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忌中見舞いをする際の5つのマナー

忌中見舞いとは普段あまり使われない言葉ですが、地域や習慣によっては普通に使われたりするようです。先日は葬儀で受付をした際に白赤の水引で香典とは別に忌中御見舞いを受付に持ってこられた方がいました。東京での葬儀だったので初めは意味が分からず周りの方にどうしてか伺ったところ、地域によってはそのような所もあるとの事…。ここではそんな少しわかりづらい忌中見舞いに関して、実際どのようなときにいつするのか、そしてどのようなマナーで何を渡せばよいかなど、忌中見舞いに関してのマナーと共にご紹介したいと思います。

忌中見舞いっていつどんな時にするの?

忌中見舞いに関してご紹介する前に忌中に関して知る必要があります。忌中とは身内が亡くなって、喪に服している期間をいい、現在では一般的に、亡くなってから四十九日間が忌中にあたると言われています(神道では50日間)。その他に喪中があり、ある一定の期間(現在では一般的に一年間)自発的に喪に服す期間があり、忌中とは区別されています。

そして、忌中見舞いとは地域や習慣などによって様々です。生前にお見舞いに行こうと思っていた矢先に亡くなってしまった場合や、自身の都合でお通夜や葬儀に参列することが出来なかった際などに忌中期間中にお悔やみに伺い「忌中見舞い」を渡すこともありますし、お通夜や葬儀に参列する際に香典とは別で用意して渡す場合もあります。地域によっては「お寂し見舞い」と呼ぶ地域もありますし、現金ではなくお供え物を持参する地域もあります。

いつ忌中見舞いに行く?

基本的には郵送などで贈るものではなく、相手を思い訪問するものです。病院へお見舞いに行けなかったことや、自身の都合によりお通夜や葬儀に参加できなかったなどという場合、相手の都合を伺ったうえでできるだけ早めにお悔やみに行くようにします。前記の理由で参列などは出来なかったけれど、忌中に何らかの方法で「家族の心痛を見舞う」という意味で「あまり落ち込みすぎず、早く元の生活を取り戻されますように」という気持ちで、親族の心痛を見舞いたい、ということから始まったものと言われています。忌中見舞いとは亡くなった方というよりは、遺族に対しての心痛を見舞うものからの御見舞いだったのですね。

  • 故人の病院にお見舞いに行くことが出来なかったとき
  • お通夜や葬儀に参加できなかったとき
  • 葬儀が済んでから故人が亡くなったことを知った時
  • 家族葬などで香典を辞退された方などへの気持ちの意味を込めてお見舞いに行く

 

忌中見舞いには何を持って行く?

忌中見舞いは香典と同じような主旨で現金を包んだり、お供え物を持参して、葬儀が済んでから忌明けを迎えるまでの間に遺族のお宅へお見舞いします。祭壇や仏壇などに生前に御見舞いが出来なかったことなどをお詫びし、遺族にはお悔やみの言葉を述べて渡します。地域によっては葬儀の際に香典とは別に忌中御見舞いとして別にお金を包む地域もあります。

  • 現金を包む
  • お供え物として品物を持参
  • 基本的にはお線香やお菓子、飲食物や消耗品などの後に残らない「消え物」を持参します。

※香典には「香典返し」がされることが通常ですが、忌中見舞いにはお返しする習慣はありませんので覚えておくと良いですね。

現金を包む際の袋と表書きは?

この袋に関してはかなり地域により違いがあります。長野県や茨城県などの地域によっては忌中御見舞いは、お見舞いであるので不幸のあった知らせを聞いて、まず始めに持参するものとして、家族の心痛を見舞という意味で元気を出してくださいなどのニュアンスを込めて紅白の水引で表書きは「忌中御見舞い」としてお通夜や葬儀の際に香典とは別に渡す習慣がある地域もあるのです。冒頭にも記載した通り、東京での葬儀で紅白の水引を見たのは初めてでしたが、故人の親戚の方にこのような習慣がある地域の方がいらっしゃったようで、親族の方はその習慣をご存知でしたので教えていただくことが出来ました。もしも特にそのような習慣がある地域の方ではなく、忌中御見舞いをお渡しになられる方は、やはり無難に黒白の水引の不祝儀袋で表書きは「忌中御見舞い」いとして渡されると良いでしょう。

基本的には香典とは別に考えることが多く、お返しはないので金額も相手の方が気を使われない程度にされることをお勧めします。

熨斗を付ける時の表書きは?

お供え物を贈る時の熨斗は無地または黒白の水引のもので表書きは「忌中御見舞い」、「お供え」などとして包装などがあまり派手でないものを選びます。

最後に

忌中御見舞いに関しては各地方や習慣、風習などにより異なることが多いので、戸惑う方も多いのではないかと思います。心配な方はやはり、まずは亡くなった方の地域の風習や習慣に詳しい方にマナーを確認してみると安心かもしれません。自分にとっては通常の事でも、違う場所へ行くと全く異なった習慣があり、その地域では非常識となってしまうなどという事も無きにしも非ずです…。冠婚葬祭な地域性やその家の考え方が基準となる場合が多いので、その習慣に従うという事も大人のマナーとして必要かもしれません。

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