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忌中・喪中に旅行に行くのはいけない事?行く場合と行かない場合の対応5つのパターン

以前から計画を立てていた旅行が突然の身内の不幸で忌中・喪中期間となってしまうという事は意外と多いもの。その場合、行くべきかキャンセルすべきか悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは忌中・喪中期間に旅行に行っても良いのか、そしてどのように対応したらよいか・するべきかなどを、行く場合と行かない場合に分けて5つのシチュエーション別にご紹介したいと思います。忌中と喪中の考えをしっかりと確認し、忌中と喪中に旅行へ行くかを決定される際の参考にしていただければと思います。

忌中とは?

身内が亡くなってから四十九日(神道では五十日)喪に服する期間とされています。忌明けまで(忌中期間)は死者の穢れがあるとされ、祝い事や新年の挨拶、宴会などのお酒を飲む場などに行くことは穢れ(けがれ)をうつしてしまうという考えがありました。その為、祝いの席などに穢れを持って行くことは良くないという事で、忌中期間は様々な規制があり、現在でも忌中期間は慶事の席や宴会、初詣など様々な行事は慎むべきとされています

喪中とは?

現在では忌中を含めた1年間を喪中とするとことが一般的です。以前は故人との関係によって忌中と喪中の期間が細かく決められていました。女性軽視の制度であったため、現在では社会と適合した期間に修正され、忌中は四十九日まで(神道では五十日)。喪中は父母、子や配偶者などのごく親しい関係でも一年間とするのが一般的になっています。そして実際にはっきりとした決まりの期間があるわけではないため、簡略化することも多くなっているのが現状です。自分自身がすでに十分に故人のために喪に服したという事であれば忌中期間以降は通常通りの生活をされる方もいますし、まだまだ悲しくて通常の生活に戻るのもままならないという事であれば引き続き喪に服します。現在の喪中期間は、ある一定の期間自発的に喪に服すこととされており、やはり1年を目安に普段の生活に戻れるようにしていく考えから来ているようです。

忌中・喪中期間に旅行に行ってもよいの?【5つの対応】

●旅行に行く日取りがすでに決まっている場合

以前から決まっていた旅行でどうすれば良いか迷われている方。今のご自身の心境はどうでしょう。まだ忌中も開けておらず身内が亡くなったことに対してどのようにお考えでしょうか。まだ悲しみが大きすぎて旅行に行く気分にはなれないという場合は今回の旅行はキャンセルまたは日にちを改めて検討することをお勧めします。

●人目が気になる場合

自分自身はすでに喪に十分服したと思われている方で、旅行に行っても良いかなとは思っているけれども、ご近所の目が気になる…。という方は忌中期間中である場合は日にちを変更するなどして、喪中であれば静かに旅立つことをお勧めします。忌中期間中は旅行へ行ってはいけないという決まりはないですが、旅行に行くことがハレ行事とみなす方がいる場合、“あそこのお宅は忌中(喪中)期間中に旅行に行くなんて、信じられない”なんていう事を言うご近所がいた場合に気になる方はキャンセルまたは延期をお勧めします。

●悲しみが強すぎて家にいることが出来ない

故人と共に暮らした家にいること自体が切なくて、何もする気になれないなどという場合は忌中・喪中期間に関わらず旅行とまでは行かなくとも気分転換にちょっと遠出をしてみるのも良いかもしれません。この場合、故人を偲びながらの旅行となりますし、葬儀などの疲れも出ていることと思いますので、残された遺族で故人を偲ぶ旅も良いでしょう。ここで何か言う方がいれば、家にいることがつらいので少々実家に帰省しますなどと周りには伝えて出かけられると良いでしょう。

●自分との関係がそれほど近くない身内が亡くなった場合

身内の死を軽薄に見るわけではなく、例えば自分の祖母が亡くなって、自分が旅行へ行くことを楽しみにしていたのを亡くなった故人が生前知っていた場合などは、故人のために旅行をキャンセルして故人が喜ぶでしょうか。家族の方が “おばあちゃんもきっと喜ぶから行ってらっしゃい”などと賛成してくれる場合は行って差支えないでしょう。反対に家族の方が、 “今は忌中期間で喪に服してほしいので、旅行は日程を変更してほしい”などという考えがある場合はそれに従うのが故人の為であるとも言えるでしょう。

●忌明け法要が終わりようやく一段落したときの旅行

忌明けの法要が済むまでは遺族の方は相当なエネルギーを要します。この忌明け法要後が実は一番哀しみがこみあげて来たりするかもしれません。そんな時、残された家族がまた一致団結して支え合い生活をしていかなければならないというときに、ちょっと一息ついてからまた新しい生活を始めるという事も必要なのではないかと思います。旅行は慶事ではありませんので、長期ではなく週末にちょっと温泉などへ行き、悲しみや疲れをいやし残された家族でまた頑張ろうという絆を作るためにもこのようなミニトリップは悪い事ではないと思います。

最後に

弔辞には様々な決まり事などが昔からありますが、日本独自のものも多く、時代と共に変わってきています。したがって昔の考えを大切にするという事はもちろんですが、現在の生活に沿った内容で、という事も加えてよいのではないでしょうか。昔は簡単に旅行など行ける環境ではなかったので旅行はハレ行事とされていたのかもしれませんが、現在では旅行といっても週末にちょっと行くものから長期で海外へ旅行、などと様々です。地域やその家庭の習慣などもさまざまですので、一度家族で話し合いをして、今を生きていく自分たちにとってどうなのかを考えてみる場を設けてみるのも良いことかもしれません。

追記:私の周りでもやはり喪中で旅行に行くか悩んでいる友人がしたが、やはり家族の勧めもあり予定通り旅行へました。もちろん亡くなられた方も旅行がある事を知っていたそうです。友人も故人を思いながら旅行できたことは自分にとって良い経験だったといっていました。

 

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