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忌中・喪中期間 ひな祭り・端午の節句と重なってしまったときの対処法

忌中や喪中期間中にひな祭りや端午の節句が重なってしまったときに自分自身の子供や孫などが初節句を迎えるけれど、お祝いしても大丈夫なのか悩んでしまう事があると思います。ここではそのような時、どのように対処すればよいかなどご紹介したいと思います。

ひな祭りや端午の節句とは?

ひな祭り(桃の節句)は女の子の、端午の節句は男の子の健やかな成長を祈る節句です。この時期はお雛さまや五月人形、こいのぼりなどを飾って子供たちの成長をお祈りする年中行事の一つです。

初節句とは?

初節句とは子供が生まれてから初めて迎える節句の事で、女の子は3月3日(桃の節句)、男の子は5月5日(端午の節句)に子供の健やかな成長を両家の親族などを招いてお祝いしたり、みんなでお祝いの膳などを囲みます。女の子の場合は「ひな人形」、男の子の場合は「鯉のぼり」や「五月人形」を飾り神社などに祈祷などをされる方もいるようです。

忌中や喪中にひな祭りや端午のお祝いをしても良い?

みなさんは忌中と喪中の期間はどのように過ごすと良いかをご存知でしょうか?簡単に説明してみますね。

忌中期間とは

身内が亡くなってから四十九日(神道では五十日)喪に服する期間とされています。忌明けまで(忌中期間)は死者の穢れ(けがれ)があるとされ、祝い事や新年の挨拶、宴会などのお酒を飲む場などに行くことは穢れをうつしてしまうという考えがありました。そしてこの穢れがある期間は神社への参拝は忌みを嫌う神の元へは控えるべきとされています。祝いの席なども穢れを持って行くことは良くないという事で、忌中期間は様々な規制がありました。現在でも忌中期間は慶事のお祝い事や行事などは基本的に慎むとされています。

喪中期間とは

現在では忌中を含めた1年間を喪中とするとことが一般的です。以前は故人との関係によって忌中と喪中の期間が細かく決められていました。しかし現在では喪中は父母、子や配偶者などのごく親しい関係で一年間とするのが一般的になっています。そして喪中期間は実際にはっきりとした決まりの期間があるわけではないため、簡略化することも多くなっているようです。自分自身がすでに十分に故人のために喪に服したという事であれば忌中期間以降は通常通りの生活をされる方もいますし、まだまだ悲しくて通常の生活に戻るのもままならないという事であれば引き続き喪に服します。現在の喪中期間は、ある一定の期間自発的に喪に服すこととされており、やはり1年を目安に普段の生活に戻れるようにしていくという考えから来ています。

実際にひな祭りや端午のお祝いについて考えてみましょう

忌中・喪中期間を理解していただけましたでしょうか?

一般的なマナーでは、忌中期間は祝い事を避けるべきとされています。しかし喪中期間中は自主的に喪に服す期間とされています為、各家庭の判断でひな祭りや端午のお祝いをすることは問題ありません。そして、冠婚葬祭のしきたりは地域や家の習慣、風習などによって様々であり、絶対にこうするべきというものはないのです。自分たちや親戚などがどう思っているかが大切です。忌中期間中でも親戚などは招かず、自分たちの家の中だけでひな人形や五月人形を飾るのであれば、問題ないと言いう考えが現在では多くなってきています。各自の判断で初節句のお祝いをしようと決めたら、自分たちなりにお祝いしてあげましょう。忌中・喪中期間中にお祝いをする人は多くなっているとはいっても、身内の誰かが忌中や喪中であることを気にしていたり、悲しみでお祝いの気分ではないという場合は、皆を招待しての会食などは控えるようにすべきです。まず、お祝いをするかどうか迷っている時は、家族や招こうとしている親戚にどうしたら良いと思うかよく相談してから決めると良いでしょう。

その他、忌中期間中は神社の参拝は控えるべきとなっているので、もしも神社での祈祷などを考えている場合、忌中期間は避け、喪中の時期、または次の年に改めて祈祷をするなどをお勧めします。

ひな人形や五月人形は忌中・喪中期間に飾ってもよい?

ひな人形や五月人形、兜、鯉のぼりなどの節句飾りは、基本的には飾って問題がないとされていますが、忌中・喪中期間の場合でご近所の方などでしきたりを気にされる方がいる場合、こいのぼりは外に大々的に飾るものであるので、そのような場合は控えたりして、家の中で飾れるひな人形や五月人形、兜などのみ飾るという事など、多少の周りへの配慮もされると良いかもしれません。ご近所に、“あそこのお宅は忌中(喪中)期間中なのに鯉のぼりなどを飾って、常識はずれなのでは?”などという事にもなりかねませんので、静かに身内のみでお子さんの成長をお祈りするという事にとどめると良いでしょう。亡くなった故人の方も子供の成長のお祝いをわざわざ自分のために断念されるなどがあれば、それこそあの世で悲しまれるに違いありません。

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