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上棟式の流れと役立つ準備チェック表

家を建てる時に家の骨組みを完成させ、屋根の一番高い位置に棟木をのせる時に行う上棟式。上棟式には家を建てる施主も職人さん方の作業を見学に行き、日頃一生懸命自分たちの家を建てるために働いてくれている職人さんたちを労います。しかし、はじめての上棟式にどのようなことをするのか、何を準備すれば良いのかわからなくて不安という方は意外と多いのではないでしょうか。ここでは、上棟式は実際にどのような流れで行われるのかや何を準備すれば良いのかなど役立つ情報をまとめてご紹介したいと思います。

上棟式とは?

上棟式とは、建物の建築の際に行われる祭祀で、棟上げ(むねあげ)、建前(たてまえ)、建舞(たてまい)などとも言われています。一般的には柱、棟、梁などの基本的な部分が完成して棟木(屋根の骨組みの一番高い部分に用いられる水平材)を上げるときに上棟式をします。地域や風習によりその執り行い方も様々ですが現代での上棟式は、建物の守護神や工匠(こうしょう)の神をお祀りし、今までの工事の無事に感謝し、新しい住まいに災厄が起こらないように祈る儀式です。そして施主が工事をしてくれている職人さんに対して感謝の気持ちを表す、労いの目的で執り行う儀式となっています。

上棟式にはどのような事をする?

現在主流として行われている一般的な上棟式の場合、その執り行い方の幅も広く、内容は施工会社の棟梁や工務店、現場監督者などが神職の代わりに式を進め、施主次第で餅まきをしたりしなかったりと施工会社やホームメーカーと相談して、餅まきをする事を選択することも可能です。上棟式はその土地や地域の習慣などにより執り行い方なども様々で用意するものなどもその地域により決まった定番があったりなど、必ずしもこれでなければならないといった決まりはありません。

上棟式までの流れ

上棟式が始まる前には職人さんが棟上げまで朝から一気に作業を開始します。その際、一般的に施主の方は午前と午後の休憩時間に飲み物やお茶菓子などを用意し、昼食もお弁当などを事前に頼んでおく必要がある事がありますので、工務店やハウスメーカーにしっかりと職人さんや当日来る作業してくれる人の人数確認をしっかりとするようにします。

朝7時30分くらいに集合。ここで作業する人々がお酒を少し飲んで体を清める儀式をしたりします。(地域によっては梅干など用意するところもある)

→朝8時ごろから作業開始

→10時または10時30分ごろに午前の休憩

→12時頃昼食→13時頃から午後の作業開始

→15時前後に午後の休憩

→16時頃作業終了

→上棟式準備

上棟式までは朝から上記のような流れで作業が進み、施主の方は職人さん方の作業を見学しつつ休憩時間などの飲み物やおやつの準備をします。一日中ずっと作業を見ている必要はありませんが、一度見学し始めると、家の骨組みがどんどんできていく過程や、職人さん方のテキパキ動く姿を見ているとワクワクして現場を離れたくなくなってしまったりします。そして棟木が上がってその日の作業が終了してから上棟式の準備に入ります。

上棟式の流れ

ここでは昔のような神職を呼んで行う正式な上棟式ではなく、現在一般的に行われている上棟式(略式の上棟式)の一例をあげて流れをご紹介します。上棟式は当日の作業が終わってから行われるので大体16時以降に行われることが多くなります。

・棟梁が棟木の最頂部に吹流しや棟札等の飾り物を上げます。

・祭壇に御幣、神饌物を飾ります。

・建築主と棟梁が、建物の四隅の柱に酒や塩、米、山や海の幸などをまいて清める

・棟梁が祝詞を奏上し災いが起こらないように祈願する(ニ礼二拍手一礼)

・施主の挨拶・乾杯

・棟梁や建築関係の方の挨拶

・餅まきをする場合は餅や撒銭、お菓子など用意したものをまきます。

・手締めを行う

・職人さんや当日作業をしてくれた方にご祝儀を配る

・引き出物を配る

若干使うものや順序などは地方やその土地柄により変わってきますが、大体の流れは上記のようになります。上棟式自体は昔のように直来(宴会のようなもの)はない事が多いので30分から1時間くらいで終了します。

上棟式で準備するものチェック表

□棟札(むなふだ)、御幣(ごへい):工務店やハウスメーカーが用意してくれることが多い

□お酒(神酒)、洗米、粗塩:神酒と洗ったお米、粗塩は家の四隅に撒いてお清めするために使います

□紙コップ:神酒用や休憩時間に職人さんたちが使えるよう用意します

□梅干し:神酒を飲みながら食べることがある。地域により食べない場合もありますので要確認

□飲み物:お茶、ジュース、スポーツドリンクなど休憩時間などに飲めるもの。缶コーヒーなども喜ばれます

□お茶菓子:休憩時間などに食べていただくもの。個別包装になっている物だと残っても安心ですし、食べやすく、衛生上も良いです。甘いものと塩辛い系があると若者も年配者の方にも手を付けていただけるので良いかもしれません

□お弁当または昼食の場を設ける:昼食にお弁当や近くの定食屋さんなどで職人さんたちに食べていただくものを用意

□お餅、お菓子、5円玉:餅まきをする場合は小分けにお餅やお菓子、5円玉などを用意します

□ご祝儀:棟梁をはじめ職人さんや当日作業に関わってくれた方へ

□引き出物:赤飯、お酒、紅白まんじゅう、ビール券、菓子折りなどが主流ですが、お赤飯や紅白饅頭は日頃からあまり食べるものでもありませんので、自分なりに考えて職人さんたちに喜んでいただける品を贈ってもよりでしょう

最後に

ご紹介したことをすべて行うと費用もそれなりにかかってきますが、一生に何度とないご自身のハレのお祝いとなる日に記念に残る儀式をして、良い思い出と良い家が建つことを祈願することはとても良い事だと思います。資金面に関しては無理をしない程度で職人さんに労いをする事でさらに職人さんたちも気合が入ること間違いなしです。

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