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もしもの時に役に立つ 快気祝いのマナーと相場

ケガや病気が良くなりようやく退院。とりあえずは一息つきたいところですが、入院していた際に時間を割いてお見舞いに来て励ましてくれた方々に、お見舞いの感謝の気持ちと退院の報告を兼ねて快気祝いの品を贈ろうと考えている方は多いのではないでしょうか。しかし、感謝の気持ちをこめて贈る快気祝いにはどのようなマナーがあり、いくら位の相場でお返しをしたらよいのか皆さんよくわからなかったり、悩んでしまったりすると思います。ここでは、快気祝いを選ぶ際の相場や贈る際のマナーに関して、特に目上の方などに贈る際でも社会人として恥ずかしくないマナーをまとめてご紹介したいと思います。

快気祝とは?

快気祝いとは本来、病気やケガが良くなり、治ったことを祝って、療養中にお世話になった方々を自宅などに招いておもてなししたりお礼の品を配ったりして、お祝いの気持ちを皆さんと分かち合うことをいいました。現在では、自分が病気やケガなどで入院した際に、お見舞い金やお見舞いの品をいただいた方、自宅療養中にお世話になった方などに、お見舞いへの感謝と退院、快復したことの報告を兼ねてお礼の品などをお返しするということが一般的になっています。

快気祝の知っておきたいマナー

快気祝は入院中にお見舞いをいただいた方へお礼と感謝の気持ちを込めて、そして退院の報告を兼ねて快気祝いを贈ることですので、相手の方に失礼などがないようにしっかりとしたマナーで贈る必要があります。まずどのようなマナーがあるかを見てみましょう。

●快気祝を贈る時期

基本的な快気祝いを贈る時期は退院してから一週間から10日ほどを目安に贈りますが、退院後も自宅療養や通院が必要な場合、すぐに快気祝いの品を贈ることは難しいので、自身の体調や具合を見ながら1カ月程度を目安に贈るようにします。自分で贈ることが困難な場合は取り急ぎ「御見舞御礼」、「退院(之)内祝」などとして「快気祝い」とまでは行かないけれど、退院しましたとの報告を兼ねてお礼の品を贈ると、お見舞いに来てくれた方々もその後の経過や調子などを気にかけている方が多いので、連絡があると安心してもらう事が出来ます。

●快気祝いの「のし紙」マナー

水引:紅白の結び切り

水引の色は紅白。そして「何度も起こらないように」との事で一度結んだらほどけにくい結び切りの水引を使います。

表書き:「快気祝」、「快気内祝」

全快の場合は「全快祝」とする場合もありますが、一般的には「快気祝」を使います。退院後もある程度の通院や自宅療養をする場合は「快気(之)内祝」とする地域などもあります。退院はしたけれども当分の間は自宅療養しなければならないなどという場合は「御見舞御礼」、「退院(之)内祝」などとしてのし紙を付けます。

●快気祝いの品にお礼状を添えて

快気祝の品を贈る際には実際に元気な姿を見せて手渡しということが理想ですが、実際の所皆さんの都合や本人の体調の関係などからなかなか皆さんに元気な姿を見せることは難しいですね。そんな時はお礼の品を郵送という形をとりますが、郵送の際には必ずお礼状を添えて贈ることがマナーです。品物を贈る際に一緒にお礼状を添えることができない場合は別送でお礼状を贈り、お礼状の中には「快気祝いの品を別送で贈りました」などを書くようにします。お礼状にはお見舞いに来てくれ、経過を心配してくれている皆さんに病気やケガが良くなり退院できましたという報告やお見舞いのお礼、感謝の気持ちを伝える内容を記した手紙などを送ります。

 

快気祝の品の相場はどの位?

快気祝の相場に関しては、一般的にはお見舞いでいただいた金額の半額から3分の1程度とされています。お見舞金であればわかりやすいですが、品物でいただいた場合でもお返しをする必要があります。その際はお見舞いで頂いた品のおおよその金額を目安にしてお返しをするようにします。その他には職場から等、シチュエーションによっても相場や品物の贈り方が変わってきます。

シチュエーション別 快気祝い相場

上記でもふれたように、職場の皆さんから連名でお見舞いをいただいたり、親戚から高額のお見舞い金などをいただいたりした場合、どのような相場で品物を選べばよいか悩んでしまいますね。ここではシチュエーション別に相場感覚を見て見ましょう。

●額のお見舞金をいただいたとき

親戚の方や身内から高額のお見舞金をいただいた場合は状況によりお返しはさまざまですが、特に年長者の方から頂いたお見舞金に関しては病院や治療にかかる金額の足しにしてほしいという気持ちが込められている場合が多いので、あまり多い金額でのお返しはかえって失礼になってしまう事もあります。そんな時は周りの相談できる方に聞いてその家の習慣などにそってお返しをするようにします。半額以上のお返しは控えた方が無難です。

 

●個人でいただいたお見舞いに対して

個人でいただいたお見舞いに対しては前項でもふれたようにいただいた金額相場に対して半額から3分の1程度で個人へお返しするようにします。職場の方などであっても個人でいただいた場合は個人へお返しをするようにしましょう。

 

●連名でお見舞いをいただいたとき

職場やサークル、習い事関係などの方から連名でお見舞いをいただいた際で総額があまり多くない場合(一人の負担額が五百円から千円程度)のお見舞いに対しては個人へ一人一人お返しをするとかえって気を使わせてしまう事もありますので、皆さんで分けて食べられるような折り菓子や、インスタントの飲み物など個別包装になっている物を快気祝いとして用意すると皆さんも気を使うことなく喜んでいただけます。一人2千円以上のお見舞いをいただいている場合、かさ張らないお菓子やインスタントの飲み物など一人一人に配る様にします。

●会社の福利厚生よりお見舞いを受けた場合

会社の個人ではなく会社からお見舞金などが出た場合はお返しの必要はありません。社長や上司など、個人のポケットマネーから出ている物は個人へのお返しが必要となります。

●自分より目上の方への快気祝い

自分より目上の方から頂いたお見舞いに対しての快気祝い相場は、いただいた金額の半分以上にはならないようにしましょう。特に高額のお見舞い品や現金などをいただいた際などには注意が必要です。目上の方なので多めに、または同額のお返ししなければなどと、多くの金額や品物を贈ってしまうと「お金に困っているのでは?」や「御見舞の気持ちを受け取れないのか?」など受け止めてしまわれる方もいるからです。反対に昔から「半返し」という言葉があるように、お返しには贈った半額程度を贈る習慣があることから、年配の方や目上の方快気祝い相場は「半返し」を基準にお返しをするとよいでしょう。

最後に

快気祝にも知っておくと役に立つマナーがあります。職場関係の方などには特に、自分がいない間のフォローなどしてもらっていることが多いと思いますので、しっかりとしたマナーで皆さんにお見舞いの感謝の気持ちとお礼を兼ねて元気な姿を見せて、また楽しく仕事復帰が出来る様にしたいものですね。

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