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御霊前、御仏前、喪主・親族の知っておきたい基本マナー3つの事

人生の中でも喪主となる経験はあまりないと思いますが、いざなってみるとわからない事ばかり…。悲しみの中にもしっかりと喪主を務めるため、ここでは知っておきたい基本的な流れやマナーをご紹介したいと思います。

喪主(もしゅ)とは?

喪主とは、葬儀を主宰する人をさします。

家長が亡くなった場合など、多くは配偶者が、家長以外が亡くなった場合は家長に相当する親族が喪主を務め、故人の配偶者もしくは子(特に長男)が喪主を務めます。配偶者や子がいない独身者が故人の場合は親が喪主を務めることが多いです。いずれにしても家族での話し合いで決定します

喪主のほかに施主(せしゅ)という言葉があるけど?

施主(せしゅ)とは?

施主とは、葬儀や法事の費用負担をして取り仕切る人をさします。

一般の個人葬儀の場合は喪主と施主は同一であることがほとんどですが、社葬の場合など、

喪主は遺族、施主は会社であったり、故人が家長の場合、喪主が母親、施主が子供というように喪主と施主が異なるケースもあります。

※法事を執り行うのは施主となります。

【1】喪主や遺族の服装

家族を失って間もなく、悲しみばかりで服装にまで気を使っていることなど出来ないかと思いますが、弔問でたくさんの方が故人にお別れの挨拶をしに来てくださるので、最低限の服装のマナーは知って喪主として故人に恥をかかせてしまう事など無いようにしましょう。

お通夜までの弔問時

お通夜前までは地味な平服でかまいません。

お通夜・葬儀・告別式の時

通常、喪主の方は弔問にいらっしゃる方々より格上の喪服を着用します。

喪服には「正式」、「準」「略式」などの種類があり、「正式」が最も格が高いとされています。

男性

和装:黒紋付羽織袴など

洋装:モーニングコート(昼間のみ)、お通夜はブラックスーツかダークスーツ

※ワイシャツは長袖、白無地。遺族はブラックスーツ(喪服)でもよいでしょう。

女性

和装:黒無地の染め抜き五つ紋付きに黒無地の丸帯など

洋装:黒無地のアフタヌーンドレスやワンピース、アンサンブルなど

※アクセサリーや化粧にも気を配ってできるだけ地味なものにしましょう。 結婚指輪以外は外しアクセサリーをつける場合は一連の真珠のネックレス、イヤリングは出来れば外します。

子供

制服があれば制服で。制服がない場合は白のシャツに黒や紺色のスカートやズボンという服装が望ましいです。※トレーナーやジーンズは避けましょう

※意外と忘れがちな物の中にハンカチがあります。スーツのポケットなどでもよいので黒か白無地のハンカチを1枚もぅていると役立ちます。

【2】訃報の伝え方と内容

喪主として故人が亡くなったことを生前の故人と関係があった方に訃報として連絡します。電話などで簡潔に要点を伝えるようにしましょう。

訃報を連絡する人の範囲

  • 故人または喪家の菩提寺(先祖の墓があり、葬礼・仏事を営む寺)や教会等
  • 家族・親族
  • 勤務先
  • 故人の生前親しかった友人・知人など
  • 自治会・町内会(隣組的な互助組織が機能している場合)

訃報の伝え方と内容

訃報は「正確な情報を素早く伝える」ことが重要となってきます。家族や親族、勤務先などへの第一報の連絡時点ではお葬式については決まっていないことが多いでしょう。その場合には、亡くなった事実だけを連絡して詳細決定後に改めて連絡する旨を伝えます。お葬式の詳細が決定したら、第一報を伝えた方々に改めて電話で連絡をし、あわせて、故人の友人や知人、自治会・町内会、故人と縁のあった方(お葬式に招く方)などに対して、やはり電話でお葬式の案内をします。

訃報を伝える内容

訃報だけでなく詳しい葬儀の日程などを含めた後の訃報です。この場合は、遠縁の親戚や友人、会社関係者などに知らせるときに最適となります。詳細以外はあまり詳しく話をする必要はありません。伝えたい内容を手短に簡潔で構いませんので連絡しましょう。

  • 故人の名前
  • 亡くなった日時
  • 死因
  • お葬式の日時・場所
  • 喪主の名前と間柄
  • こちらの連絡先

 

【3】喪主の挨拶、あいさつ文例

弔問時の挨拶

弔問客のお悔やみの言葉おいただいた場合、丁重にあいさつをして「本日はお忙しいところ、お越しいただきありがとうございます。生前はたいへんお世話になりました…」など、簡潔にお礼を述べ、故人と親しかった方などには「ぜひ故人の顔を見てお別れをしてやって下さい」とすすめます。通常は、故人の死亡時の状況や死因について説明することは控えます。数多くの弔問客がいらっしゃる場合、一人ひとりにたいし、丁寧にできるだけ簡潔に挨拶をすませます。

お通夜

「本日はお忙しい中をお参りいただきまして、誠にありがとうございました。 皆様方にお越しいただき、故人もさぞ喜んでいることと存じます。 また、故人存命中のご厚情に対しまして、厚く御礼申し上げます。

なお、葬儀・告別式は、明日の○時より執り行います。 何卒よろしくお願い申し上げます。 本日は誠にありがとうございました。」

葬儀・告別式での挨拶

遺族を代表いたしまして、皆さまに挨拶を申し上げます。 本日は、ご多用にもかかわらず、ご会葬・ご焼香を賜り誠にありがとうございました。

お陰をもちまして葬儀・告別式も滞りなくすみ、これより出棺の運びとなりました。 このように大勢の皆様にお見送りいただき、さぞかし故人も喜んでいることと存じます。 残された私どもは未熟者ではございますが、今後とも故人同様、ご指導、ご鞭撻をたまわりますようお願い申し上げまして、ご挨拶に代えさせていただきます。 本日は本当にありがとうございました。

最後に

葬儀が終わると、初七日や四十九日、返礼品やお位牌、お仏壇、墓地・墓石など様々な手配が必要になってきますが親族で力を合わせて故人の安らかな永眠を願い、葬儀や法事をなるべく故人の意向を尊重し、執り行って差し上げることが何よりもの供養となるのではないでしょうか。

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