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香典返しとは?香典返しの基礎知識とマナー

香典返しには当日に返すものや忌明けの法要後にお返しする忌明け返し、その他香典返しの代わりに寄付をしたりなど、香典返しには何種類かの返し方があるということをご存知でしょうか。ここでは香典返しに関する贈り物の基礎知識や香典返しを贈る際の「掛け紙」や「表書き」などのマナーをご紹介したいと思います。

香典返しとは?

香典返しとは、お通夜や葬儀、忌中法要の際に故人へお供えして頂いた香典へのお返しで、忌明け法要(四十九日)が終了後、法要が無事に終わったという報告を兼ねたお礼のことをいいます。一般的には忌明け法要(四十九日)の終了後から一カ月以内に挨拶状を添えてお贈りします。

香典返しはいつ贈る?

香典をいただいてから香典返しをするまでには、大まかに分けて3つの方法があります。一つ目は葬儀の当日に、その場で香典返しを手渡しする当日返し。別名でその場返しや即日返しとも呼ばれています。当日返しは、以前は関東・東北地方で主に行なわれていましたが、今では全国的に普及しています。そして一般的に最も多い忌明返し。忌明返し(香典返し)は忌明け法要(四十九日等)後の1週間前後で、頂いた香典の半額から三分の一相当の金額の品を贈ることをいいます。そして最近では、香典の一部または全額をガン研究などの医療施設や社会福祉施設、あるいはボランティア活動に寄付するというケースもまれにあります。特に盛大な葬儀を行ったりする場合は人数も多くなりますので、寄付という形をとる遺族の方も増えているようです。寄付を行なう場合には、香典返しの代わりにお礼状を皆さんに送り、しっかりとどこに寄付をしたかや、誰の意向であったかなどの内容を説明する文面にするとよいでしょう。

香典返しと引き出物は違うの?

「香典返し」は、通夜や葬儀など忌中(四十九日まで)に頂いた香典へのお礼です。それに対し、「引き出物」は忌明け後の法要(年忌法要など)に参列してくださった方や「御仏前(お供え)」を頂いた方へのお礼として贈るもので、双方は異なりますので覚えておくと恥ずかしい思いをしなくて済むかもしれません。「香典返し」は頂いた香典の半額から三分の一相当の金額の品物を、忌中明け後の1週間前後のタイミングにまとめて贈ります。それに対し、「引き出物」は法要(年忌法要など)に参列してくださった方や「御仏前(お供え)」を頂いた方へのお礼として、一般的にお斎(会食)と引き出物のセットで感謝の気持ちを伝えます。引き出物は事前に用意し、法要の当日に参列していただいた方々へ渡します。

香典返しはどのような品を贈る?

香典は本来、故人の冥福を祈って手向ける香のかわりに霊前に供えるものですが、同時に、以前は相互扶助的な意味合いもありました。したがって、忌明けを通知するご挨拶状に感謝の心を記せば、お返しをしなくても失礼にはあたりませんでした。しかし、現在では一般的に「半返し」といって、香典をいただいた額の半分の額から三分の一程度、一家の主人が亡くなった場合はケースバイケースではありますが、お返しなしまたは三分の一、四分の一程度をお返しするようになりました。

香典返しには、海苔などの乾物や、お菓子といった食べ物や、銘茶、コーヒー、紅茶などの飲料、タオル、洗剤、石けんなどの日用品が一般的ですが、必ずしもこれにこだわることはありません。会社などの場合は、社内の人で分けられるお茶やコーヒー、お菓子の詰め合わせなども人気です。香典返しを選ぶ際に気を付ける点は「不幸が繰り返されないように」という意味を込めて、すぐに使ってなくなる「消え物」を贈るのが一般的なマナーとなります。最近では高額の香典を頂いた方などへの香典返しには贈った方が自身の好きなものを選ぶことが出来る「カタログギフト」なども人気です。カタログギフトは引き出物などでも相手の方が持ち帰る際に手間とならないので香典返しや引き出物などでは人気となっているようです。いずれにしても、香典返は故人のために時間を割いて参列してくれた方などへの深い感謝と思いやりが込められているというのは間違いがありませんね。

掛け紙(のし)の掛け方

のし紙の左右の両端が裏面で交わる場合に限り弔事と慶事では掛け紙のかけ方を区別して重ね合わせるのがのし紙の正しい掛け方とされています。弔事の贈り物の際は贈り物の掛け紙が重なる時に、左側ののし紙の端を外側(上に)して重ね合わせます。横長の贈り物の場合は、贈り物の左側を上にして掛け紙を掛けます。

掛け紙(のし)表書きは?

香典返しに使う熨斗(のし)紙は地域と宗派により違うことが多いですが、ここでは一般的な仏式の掛け紙(のし)の表書きをご紹介します。

水引黒白または黄白の結び切りで、表書き「志」としておけば通常は間違いがありません。一部の地域では違った表書きをするところもありますので、心配がある場合は親戚やその地域に詳しい方に確認することをお勧めします。

※無地の掛け紙または蓮の絵の入ったものを使用することもあります。

最後に

わざわざ故人の為に葬儀に参列下さった方々に誤ったマナーで香典返しをしてしまうと、故人に対しても失礼にあたりますので、遺族や親族と必要があれば相談をして、じっくりと慎重に準備を進めて行きましょう。

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