きのととり)庚子(かのえね)・庚辰(かのえたつ)・庚午(かのえうま)・庚戌(かのえいぬ) 辛丑(かのとうし)・辛亥(かのとい)壬申(みずのえさる)癸巳(みずのとみ)・癸酉(みずのととり)・癸亥(みずのとい)

●上棟式をしてはいけないとされる日取り

吉日も大切ですが、上棟式は出来れば避けたい日にちがあります。それは昔からある迷信の一つ「三隣亡」という日で三隣亡の日に建築関係の事を行うと三軒両隣まで焼き滅ぼすなどといわれ、自分が気にしていなくてもご近所さんが信じていて、気になるという方もいると思いますので、できるだけこの日は避けた方が良いでしょう。旧暦の1月、4月、7月、10月の亥の日、旧暦の2月、5月、8月、11月の寅の日、旧暦の3月、6月、9月、12月の午の日が三隣亡です。ネット検索で「○○年三隣亡の日」などと検索すると日取りがすぐにわかります。その他、土日などの祝日もご近所さんの迷惑になる可能性があるということと、職人さんの休日にあたる日なので避けるべきでしょう。

最後に

どこまでこの吉日を信用されるかは皆さん次第です。十二直や六十干支などは最近のカレンダーでは記載されている物はほとんどないので、ネット検索で○○○○年上棟カレンダーや建築期日カレンダーなどのキーワードで調べるとわざわざ計算などしなくてもすぐに吉日が分かりますので、ご自身の上棟日を決定されるときは是非、試してみてください。

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