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上棟式で餅まきをしよう!役立つ準備や相場の基礎知識

昔は新しく家を立てる時の上棟式には、餅まきをしてご近所さん方にお祝いのお裾分けをする事が一般的でしたが、現在では餅まきをする家がとても減っているようです。理由は「餅まきをしてみたいけれど、どのように準備したらよいのかわからない」や「費用もどのくらいかかるか心配」などという理由から餅まきを断念してしまう方も多くいるようです。ここでは、餅まきの準備の仕方やどのくらいの費用が実際に掛かるかなどの相場、そして餅まきに関する基礎知識などをまとめてご紹介したいと思います。

餅まきをする意味

餅まきは棟上げの行われる上棟式の時に「散餅の儀」、「散餅銭の儀」というお餅や穴の開いた小銭などをまいて、厄災や災禍を祓うと共に、地域の住人たちによる助け合いの共同作業の感謝と、ちょっと大げさなくらいにお餅をまくことで皆さんにも福を分けるという意味がありました。もちろん今でもそのスタンスは変わっていませんが、現在では昔のように地域一体となって生活していた頃とは若干生活スタイルが変わっているので、現代の餅まきは地域や土地柄によりその行い方やまくもの(お餅以外でおかしやタオルその他)など様々ですが、厄災や災禍を祓うことと、ご近所さんたちとのつながりを改めて築くにはとても意味のあるイベントです。

餅まきではなぜ紅白の丸いお餅をまくの?

地域によっては紅白ではなく白だけであったり、丸ではなくひし形であったりする所もありますが、どうして丸い形であったかはご近所さんに「かどを立てないで何かあってもすべて丸く収まりますように」などのいわれがあったり、餅まきでひろったお餅を食べると福がある、安産であるなどさまざまな言い伝えがあるようです。一つ注意していただきたい言い伝えはこのお餅、「焼いて食べると良くない」といわれています。理由は「焼く」ということは「火事」につながるとされている為と考えられています。餅まきを始める時には、まず建物の四方が水と塩で清められた後に、「四方餅/角餅」なる餅まきに使うお餅より大きなサイズのお餅をまきます。東西南北の神様に向けて投げられるもので、北東、南西、北西、南東の順に投げます。大きさと重さでかなりビックリする方もいるかもしれませんが、この迫力から餅まきはスタートします。地域によっては跡取りがキャッチすると良いなどその行い方は様々です。

餅まきで準備するものはどんなもの?

●お餅

餅まきでのメインとなるお餅。紅白や白の丸餅を使いますが、地域により様々ですのでその地域に詳しい方や工務店、ハウスメーカーの方に聞いてみると良いでしょう。

・どの位の量用意する?

お餅の量は家の規模や招待している人の数にもよりますが、30~50人ほどの餅まきでしたら、投げる用1斗(10升・約15キロ)ほど。別途上棟餅(紅白1組)、四隅餅(紅白4組)で3~5升くらいで用意すると、ほどよくまくことができると思います。お餅をお願いする和菓子屋さんや上棟式の投げ餅専門店(ネットで検索すると出てきます)などお店により大きさが変わってくるので何個くらいできるかはわかりませんが、大体平均で5個くらいは持ち帰れる量となっています。

・どのようにオーダーする?

個数でオーダーする場合と出来上がりのお餅のキロ数でオーダーする場合、和菓子屋さんなどであるとお米の量(●升)などでオーダーすることが多いので、どこで頼むかで詳しく確認するようにします。個数の場合は350個(紅白のお餅が一緒に入っている場合は150個)などで頼んだり、キロ数であれば15キロ(1升)プラス上棟・四隅餅(3~5升くらい)、お米の量であればまく用・上棟四隅餅合わせた量(1.5升)でお願いする事となります。

・費用はどの位かかる?

だいたい15,000円から20,000円位が相場となることが多いです。

●投げるためのお菓子

子供たちが喜ぶ駄菓子などを用意してお餅の“かさまし”をします。お餅だけではすぐにまき終えてしまいますので、お菓子も加えると大変賑わいます。

・どの位の量用意する?

30~50人ほどの規模の場合、5,000円~10,000円程の金額を目安に駄菓子や子袋に入ったスナック、キャンディーやチョコレートなどを用意します。クッキーなどは投げて落ちた時に割れてしまったりするので、あまり餅まきには向かないかもしれません。餅まきでの王道お菓子として皆さんだいたい用意されるのが「うまい棒」。うまい棒はコストパフォーマンスも良いし、程よくかさ張ってくれるので人気のお菓子です。

●投げ銭

ご近所の方と良いご縁がありますようにと願いを込めて5円玉や50円玉に赤い紐を結んでまいたり、おひねりのように包んでまいたりします。金額の方は施主の年の数になる金額を用意したり、合計枚数が365枚になるように用意したり、3650円分になるように、など“365”にちなんだ金額の硬貨を用意する、縁起を担いだ金額にするなど地域によりその用意の仕方はさまざまです。もしも地域の習慣が分からないようであれば、ご自身の好きな金額で、紐で結んだり、包んだり、お菓子と一緒に子袋に入れてセットにしたりしても問題ないです。縁起を担ぐ金額などは「いいご縁がありますように」と5円を23枚(115円)、または5円を83枚(415円)で「よいご縁がありますように」、5円を97枚(485円)で「四方八方から御縁がありますように」などとすることもあります。

●その他

地域の習慣により、まくものの定番があったり、施主側は何か同じものを見に合つけるなどの習慣があるところもありますので、事前にリサーチしてみてください。そして一番の準備で怠ってはならないのが「人集め」です。せっかくお餅やお菓子を用意しても人が集まらなければ意味がありません。せっかく行う餅まきなので楽しく盛り上がるように工務店やハウスメーカーの担当の方に協力してもらうなりして、ちらしをまいたりご近所に声をかけてもらったりしましょう。ご自身でもチラシを作って何日か前から工事現場に貼って置いたり、ご近所の方に声をかけたりするとご近所の方とも親しくなるチャンスがあるかもしれません。

 

餅まきの総費用・相場はどれくらい?

餅まきの大体かかる総費用は上記を参考にしていくと約25,000円~30,000円程で準備すると30人~50人位の方が来ていただいて程よくまいたものをお持ち帰りいただけるのではないかと思います。

最後に

おめでたいときの儀式には偶数は割り切れることから、「別れ」や「縁が切れる」に通じると考えられており、おめでたい場には良くない数字であると昔から言われているので、お餅の量やお菓子の個数、まき銭の金額などは奇数をもとに用意するとさらに縁起が良くなるかもしれません。餅まきをするととても盛り上がって、自分の子供たちもきっと喜んでくれること間違いなしです。記念に残る餅まきをしていただければと思います。

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