上棟式を略式ですることに決めたけれど、家の工事に関わってくれている棟梁や職人さん、工務店やハウスメーカーの担当などの人などにお礼をしたいと思う気持ちがあるけれど、どんなことをどのようにしたらよいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。そしてお礼のお金を包もうと思うけれど、相場などもよく分からないので困っているという方もいらっしゃると思います。ここでは、上棟式の際にお礼をするときに、誰にどのくらいのご祝儀やお礼をすればよいか、そしてお礼の品などに関して詳しくご紹介したいと思います。
上棟式でお礼をする人たちってどんなひと?
上棟式でのお礼をする人々は通常、現場の棟梁と職人さん方となります。そこに上棟式では棟上げをするために助っ人大工さんやクレーン車を運転する人、工事の規模などにもよりますが、警備の人などいつもの人数よりかなりたくさんの方が来ます。もちろん上棟式をする際には工務店やハウスメーカーの担当、家の設計をしてくれた人などが来てくれることも多く、総勢にするとかなりの人数になります。ここで、「どこまで御礼をするのか」という疑問となるのですが、地域や土地柄、施主の意向によりそのお礼をする範囲や金額などにもかなりの差が出てきます。大手のハウスメーカーなどでは上棟式自体をしない、またはお礼などは必要在りませんと言う所もありますし(受け取ってはいけないなどということころもあるようです)、大工さん全員に心づけをする、または棟梁にまとめて渡す、などそのお礼の仕方は、本当にさまざまです。まずはご自身の使っている工務店やハウスメーカーの担当の方に上棟式に関して聞くことから始めてみてください。
工務店やハウスメーカーの担当の人には何を確認すれば良い?
重要となる確認事項を箇条書きにしてみます。
・いつもの職人さんの人数
・助っ人に来てくれる工事関係の人の人数
・昼食や休憩時間の差し入れは必要か
・昼食や差し入れを用意する場合、その職人さん方の好みや年齢層などわかれば聞いておく
・ご祝儀は必要か
・ご祝儀の相場はいくら位か
大体このような感じとなりますが、昼食などは職人さんと助っ人の方のみ用意すれば良い場合と工務店やハウスメーカーの担当者の分、その他の工事関係の方の分まで用意しなければいけない場合もありますので、しっかりと必要個数を確認しておきましょう。
お礼はご祝儀と引き出物両方用意しなければならないの?
上棟式の際には工事をしていただいた職人さん方にご祝儀を渡すことが多いですが、このご祝儀に関しても地域や土地柄、ハウスメーカーなどによってかなりの違いが出てきます。ご祝儀を用意する場合、棟梁にはほかの職人さん方より少し多めに渡すことが基本となっており、相場は1万円~3万円ほど(中には5万円などという家もありました)、いつも来てくれる職人さんには5千円~1万円、上棟式当日のみお手伝いに来てくれた方には3千円~5千円くらいの心づけを感謝の気持ちとして渡す場合が多いようです。引き出物(お土産品)に関してもまちまちで、昔ながらのお赤飯や紅白のお餅、そしてお酒の小瓶などをお土産にするところもあれば、ビールを何本かとおつまみ、タオルなどをセットにして渡したり、こちらも皆さんバラバラです。ご祝儀と引き出物両方用意しなければいけないかについては、引き出物を出さない場合はご祝儀をその分多めにしたりするということもありますし、ご祝儀は必要ないといわれたけれど、施主として感謝の気持ちを伝えたいなどの場合、引き出物を少しグレードアップ、またはお弁当や休憩時間のおやつをグレードアップさせるなど皆さん知恵を絞られています。
引き出物の相場は?
相場はあってないようなものですが、引き出物の場合、中に何を入れるかによっても変わってきます。最近はお酒もそうですが、若い方などにはビールの方が好まれたりするようで、缶ビールが6本セットになったような品とおつまみなどをまとめて渡したりすることが職人さんにも喜ばれたりするようです。お土産の引き出物の金額は2千円くらいから5千円くらいとご祝儀を出さない場合はこの引き出物に少しお金をかけたりするようです。両方出す場合は簡単なお土産程度でも問題ありません。
さらに簡単なメッセージを添えても施主の気持ちが伝わります
もしも余裕があれば、お土産の引き出物に簡単なメッセージカードなどを入れても良いでしょう。小さなメッセージカードにいつもの工事の感謝と安全を祈っているということや引き続きよろしくお願いしますなどの言葉をそえると大工さん方も「今後もさらに頑張ろう!」などという気持ちが湧き出てくるのではないかと思います。
最後に
引き出物はやご祝儀はその土地柄や地域によりかなりの違いがありますので、一番はその土地に詳しい購入先の工務店やハウスメーカーの担当の方に相談することです。贈るものやご祝儀の金額などは一応、相場的なものがありますが、今のご家庭でのできる範囲で心を込めてすれば問題ありません。御祝儀を出さなかった、引き出物を渡さなかったということで、工事に関わってくれている職人さんたちが手を抜くというようなことは決してありません。ただし、上棟式などは簡素でもよいので行い、実際に職人さんの仕事を見て、顔を合わせる機会があると職人さんも施主側も納得のいく家が建つのではないかと思います。