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意外と知らない冠婚葬祭の意味と喪主の役割【葬儀社の選び方】

冠婚葬祭はよく聞く言葉ですが、この言葉の詳しい意味をご存知でしょうか。この「冠婚葬祭」という言葉は「冠」「婚」「葬」「祭」と4つの単語が独立した意味を持っており、それを合わせて「冠婚葬祭」という一つの熟語になっています。この単語一つ一つには人生の中の生活行事に精通しています。ここでは「葬」「祭」に焦点をあてて喪主となる方の役割やその中の重要事項といってもよい、「いかに自分たちが希望する葬儀を行えるか」という葬儀社の選び方などをご紹介したいと思います。

冠婚葬祭とは?

まずは「冠婚葬祭」という言葉を構成する意味の要素についてと、その具体的な儀式についてご紹介してしたいと思います。

●冠(かん)

「冠」とは奈良時代以降の元服の儀式として子供から当時の社会的に認められる成人年齢になる時に頭に冠をのせる「元服加冠」の儀式に由来します。現在に当てはめると成人として認められる「成人式」の事を指していると言えます。時代とともに意味が変化し、現在では子供が成人するまでの「七五三」や「進学祝い」、その他各種のお祝い事や成人後の「還暦」など、一人の人間の節目についてのお祝い事(結婚・葬儀を除いて)と考えるとよいでしょう。

●婚(こん)

「婚」とは結婚式を指します。人生最大の幸せなイベントですが、この結婚式を祝ってたくさんの方からの贈り物やお祝い金(祝儀)を頂いたり、式を執り行う主催者側は結婚式、披露宴などを開き引き出物などを用意します。ここには様々な風習や宗教的な儀式も入ってきますので、祝う側も祝ってもらう側も最低限のマナーと知識をもって参加します。

●葬(そう)

「葬」は葬式(葬儀)全般の事を指します。人の死の際に死者(故人)を見送る者や、遺族、近親者が故人の冥福を祈るために営むものであり、葬の儀式(葬儀)は宗教や宗派、その地域の風習などにより執り行い方は様々ですが、礼儀作法やマナーがとても尊重されている儀式の一つです。

●祭(さい)

「祭」は祖先の供養に伴う儀式や習慣、祖先の霊を祭る事全般を指します。お盆や年忌法要などをはじめ、仏壇に線香をあげ、お供えを備えて手を合わせる、お墓参りやお墓の管理なども執り行います。祖先の霊を祀ることは宗教や宗派、その地域の風習などによりしきたりなどがありますので、マナーは一般に準ずるというよりは、宗教や地域の風習、家族のしきたりを優先で行います。また、現在ではこの“祭”の意味も広がって、「お正月」や「桃の節句」、「端午の節句」、「七夕」などの年中行事を指す言葉としても使われたりもします。

上記のように、「冠婚葬祭」という言葉は、人が一生を送るうえで直面する様々な事柄と、それに対する儀式から成り立っています。その儀式は古来より受け継がれてきた日本の様々な風習を現在の私たちの生活習慣とうまく連動させて今現在も残る様々な儀式に反映されています。この儀式は礼儀作法や基本的マナーが沢山あり、間違えると恥ずかしい思いをしてしまうという事もありますので、最低限の礼儀作法や基本マナーは成人した大人として身につけることをお勧めします。

」「」で重要視される喪主について

現在では、喪主とは亡くなった故人と一番縁の深い人がなるのが望ましいと一般的に言われています。なぜならば、喪主には上記の“葬、祭”の事柄に対して、「葬儀を主催する」という立場と「祖先(故人)の霊の供養全般」をずっとしていける方の事を指しているからです。親族の方が亡くなると、喪主は誰がなるか?という事に直面しますが、上記の事を踏まえて行くと誰がふさわしいかは明確になるのではないかと思います。喪主になるのにふさわしい方が高齢であったり、病気で役目を務められない場合は、血縁関係で喪主に一番近い人がなる傾向があります。

喪主の役割

喪主は遺族の代表として、葬儀全般に関する事柄を決定したり、弔問客や僧侶の対応をすることが一番大切な役目です。喪主として不安な事はたくさんあるかと思いますが、喪主として立派に葬儀をすることで一番肝心だと思われることは葬儀社の選別及び決定だと思います。葬儀社によって故人のために行いたかった葬儀を実現させることが出来るのか、もしくは葬儀社の言われるままに決まってしまい、思ったより高額で自分たちの意向とは違ったものになり不満が出てしまうなど葬儀社により満足度は様々です。葬儀社自体、そう何度も使うものではないので選択はとても難しいとは思いますが、立派に喪主が努められるかの大半はこの葬儀社選びにかかっているといっても過言ではないので、何を基準に選べばよいかを考えてみたいと思います。

葬儀社の選び方

まずは自分たちがどのような葬儀にしたいのかを考えます。

  • 大きな規模の葬儀にする
  • 低価格の葬儀にしたい
  • 心がこもって、温かみのある葬儀にしたい
  • 家族、親族だけを招いての葬儀にしたい

など内容を考えてから希望する葬儀の形にあった葬儀社を選ぶことから始めます。葬儀社によっても得意な葬儀の仕方などがわかれたりしますので、一概にどの葬儀社が良い、悪いとは言えません。

 

まずはチェックポイントを確認してみましょう。

・対応は親切で質問にわかりやすく返答してくれるか

・葬儀の希望を聞いたうえでそれに合う提案をしてくれるか

・小さな葬儀(予算が少ない葬儀)を希望しても丁寧に対応してくれるか

・事前に見積もりを出してもらう際の見積もりの明細の内容が明確で何か含まれ、何か別料金なのかなどしっかりと説明があるか

・無理に契約を取ろうと強引な行為はないか

・地元で頼む場合、地元の評判などはどうか

病院の紹介や大手の葬儀社だからと言って、良い葬儀社とは限りませんし、知人の紹介なども自分たちの葬儀の希望が違うとその葬儀社があっているとは限りませんので、自身の目と耳でしっかりと確認してから決定されることをお勧めします。 長年、地元密着型でやってきた葬儀社には比較的悪い所は少ないと言えます。いいかげんな葬儀をやっていると、すぐに経営は難しくなってしまう事間違いなしですから…。

最後に、

人の一生には様々な出来事がありますが、最後となる葬儀は故人の思いなどがあれば、できるだけそれに沿う形の葬儀を喪主として執り行って差し上げることも喪主の大切な役割と言えるのではないかと思います。

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