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上棟式で施主は挨拶の他には何をすればよい?

マイホームを建てる時の地鎮祭が無事終わり、その次は家の骨組みを作って棟木をあげる上棟式。上棟式という言葉は知っていても、実際に何をすればよいのか、そして上棟式の実際の流れがよくわからないという方は多いのではないでしょうか。自分の家を建ててくれる職人さんたちに仕事をみて、職人さんを労う上棟式はこれから家が建って行く過程でぜひ行っておきたい行事です。ここでは、上棟式とはどのようなことをするのか、実際に上棟式で施主がしなければいけないことや用意するもの、棟式で施主としてどのような事を話して挨拶をすればよいかなどをまとめてご紹介したいと思います。

上棟式とは?

上棟式とは、建物の建築の際に行われる祭祀で、棟上げ(むねあげ)、建前(たてまえ)、建舞(たてまい)などとも言われています。一般的には柱、棟、梁などの基本的な部分が完成して、屋根の骨組みの一番高い部分に用いられる(水平材)棟木を上げるときに上棟式を行います。地域や風習によって行い方は様々なようですが、建物の守護神や工匠(こうしょう)の神をお祀りし、今までの工事の無事に感謝し、新しい住まいに災厄が起こらないように祈る儀式となります。

上棟式に施主はどのような事をするの?

現在の上棟式では、施主が工事をしてくれている職人さんに対して感謝の気持ちを表す、労いの目的で執り行う儀式となっていることが多くなっています。施工会社やホームメーカーと相談して、どのような上棟式とするかを相談して進めますが、上棟式の行い方は施工会社の棟梁や工務店、現場監督者などが神職の代わりに式を進め、施主の希望があれば餅まきをしたりすることも可能です。上棟式はその土地や地域の習慣などにより、用意するものなども地域により決まったものがあったりするなど、必ずしもこうしなければならないといった決まりはありませんので、まずは自分の施工会社や工務店、ホームメーカーなどと相談してみることをお勧めします。

 

上棟式に施主が用意するもの

●休憩時間での差し入れ(お茶菓子や飲み物など)

休憩時間などに食べていただく食べ物や飲み物。個別包装になっている食べ物だと食べやすく、残っても安心です。甘いものや塩辛い系が両方あると、年齢層関係なく召し上がっていただけます。

●昼食のお弁当や昼食をとる食事処などの予約

昼食にお弁当や近くの定食屋さんなどで職人さんたちにお昼を用意して召し上がっていただく。1人千円前後の予算が一般的です。

●棟札(むなふだ)、御幣(ごへい)  

工務店やハウスメーカーが用意してくれることが多いですが、自分で用意する場合にはネットで上棟セットなるものもありますので、チェックしてみるのもおすすめです。

●お酒(神酒)、洗米、粗塩

神酒用お神酒は購入時にのしを付けてもらいます。神酒と洗ったお米、粗塩は家の四隅に撒いてお清めするために使います。

●お餅、お菓子、5円玉(※餅まきをする場合)

最近は省略する方も多いようですが、餅まきをする場合には小分けにお餅やお菓子、5円玉などを用意します。

●ご祝儀

上棟式に来ていただいた関係者、棟梁、職人さんに渡す祝儀。※家の規模などにより変わりますが、ここでは一般的に多く渡されている金額をご紹介します。

・棟梁一万円から三万円

・いつもの職人さん五千円から一万円

・ヘルプで来ている関係者三千円位(気持ち程度)

●引き出物

赤飯、お酒、紅白まんじゅう、ビール券、菓子折りなどが多く用意されているようですが、決まりはありませんので施主なりに考えて職人さんたちに喜んでいただけると思う品を用意すれば良いでしょう。

上記は一般的に必要なものですが、施工会社や工務店、ホームメーカーなどにより施主が用意する物はさまざまです。なぜかというと、すでに家を建てる料金に上棟式の金額が組み込まれていることがあったり、大工さんも家を建て終わる最後まで同じ大工さんが担当するということも少なくなっていたりと理由はさまざまです。

上棟式の際の施主の挨拶

上棟式当日は職人さんや当日の作業に関わってくれる人、工務店やハウスメーカーの方など普段の作業時とは違い、たくさんの人が集まります。そんな中、施主として挨拶を皆さんの前でしなければならないのはとても緊張しますが、今後も家の建築に関わってくれる棟梁や職人さん方と顔を合わせる役割もある大切な挨拶となりますので、しっかりとした挨拶ができるよう事前に準備をしておくことをお勧めします。

挨拶の例文:

施主の○○と申します。本日は、お忙しいところ上棟式にお集まり頂き有難うございます。○○工務店○○様及び、関係者の皆様のおかげで無事に上棟をすませることができました。関係者の皆様方には心から感謝しております。この新しい家には私をはじめ、妻○○、長女○○、次女○○の4人ですむ予定ですが、娘二人は自分の部屋を持てることに今からワクワクしております。今後も引き続き工事が行われていく中、くれぐれも皆様 安全第一で怪我がないように十分気をつけて作業を進めていただけたらと家族共々思っております。また、妻が今後も差し入れなどを持ってお邪魔させていただくことがあるかと思いますが、その際は遠慮なくたくさん召し上がってください。本日は初めてのことでしたので、何かと失礼があったかもしれませんが、皆様ありがとうございました。

※自分の言葉を交えて考えてみるとそれほど難しくはないと思いますので、肩の力を抜いて取り組んでみましょう。

最後に

上棟式は家の建築を依頼する施主が実際に現場で仕事をする職人の方たちの仕事を見学できる素晴らしい日で、一日にして家の枠組みができてしまう日です。そして現場の皆さんと顔を合わせたり、実際にお話しすることにより今後の作業もスムーズに行ったりすることにつながる大切な日ですので、是非自分たちなりの上棟式を行っていただければと思います。

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