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神棚 お供えするときに気をつけること

神棚と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。通常神棚は商店や会社、自宅の壁の上に設置してある祭壇のようなものという事は知っていても、実際に自宅に神棚があるという方は昔と比べると少なくなってきているかもしれません。しかし会社に神棚があって、日常のお供えを自分の役目になったりした際に、全く神棚に関して知らないなんてあまり人には言いづらいもの。ここでは、そんな神棚に関して、神棚とはどういうものなのか、お供えはどのようにしたらよいのかなどをまとめてみましたので、神棚に関してよくわからないという方は是非参考にしてみてください。

神棚(かみだな)とは?

家や事務所などにおいて主に神道(しんとう)の神をまつるための祭壇です。神棚は毎日神社にお参りに行けなくとも、家でお参りができる家屋に設けられた小型の神社のような役割をしてくれます。自宅にあれば家族を守ってくれ、会社やお店にあれば商売繁盛などを願って毎日お参りすることができます。

 

神道とは

  • 日本の風土や日本人の生活習慣に基づいて、自然に生じた神観念で進行する
  • キリスト教、仏教のようなカリスマ的な開祖の存在がなく、たくさんの神を見出し、信仰するもの
  • 自然現象などの信仰や畏怖(いふ)の対象である神道における神。「八百万の神(やおよろずのかみ)」を見出す
  • 多数の神々や霊魂を信仰。「多神教(たしんきょう)」
  • 祖先が、生きている者の生活に影響を与えている、あるいは与えることができる、という信仰。祖霊信仰(それいしんこう)、祖先崇拝(そせんすうはい)
  • 日本において同じ地域に住む人々が共同で祀る神の事。氏神信仰などの地域性が強いものも多い。

神道に関して箇条書きにしてみましたが、神道は日本の宗教で「八百万(やおよろず)」というほど日本人は色々な物や自然などを実に身近に信仰して神社も私たちの身近にたくさんあります。神棚はその神社のような役割も果たす大切な物。お供えの疑問を一つ一つ見て行きましょう。

神棚にお供え物をする時に気をつけることは?

●神棚のお供え物

お供え物は基本の物が決まっており、配置にも気を付けてください。

基本:

お米 中央にお供え

お水 向かって左にお供え

お塩 向かって右にお供え

御神酒 奥行きが浅い場合はお水、お塩の両外側に。奥行きがある場合はお米を一番奥中央に置き次にお酒を少し手前にお米を挟む感じで、一番手前左にお水、右側にお塩を置く

その他、お正月などは鏡餅やおせち料理をお供えしたり、家で特別なお祝い事などがある時は果物やお酒などをお供えされるのも良いですし、初物やお土産物などがある場合は、一度神棚にお供えしてから頂くとさらに良いでしょう。暖かいものなどやすぐに悪くなるものはお参りした後すぐにお下げして頂いても問題ありません。あくまでも神様に感謝の気持ちでお供えすることが大切です。

✔神棚は毎日お供えを交換するのか?

神社では毎日お供え物を新しくしますし、お供え物は神様の召し上がりになるお食事ですので毎日交換する方が望ましいですが、毎日新しいものを高い所に設置してある神棚に置くのは大変だったり、普段の生活の中でお供え物を用意して新しいものと交換する時間が取れない方もたくさんいるかと思います。そんな時は毎日お水だけは毎日交換して差し上げましょう。お米、塩、御神酒の交換に関しては1日と15日に榊(さかき)と共に交換する、もしくはご自身で毎週日曜日にお供えを新しくするなど決め、思い立った時に交換するのではなく、ご自身で決めたルールを守り毎日感謝の気持ちを込めてお参りすることが何より大切です。

 

✔神棚のお供えを交換するタイミング

特に決まったタイミングはありませんが、朝にお供えして夕方にお下げするという方が一番多いようです。基本のお供え以外の物をお供えした場合(温かいものやお土産物など)はお参りしてからすぐに下げて頂いても構いません。

交換のタイミングもいつも適当な時間に交換するのではなく、自身で決めたルールに沿い交換するようにしましょう。

✔神棚にお供えしたお米、お塩、御神主、榊(さかき)はどのようにお下げする?

基本はお下げした品は家の皆さんでいただくようにします。お水は無理に飲む必要はありませんが、お米やお塩はお料理に使いましょう。一度お供えした「お下がり」をいただくという事は「御福(ごふく)」と言い神様から授かった福や幸運をいただくことと同じですので捨てたりせずに感謝の気持ちでいただきましょう。

✔枯れてしまった榊の処分方法

近くに神社があればお札と同じように収めるのが一番良い方法です。もしも近くに神社が無かったり時間がないなどの場合は原形をと留めないようにして(榊の場合は折ったりして)塩でお清めをしてから榊のみを別の袋に入れて「可燃ごみ」として処分すると良いです。

 

✔榊は造花でも良いの?

出来れば造花ではない方がもちろん良いのですが、近年では合理化が進み仏具店でも造花を販売していたりします。どうしても生花で定期的な交換が難しいという場合は造花でも良いとされているようです。造花にする場合でも埃がたまったりしないようにお手入れしたり、定期的に交換するなど日頃のお手入れをきちんと心がけましょう。

神棚へのお参りの仕方は?

神棚へのお参りの仕方は、神社でお参りするのと同じく「二拝二拍手一拝」をします。「二拝二拍手一拝」とは神棚の前に立ち会釈をして、深いお辞儀(礼)を2回(二拝)、両手を胸の高さで合わせ、肩幅程度に両手を開いて拍手を二回(二拍手)打ちます。その後に両手をきちんと合わせながら心を込めてお祈りをし、最後に両手を下ろしてもう一度深いお辞儀(一拝)をし、軽く会釈して退きます。

 

最後に

神棚は日々私たちを身近に守ってくれています。神棚に手を合わせ、日々家族が健康や平和で暮らせることに対し感謝の気持ちを伝え、神様がさらにたくさんのお恵みを私たちに下さる大切なものです。色々と決まりやルールがありますが、基本的な事を頭に入れておけば決して難しい事ではありません。日々のお参りをしっかり行い、さらに良い未来がやってきますように。

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