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上棟式で使うお酒の量・本数 銘柄や選び方は?

上棟式などのおめでたい式にお酒は必ず必要となりますが、実際にはどのような銘柄でどの位の量、のしの書き方や本数など、どうしたらよいのかわからなかったり、迷ってしまうなどという方は多いのではないでしょうか。ここでは、上棟式に関わるお酒に関して、用意するお酒の量や実際使う量、銘柄などの選び方やお祝いとして贈る場合やお礼として渡す場合ののしの表書きなどに関してまとめてご紹介したいと思います。

お祝い事になぜお酒が使われるの?

そもそもお酒とは「なぜおめでたい席やハレの日などに使われるのか?」という理由をご存知でしょうか。お酒とは大人になった証として初めて飲めるものであったり、結婚式のお祝いでも、お正月でもそれぞれお酒は飲まれます。そして新しい家を建てる時の儀式にも必ず日本酒をその土地の神様に祀り、職人さんや施主共々建築の無事や良い家になるよう祈り祝います。このように、人生における様々なお祝い事の場でお酒はなくてはならないものですが、もともとお酒は御神酒といい、神にささげる為の物でした。自然や神から恵まれたものをいただくということから収穫祭などでは昔からお酒はハレの場でいただくものでした。昔は今のように簡単に手に入るものではなかったので、特に特別な場のみでいただく貴重な物であったといえるでしょう。したがって、お祝いの場にお酒があるということは神からの恵みを皆さんに分け与え、それをみんなで祝うということから来ているといえるでしょう。

上棟式にはどのくらいの量のお酒が必要?

上棟式で施主がお酒を用意する場合は「御神酒」として清酒を1升というのが最近の一般的な量のようです。建物の四隅にお酒、粗塩、洗ったお米をまき、天地四方の神を拝む四方固めに使います。施主が用意せず工務店やハウスメーカーからのお祝いとしていただく「祝上棟」や「奉献」などと書かれたお祝いのお酒を、四方固めの儀式に使う場合もありますので、事前に「御神酒」は必要かの確認を工務店やハウスメーカーの担当の方に聞いておくと安心です。御神酒はまいた後は通常、皆さんでお祝いのためにお酒を分けていただきますが、たくさん人数がいて上棟式の後に直来の会食などをする場合は1升では足りない場合もありますし、最近では車で来ている方も多いなどという理由でお酒は飲めないので、「御神酒」も1升ではなく、四方にまく分が足りる程度の瓶でも大丈夫です。などといわれることもあるようです。一生に何度もあるというわけではない、「お祝い」ということで最低でも1升用意しておけば間違いないという所でしょう。

お酒に“のし”は必要?

施主自ら用意するものであればのしはなくても問題ありません。「御神酒」で使うお酒とわかるようにしておくと良いでしょう。お祝いにお酒を持って行く(贈る)場合は「祝上棟」とのしを付けて持って行きます。上棟式の後に直来(会食などお酒を飲む場を設けること)をしない場合は引き出物として職人さんや建築に関わってくれる方に「御祝」というのしを付けお酒の小瓶をその他の物とセットにした引き出物と一緒に渡すこともあります。

お酒の種類は?銘柄などにこだわる必要はある?

お酒の種類や銘柄は基本的にはどのような物でも良いとされています。しかし、自分の家の建築に関するおめでたい儀式の際に使うお酒。人生の中でそう何度もある事ではないので、皆さんやはりどのような物でもといわれても気合が入ってしまうのではないでしょうか。お酒は昔から日本では神聖なものとして扱われてきていますので、縁起の良い名前のお酒を使ったり、ご自身の大好きな銘柄などのお酒を使ったりと皆さんこだわりがあるようです。縁起の良いお酒の名前って実はたくさんあるのご存知でしたか?お値段の方もそれほどとびぬけて金額が高いわけでもないので、上棟式に使うお酒は縁起の良い名前のお酒の銘柄を使うというのも良いかもしれません。

・越後鶴亀 「招福神」

明治二十三年に創業の越後鶴亀。「招福神」ラベルというものがあり、祝い酒として人気。醸造元の「越後鶴亀」と共におめでたい名前トラベルだけでおめでたい気分になれます。新潟県産米を100%使用し伝統的な造りと少量生産にこだわり造り上げているお酒です。

・来福 「来福」

享保元年(1716年)に創業の来福酒造。「来福」の名前は飲む人に福が来ますようにと願って作られています。天然の花酵母を使用して作られたお酒はまさに飲んだだけで福が来る予感がします。

・宝酒造 「松竹梅」

天保十三年(1842年)創業の宝酒造。「松竹梅」は昔からおめでたいものの代表ともいえるお酒。ラインナップは様々でお祝いとして使える伝統の角樽に入った特選松竹梅などもあり、祝い酒としての定番ともいえるのではないでしょうか。

最後に

地鎮祭、上棟式は昔から家の建築に関わるお祝いの儀式です。近年では昔とは家という感覚が変わって来てしまっているのかもしれませんが、昔からの地域での習慣やしきたりのようなものを現代にあった形に少しずつ変えてでもうまく良い所を次の世代に残して伝えて行ってあげたいものです。このような しきたりを行うことで、ご近所づきあいなども少しは多くなれば良いのではないかと思います。

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