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上棟式に用意するお赤飯 知っておくと得する3つの基礎知識

上棟式の際には昔から紅白饅頭やお赤飯を工事の関係者やご近所に配る習慣がありました。現在でもお赤飯はお祝いの時には欠かせない食べ物の一つといっても良いかもしれません。そんなお赤飯ですが、上棟式の際にお赤飯を渡すのは良いことなのか、そして用意するお赤飯にはのしはつけるのか?そして表書きは? どの位の量を誰に配れば良いのだろう?とさまざまな疑問を持つ方も多いかと思います。ここでは、上棟式に用意するお赤飯に関して知っておくと便利な基礎知識をまとめてご紹介したいと思います。

そもそもなぜお赤飯?

そもそも、なぜ私たちはめでたい席でお赤飯を食べるようになったのでしょう?お赤飯の元祖は今のように白いお米に赤い色を付けるのではなく、昔は赤米といって炊きあがるとちょうどお赤飯のような赤い色のご飯を神様に供える習慣がありました。祝儀用となったのは室町時代で、江戸時代後期には一般庶民のハレの日の食卓にまで広まったのです。昔から赤い色には邪気を祓う力があると考えられており、お米が普段なかなかたくさん食べることのできない高級な食べ物であったことから、神様に赤米を炊いて供える風習があったようです。稲作技術の発展による品種改良などで、たくさん収穫できて味も良い現在のお米に代わってきましたが、赤い色のご飯を供える習慣は残っていたので、江戸時代の中期ごろには代用品として白いお米に小豆で色付けしたものがお赤飯(小豆飯)として広まったと考えられています。このように災いを避ける、魔除けの力があると信じられている赤い色のお赤飯は、お祝いの席では欠かせない食べ物の一つとなったことからめでたい席にはお赤飯が配られるようになりました。

誰に配れば良い?

では実際に、上棟式の際はめでたいとされるお赤飯を誰に配れば良いのかと疑問に思う方も多いかと思いますが、まず用意するのは家の建築に関わってくれている方々。上棟式は1日で作業を一気にすすめるので、ヘルプに来てくれる職人さんやクレーンの運転手さんなどいつも以上に人が多く集まります。家の工事の規模にもよりますが、上棟式の当日は10人前後の人々が作業してくれることが多いのではないでしょうか。ここで重要な事はハウスメーカーまたは工務店の担当者の方に当日作業に来てくれる方の人数をしっかりと確認する事が大切です。ハウスメーカーまたは工務店の担当者の方には当日のお弁当やご祝儀、お土産(引き出物)などの準備があるので正確な人数を知りたいとはっきりと伝え、事前に教えてもらえるようにします。引き出物に使うお赤飯はこの人数分より少し多めに用意し、ご近所やハウスメーカー、工務店などからお祝いをいただくことなどがあれば、そちらにお返しとして(お祝いのお裾分けの意味を込めて)渡せると後でお返しなどを用意する必要もなくなるので一石二鳥です。余っても夕飯に家族でいただくということもできますし、無駄にはならない範囲で準備すると良いかと思います。

どのタイミングで渡す?

引き出物(お土産)としてお赤飯を渡す場合は一緒にお酒の小瓶やビール、紅白饅頭または菓子折り(最近ではおつまみ系も多い)を事前にセットにして作っておき、当日のすべての事柄が終わってからお開き前に渡すというタイミングが最適です。一般住宅の棟上げは1日で終わるので、皆さんが帰る前に渡しそびれの無いように一人ずつ、挨拶をしながら渡すことができればベストです。ハウスメーカーや工務店さんの担当者の方にお礼の準備をしてあることを伝えておけば、渡すタイミングも考えてくれることでしょう。

お赤飯にのし紙は付ける?表書きは?

どこで準備するかによりますが、ご自宅の近くの和菓子屋さんなどで注文する場合上棟式で使うということを事前に伝えると通常、のし紙を付けてくれます。ご自宅でお赤飯を作って、用意する場合、、のし紙は紅白蝶結びののし紙を用意し、表書きは「御祝」、「上棟式御祝」などとします。ネットショップなどで「赤飯 容器」、「赤飯 パック」などで検索するとお赤飯を入れる容器やのし紙もついたものが販売していますので、そちらで購入すると探し回らなくて済むので便利です。最近は小豆を煮たりしてお赤飯を作る必要がない「お赤飯の素」なるものも販売しているので、自分で作るもありかもしれません。このお「赤飯の素」とても簡単につくれるけれど味もおいしいので、できるだけ費用をかけないで上棟式を行いたいと考えている方には手間は多少かかりますが、炊くだけですのでお勧めです。

最後に

人生の中でそう何度とないご自身の家の上棟式。費用は若干かかってしまうけれど、お祝い事はしっかりとしておきたいという方には災いを避け、魔除けの力があると信じられているお赤飯を是非、皆さんに配ってお祝いのお裾分けをしていただければと思います。

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