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香典返しはいつ贈る?香典返しの時期とマナー

お通夜や葬儀に参列いただき、香典をいただいた方々へ贈る香典返し。参列して頂いた方々に感謝の気持ちを伝えるために贈るものですが、実際のところいつ贈れば良いかを悩んでしまうという方はとても多いです。ここでは、香典返しを贈る時期を間違えたり、贈るときのマナーがよくわからないという方々へ、香典返しをいつ贈れば良いかや贈り物の金額相場、贈る際のマナーなどをまとめてご紹介したいと思います。

香典返しとは

香典返しとは、お通夜や葬儀の際に、故人にお供えいただいた香典へのお返しです。一般的には遺族が四十九日(忌明け)の法要を済ませてから、法要を滞りなく終えたという報告と共に感謝とお礼の意味を込め、お返しとしての品物を贈ることを指します。※一般によく聞く「香典」は厳密には仏式の用語で、神式やキリスト教式では別の呼び方をします。

香典返しはいつ贈れば良い?

香典返しを贈るタイミングには大きく分けて3段階の渡す時期や方法があります。ここでは、それぞれどのタイミングで贈る方法があるかをご紹介します。

●忌明け返し

香典返しを贈る本来のタイミングです。四十九日を過ぎた後の忌明け法要がすんでから法要が無事怠りなくすみましたという報告を挨拶状と共に添えて返礼します。

●当日返し(即日返し)

近年では香典返しをお通夜や葬儀の当日に会葬御礼の品とともに香典返しの品を贈る当日返し(即日返し)も多く取り扱われるようになっています。当日返しは、金額に関係なく全ての方に同じ品物をお渡しし、香典を高額でいただいた方には返礼品では不十分(半返しに満たない)となるので、忌明け後に改めて返礼品を贈ることが一般的です。

●初七日過ぎ

会社勤めをしている遺族などが、忌引き明けに香典返しを用意して職場を休んでいる間の仕事の埋め合わせをしていただいたことや、お通夜や葬儀に参列いただいたお礼を出社した際にお礼と共に香典返しを渡します。

香典返しに関しては家の習慣や地域によっても贈る時期や方法に違いがあります。不安があれば、周辺地域の事情に詳しい親戚や、葬祭業者に相談してみると良いでしょう。

香典返しの金額相場は?

香典返しは、いただいた香典の半額程度の品物で、「半返し」をするのが一般的です。親戚などから高額の香典をいただいた場合、お返しの品物の金額は半額よりも抑えて、3分の1から4分の1程度で良いとも言われています。親戚や兄弟など近親者の間ではその家のルールやしきたりなどがあるケースがありますので、周りと相談するようにします。その際に、生花や果物などのお供え物、あるいは、参列できない親族などからの弔電などは、香典返しの品物を選ぶときに考慮しないのが一般的です。

香典返しを辞退されている方へも通常、香典返しは贈るのがマナーですが、中には複雑なしきたりを好まなかったり、職場で受け取りを禁じられていたりするケースもありますので、贈る前には注意が必要です。

香典返しにはどのような物を贈る?

香典返しは一般的に「不幸をあとに残さない」という意味合いから「消えもの」がよいとされ、お茶やお菓子、海苔や日用品などが向いているとされています。ただし、飲食物でも「四つ足生臭もの」といわれる肉や魚、結婚の結納に使われる「昆布」、神事のお供えものであり、慶事を連想させる「お酒」は不適切とされています。また、最近では香典返しに持ち運びにも場所を取らず、贈られた方自身が好きなものを選ぶことができるカタログギフトも贈る側と贈られる側両方より支持を得ているようです。

香典返しはお礼状を添えて贈ります

香典返しに添えるお礼状や挨拶状は、葬儀に参列いただき、香典を頂いた方々へのお礼や感謝の気持ちと、四十九日の忌明け法要が滞りなく済んだことをお知らせするとても大切なものです。香典返しとは本来、喪主が香典を頂いた方々を訪問し、直接お礼を述べるものでしたが、現在では直接お礼を述べること(地域性や人々の忙しさなどから)が難しくなっているという事もあり、かわりに感謝とお礼の気持ちを込めたお礼状(挨拶状)を香典返しの品物に添えて贈るようになりました。お礼状(挨拶状)が必要ないのでは?と思われる方もいらっしゃるかと思います、忙しい中 故人のために葬儀に参列していただき香典を下さったという事を考えると、やはり感謝の気持ちと忌明けの法要が滞りなく済んだことの報告を兼ねてお礼状(挨拶状)は添えなければ失礼にあたると言っても良いでしょう。香典返しを受け取った方もお礼状(挨拶状)をみて“無事忌明けの法要が済んだのね”、などと安心してくださると思います。

最後に

香典返しの時期は葬儀の形式やその地域性などにもより変わってくると思いますが、マナーをしっかりとおさえて贈る時期や返礼品を選び、しっかりと感謝の気持ちを伝えることが大切です。

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