スポンサーリンク



忌中・喪中のクリスマスはどう過ごすべき?

クリスマス時期がちょうど忌中・喪中期間になってしまったが、クリスマスもお祝いにあたるから控えるべきなのだろうか?と悩む方は多いのではないでしょうか。クリスマスはそもそもキリスト教のお祝いで、仏教徒の多い日本ではクリスマスとはどのような意味合いがあるのでしょうか。ここでは、忌中・喪中期間中のクリスマスに関して、クリスマスツリーは飾っても良いのかやクリスマスパーティーには参加しても良いのかなど、忌中・喪中期間のクリスマスはどのように過ごすと良いかをまとめてご紹介したいと思います。

そもそもクリスマスって?

毎年12月25日にイエスキリストの誕生を祝うキリスト教の年中行事とされます。世界の国々では、それぞれの宗教や暦に基づき、クリスマスに関する祝日や、聖ニコラウス(サンタクロースのモデルとなったと言われる人)に関する祝日の日にちは異なることがあります。日本でのクリスマスは、キリスト教以外の方にはあまり宗教的な事は関係なく一般の人々が祝う、いわばイベントごととなっているといえますね。

クリスマスツリーを飾り、子供達や家族、恋人や友人にプレゼントを贈るなどの習慣があり、クリスマス前はどこもクリスマスセールなどで賑わいます。家では七面鳥やチキンなどの特別な料理を作って、クリスマスケーキをみんなで食べたりする国民的な楽しみの一つといえるでしょう。

忌中や喪中のクリスマスはどう過ごせばよい?

もともと、クリスマスはキリスト教のお祝い事です。キリスト教では死は永遠の別れではなく、信仰があれば死者は神に召されて天国へと旅立ち、神の国で再び会えると信じられています。したがって、忌中や喪中期間というもの自体がありません。キリスト教の場合は、身内が亡くなって仏教でいう忌中や喪中期間中でもクリスマスは家族そろって通常通り、クリスマスを祝うことが多いといわれています。いつものように盛大にはしないかもしれませんが、天国へ旅立った亡き人のためにも家族でクリスマスをして、食卓を囲みながら家族団らんで故人を偲ぶのもよいでしょう。

日本では、仏教徒の方などは身内に不幸があると忌中・喪中期間がありますが、この期間にクリスマスを祝うかどうかは地域や各家庭の考えにより異なります。日本でのクリスマスはどちらかというとキリスト教ともあまり関係なく、単なる年末のイベントの一つであったり、プレゼント交換での年末商戦に賛同するという意味合いが強いものである印象を受けます。

●忌中期間のクリスマス

忌中期間である方(身内の方が亡くなってから仏教では49日、神道では50日)はまだ身内の方が亡くなったことに対する悲しみなどでクリスマスのパーティーなどを開いたり参加されたりする気持ちにはなれないと思います。そのような時は出席は控えた方が良いでしょう。本来の忌中期間は身を慎んで、外部との接触などを絶ち、祝い事やお祭りなどへの参加は自粛して自宅にこもって過ごすべきといわれるように、お祝い事などは控えるべきとされています。

お子さんなどがいらっしゃる場合は、家の中でささやかにクリスマスを子供のためにする程度は差支えがないといえるでしょう。サンタクロースに忌中や喪中は関係ありませんので…。子供はクリスマスという年に一度のイベントを楽しみにしているに違いないですから。 ただし、故人の方の事などをお話しし、家族そろって偲ばれる時間もクリスマスの中に組み込んであげると、子供たちも故人を偲ぶという事をしっかりと理解が出来る様になるのではないでしょうか。

●喪中期間のクリスマス

喪中期間である方(身内の方が亡くなってから1年以内)の場合は、ある一定の期間自発的に喪に服すこととされていて、このある一定は自分自身で自分の心と相談して決定します。もちろん周りの家族の意見も参考にしなければなりませんが、基本的には忌中期間が過ぎてからは、自分自身が十分に喪に服して通常の生活に戻れるようになってからは1年の喪中期間中であっても慶事の行事に参加したりすることは相手の理解も得られれば問題がないとされています。

結婚式などの場合は、相手の親族などが喪中という事を気にされるようであればもちろん控えるべきであるという事になりますが、最近ではそのような事も減ってきているようです。クリスマスに関してはあまり大騒ぎという事ですと良いとは言えないかもしれませんが、普通に友人や恋人、家族と一緒に過ごされる場合は問題がないでしょう。

忌中・喪中にクリスマスツリーを飾ってもよい?

屋外に設置する派手なクリスマスイルミネーションは近所の方などに「喪中なのに不謹慎」と思われる可能性もあるので避けた方が無難かもしれません。ただ、故人がクリスマスイルミネーションを毎年楽しんでいた場合は「故人の供養」として飾るという考え方もあります。外飾りは意外と目立つので他人の視線を気にするならば1年間お休みするほうが良いかもしれませんね。一方、クリスマスツリーは室内飾りが基本で、日本におけるクリスマスツリーは宗教的という事ではなく、単に季節の装飾という事が一般的なので、通常通り飾っても問題ないでしょう。

最後に

日本人にとってはクリスマスは派手に騒ぐようなイメージかもしれませんが、世界の国々ではクリスマスに対する考え方や行動は異なります。日本におけるクリスマスは信仰とは無関係のイベントですし、家庭内で静かに行えば問題ないという事になります。故人を偲びながら家族一緒の時間を過ごすことは大切な事ですので、クリスマスを利用して家族での絆を深めるという事でも、クリスマスを家族や大切な人と過ごすということは良い事ではないでしょうか。

スポンサーリンク