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上棟式の引き出物につける「のし」や「のし袋」はどうしたらよい?失敗しない上棟式のポイントのおさえ方

新築の家を建てる時に家の柱や棟、梁などの基本的な部分が完成し、棟木(屋根の骨組みの一番高い部分に用いられる水平材)を上げるときに上棟式が行われるわけですが、他人事のように「行われる」などとはいえず、施主として自分たちで家の建築に関わってくれている方々にお弁当やご祝儀、引き出物などを用意しなければなりません。その際に引き出物につける「のし」やご祝儀を入れる「のし袋」どのようなものを使えばよいのかわからないと悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。ここでは、施主として立派に上棟式をするために必要な「のし」や「のし袋」の種類や書き方、上棟式の際の事前確認事項などに関して簡単なポイントを抑えながらご紹介したいと思います。

工務店やハウスメーカーの担当としっかり打ち合わせ

はじめての事で何をしてよいか全然わからないけれど、一応「マナーはしっかりして」恥ずかしいことなく行いたい。皆さんきっとそう思っているはず。そんな時は工務店やハウスメーカーのプロの人と相談しましょう。自分の家の担当の方工務店やハウスメーカーなどさまざまだと思いますが、皆さん親身になって相談にのってくれるはず。中には上棟式の時に使う棟札(むなふだ)や御幣(ごへい)という儀式に使う飾り物などは用意してくれる会社もあるようです。どのような事を実際に相談すれば良いかをご紹介します。

●人数確認

昼食のお弁当や休憩時間の際のお茶菓子や飲み物の準備をするため、当日上棟式に参加してくれる職人さんやその他の人の人数を確認します。

●お弁当が良いのか近くの定食屋さんなどが良いか?

お弁当であればどのようなお弁当が喜ばれるかなども一応、確認してみます。若手の職人さんの場合、お弁当だけでは足りない事もあるようなので、別途コンビニおにぎりや菓子パンなど休憩時間の時でも食べられるようなものも用意すると喜ばれたりしますし、定食屋さんでも職人さんたちの好みが分かればお店を選びやすくなります。

●ご祝儀の金額

地域や場所によりかなりの違いがあるので、こちらも担当の方に「この地域や今までの経験として一般的な相場は?」などと確認して念のため一般的な相場を聞いておきましょう。必ずしも相場通りにすることはないと思いますので、できる範囲で決定します。特に棟梁や現場監督などには一般の職人さんたちより多めに渡したり、上棟式の日のみ手伝いに来てくれる職人さんなど細かく分けて渡しても良いでしょう。

●時間の流れ確認

お天気や季節により変わってくると思いますが、大体の時間の流れも確認しておくと休憩時間の差し入れやお弁当を用意する時間、上棟式の始まる時間など用意する側としては必須です。

一般的には上記のような事を確認して用意すれば問題ないかと思いますが、大手のハウスメーカーなどによってはお昼や休憩時間の差し入れは用意しなくてよいですということがあったり、ご祝儀も受け取ってはいけないなどという決まりを設けている所もあるようですので、しっかり確認することをお勧めします。いづれにしてもご自身の気持ちで用意するものですので、何を用意するにしても心がこもったものであれば金額や品物の内容などはあまり関係がないという大工さんもいらっしゃいます。職人さんたちは自分たちの仕事をしっかりと責任をもってしてくれますので、品物やご祝儀により仕事に手抜きがあるようなことはありません。(←ここ大事です)それなので、皆さんも上棟式の際はしっかりと職人さんたちの働きっぷりを見て、ご祝儀を出したり、お弁当の用意など大変でお金がかかる事であってもやってよかったと思えるでしょう。

ご祝儀の「のし袋」はどのような袋を使う?表書きは?

一般的に使うのし袋は市販の印刷されたもので構いませんので、慶事用の御祝儀袋。水引は紅白の蝶結びの物で熨斗鮑(袋の右上に六角形のカラフルなマークが印刷されている)が付いた袋を使います。蝶結びの水引は結び目がほどけることから、何回あってもよいお祝い事に使われます。反対に結び切りの物は二度と起こらないようという願いが込めてあるので、結婚式の時などに使います。上棟式は何度あってもめでたい事ですので、蝶結びを使います。

表書きは「御祝儀」とします。予算の関係で5,000円以下の金額を包む場合は「ほんの気持ちです」などと書かれたかわいらしい封筒も売っていたりしますので、ご自身の気持ちを込めてこのような封筒に入れて渡しても良いでしょう。

引き出物の「のし」はどうするか

引き出物に関してはどのような品を用意するかにより変わってきますが、紅白饅頭やお赤飯、お酒などは大小にかかわらず「のし」を付けてもらえることがほとんどです。その際は熨斗付き、紅白蝶結びの水引のある掛け紙を使用し、「御祝」という表書きで用意します。お酒の場合は「祝上棟式」などとしても良いでしょう。

最後に

最近では上棟式をしない方も増えているようですが、やはり実際に今後何十年も住み続ける家を建ててくれる方々と交流できる場でもあります。何か聞いておきたいことやお願いなどがあるときにも上棟式をするのとしないのでは現場にいる職人さんたちとのコミュニケーションの度合いが変わってくる気がしています。家が建った後にも修繕箇所が出て来たり、何かをプラスで作りたいと思ったときなどに相談にのってもらえる可能性もあるので、やはり上棟式は昔から受け継がれている大切な家づくりの行事の一つなので、しっかりとしたマナーで施主として皆さんをおもてなししてさし上げてはいかがでしょう。

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