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忌中・喪中期間の正月にしてよいことと控えるべき5つのこと

身内の方が亡くなってしまったのがちょうど年末であった場合、忌中や喪中期間に年末年始を迎えることになるけれど、お正月はどのように過ごしたら良いのか戸惑ってしまうという方も多いのではないでしょうか。お正月は新年を祝う行事や食べ物などが沢山ありますが、忌中や喪中期間である場合にはどのようにお正月を迎えたり、過ごせばよいのかわからないと悩んでしまう事もあるでしょう。ここでは、年末年始に忌中・喪中期間となってしまう方へ、新年のお正月飾りや初詣、おせち料理やお年玉、どこまで控えてどのようにお正月を迎えればよいかなどをまとめてご紹介したいと思います。

忌中と喪中期間とは?

まずは忌中と喪中期間では若干控えることも変わってきますのでこの忌中と喪中の期間をしっかりと認識しておくようにしましょう。

●忌中期間

身内などに不幸があった場合に、その親族が喪に服し、身を慎む期間とされています。一般的に仏式では四十九日、神式では五十日間は忌中期間となります。「死は穢れ(けがれ)」と考えられており、忌中期間中は故人の家の物には穢れがあるとされています。昔からこの穢れは他人に伝染する(うつる)と考えられているので、忌中期間中は基本的には一切のお祝い事やほかの人への訪問などは控えるようにします。

●喪中期間

身内などに不幸があった場合に、その親族が故人の死を悼み、ある一定の期間自発的に喪に服すことをいいます。現在では一般的に一年とされることが多いです。

忌中・喪中期間の正月にしてよいことと控えるべきこと

それでは上記の忌中と喪中の期間を踏まえたうえで、お正月に一般的に皆さんが食べたりするおせち料理や初詣、新年の挨拶などの行事などを忌中・喪中期間ではどのように考えるかをご紹介していきたいと思います。

●正月飾り

忌中・喪中期間共に飾りは控えるという事が基本です。喪中期間は個人としてまたは家族単位で自発的に喪中期間を決めますが、家としてはやはり一年間は故人を偲び喪に服することが一般的です。その喪に服している最中に、お正月を祝う事として代表的な正月飾りはやはり非常識とみなされてしまうことが多いので、控えることが基本です。例を挙げると門松やしめ縄、鏡餅などがそれにあたります。

●お雑煮やおせち料理

おせち料理は本来、お正月を祝うための食べ物で、縁起が担がれていたりします。忌中・喪中期間共に控えるべきですが、すでに予約をしてしまっているなどという場合は、重箱などから出し、通常のお皿に盛って通常の食事としていただくという事であれば問題がないという見方をしている方々も大勢いて、地域性や各家庭の習慣ごとに異なりますので、各地域や、その家の習慣に従うようにすると良いでしょう。忌中期間は相殺を嫌い、精進料理を食べる地域もありますので、おせち料理の場合、肉や魚を使った料理や卵焼きなどを除けば精進料理のような感じでいただくことができます。お雑煮は飾るようなものではないですし、冬になると普の食事として食べる家庭もありますので、問題がないといえるでしょう。

 

●初詣

忌中期間中は基本的には初詣は控えます。特に神社の神様は穢れを嫌いますので、神社に入ったり、鳥居をくぐる(鳥居の真ん中は神が通る道と考えられています)ことなどは一切控えるべきといわれています。反対にお寺では穢れという概念がない為、参拝に行くことは可能です。ただし、初詣としてではなく、お寺の中にあるお墓へ故人やご先祖様のお墓参りへ行かれるなどにとどめておくことが一般的です。

忌中期間が過ぎた喪中期間中であれば、上記でもご紹介したように、自発的に喪に服すという事ですので、自分自身の気持ちやその他の親族が通常の生活に戻れているようになっていれば神社もお寺も参拝に行っても問題ありません。ただし、周りの方があなたが喪中期間であると知っている場合は「常識がないのでは?」などと思われてしまう事もあるかと思いますので、どうしても参拝を希望する方はお正月モードの終了する1月8日の松の内を過ぎてから参拝に行かれると良いでしょう。

●お正月の挨拶

身内や親族の間ではみんなが忌中・喪中期間ですので、新年の挨拶は通常通り「おはようございます」や「こんにちは」という挨拶をし、「あけましておめでとうございます」は言いませんので「おめでとうございます」という挨拶は言わず、「本年もよろしくお願いします」などと言うようにします。あなたの事を忌中・喪中期間という事をご存じない方は「あけましておめでとうございます」といわれるかもしれませんが、その際も「昨年はお世話になりました、本年もよろしくお願いします」などと返すと良いでしょう。相手の方が疑問に思っているようなそぶりがあれば、忌中・喪中期間中という事を簡素に伝えるようにします。お子さんなどには「おじいちゃんが亡くなったから、今年はおめでとうは言わないんだよ」などと理由を伝えておいてあげると理解してくれるのではないでしょうか。

●お年玉

お年玉は子供たちにとっては新年の楽しみの一つです。これを控えるという事になると、あまりに子供たちがかわいそうなどという気持ちになってしまいますので、その場合は「お年玉」ではな「文具代」や「寸志」などと名前を変えて渡してあげてはいかがでしょうか。そしてお正月の子供たちの遊びはお祝いではないので、凧揚げやコマ回し、かるたなど子供たちの健やかな成長を願う事はお祝い事にはなりませんので、家族の団らんの一部として取り入れてみてはいかがでしょう。

最後に

忌中や喪中に関するしきたりなどは、年々変化しており、地域性やその家の習慣などさまざまです。自分自身の地域ではどのように行動しているかなども今一度確認して、その土地の習慣に倣って行動してみると間違いはありません。結婚して新しい土地などに住んで初めてのことは、できるだけ新しい土地の習慣をチェックしておくと良いかもしれませんね。

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