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上棟式をしない場合の役立つ豆知識

家の建築が始まると棟上げをする上棟式という儀式をする事になりますが、この上棟式、最近ではしない方も増えているようです。なぜかというと、ハウスメーカーの方で行わない方針であったり、それなりに費用が掛かるので、あまり上棟式をする人がいないのであれば、上棟式をする必要がないと判断する施主の方など、その理由は様々です。しかし、上棟式に関して自分なりに色々と調べてみると、皆さん棟上げの当日は昼食のお弁当を用意したり、午前と午後の休憩時間のお茶やお茶菓子を用意したり、ご祝儀を用意し、お土産も一緒に渡す用意をしている施主の方がいたりするので、何をどこまで行えばよいのかわからないと悩んでしまう方が多いのではないでしょうか。ここでは上棟式をしないと決めた場合、施主の方がどのように上棟式のご祝儀や休憩時間の差し入れ、手土産に関して行うと良いのかなどをまとめてご紹介したいと思います。

そもそも上棟式とは?

上棟式(じょうとうしき)とは、建物の建築の際に行われる祭祀(さいし)で、棟上げ(むねあげ)、建前(たてまえ)、建舞(たてまい)などとも言われています。一般的には柱、棟、梁などの基本的な部分が完成して棟木(屋根の骨組みの一番高い部分に用いられる水平材)を上げるときに上棟式をします。建物の構造や建築方法によって異なりますが、一般的には木造建築の場合、棟木を棟に上げる・上げた時鉄骨造りの場合、鉄骨工事が終了したとき鉄筋コンクリート造りの場合、躯体コンクリートの打ち込み(建物の構造を支える骨組)が終了したときで、その行い方は地域や風習により様々です。建物の守護神や工匠(こうしょう)の神をお祀りし、今までの工事の無事に感謝し、新しい住まいに災厄が起こらないように祈る儀式及び施主が工事をしてくれている職人さんに対して感謝の気持ちを表す目的で執り行う儀式です。

何故上棟式をしないと決めた?

現在の個人の住居用の住宅に関しては昔のように周りの家の皆さんと協力して家を建てるということもほとんどなく、棟上げにもクレーン車などを使って行いますし、ハウスメーカーや工務店などに任せっきりで家の完成を待つのみという方も少なくありません。そんな中、特に都心部や新興住宅街などのハウスメーカーや工務店によっては上棟式自体を行わないという会社も少なくないようです。(一応棟上げの日には塩や神酒で清めることはするようですが…)そのような場合、費用も掛かる上棟式を、施主の方も「わざわざ上棟式をしてください」ということもないなということになり、上棟式を行わないケースも増えているようです。その他もやはり、最近ではあまりする人が少なくなっているという理由であったり、少しでも費用負担を軽くするために上棟式をしないと決断される方は多くなっています。

上棟式をしなくてもご祝儀は必要?

ここは一番気になるところですが、まずはご自身のハウスメーカーや工務店に確認することをお勧めします。確認してから「施主様のご意向で決めてください」などという場合は金額の多い少ないなどに関係なく渡しておいた方が無難だと思ってよいでしょう。ハウスメーカーや工務店の方も「あげてください」とはなかなか言いにくいというのが現実です。金額の相場などは反対に、「気持ちばかり渡す場合の相場はいくらくらいですか?」などと聞くと“意向”といっていた割にしっかり教えてくれるでしょう。「反対に必要ありません」ときっぱり言われた場合は本当に要らないと思ってよいでしょう(中には受け取ってはいけないなどという規定があるところもあるようです)。その場合は、昼食や差し入れ、棟上げの当日に感謝の気持ちを込めたお土産などを渡すと良いかもしれません。大工さん側の視点から見ると、やはり「心付け」だけでもあると嬉しいというのは間違いないと思います。このような施主からの感謝の気持ちや気遣いがあると、棟梁としては、応援にかけつけてくれた仲間へのねぎらいにもなりますし、「施主の気持ちが感じられて嬉しい」ということにつながります。ご祝儀がなかったからといって今後の工事に影響が出るなどということはありませんが、何かお願い事などが出た場合など、意外とこの「心づけ」は金額に関わらずプラスになることが多いというのも事実のようです。

昼食のお弁当屋差し入れはした方が良い?

これもハウスメーカーや工務店により様々ですが、大手のハウスメーカーで家を建てる場合などは事前に上棟代として金額が入っている(家の購入費用に入っている)事もあるようで、その場合、棟上げの日の工事に参加してくれる人の昼食代なども入っている場合があるので、その際は不要です。念のためここでもハウスメーカーや工務店に昼食は用意しておいた方が良いか確認しましょう。ここで、「差し入れや昼食は施主の方にしていただけると職人さん喜ばれます」などといわれた場合は用意します。職人さん方はお弁当を持ってくる方も多いので、事前に担当者から当日の人数などを確認した上で、お弁当や差し入れは施主側で用意しますので、「当日皆さんに昼食は用意してこないでください」と事前に伝えてもらうようにしましょう。差し入れに関しては、棟上げの日(上棟式の日)に差し入れをしないといけない決まりはないのですが、午前や午後休憩のときの飲み物やおやつを用意して、普段なかなかお話をする機会のない棟梁や職人さんたちと挨拶をかわし、皆さんの仕事ぶりを見学したり、今後の事などお話し聞いたりすると、さらに良い家が建つために皆さん頑張ってくれるでしょう。

お土産は必要?

ご祝儀をしない場合はここで皆さんに感謝の気持ちを用意するのが良いかもしれません。金額はまちまちですが、2千円~5千円未満くらいでビールやお酒、紅白饅頭、お赤飯、タオル、おつまみやお菓子の詰め合わせなど、内容は様々ですが、一日大仕事をしてくれた皆さんに感謝の気持ちを伝えて、縁起の良い一日を気持ちよく終えてもらいたいものです。ご祝儀や昼食も用意した場合、ここでは簡単なものにするなど全体で考えると良いかと思います。

最後に

上棟式をしない場合でも、職人さん方のためにそれなりの用意が必要だと思われる場合、トータルでは結構な出費になることもあります。予算の問題で、ご祝儀を出すのはしんどいという状況の場合もあるかもしれません。自分たちに無理の出ない範囲で、感謝の気持ちを伝えられる方法を考えて差し上げるということが一番ではないでしょうか。

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