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御霊前と御仏前の違いと金額相場

急なお通夜やお葬式などがある際に、マナーがよく分からなくて困ったことがあるという方は意外と多いのではないでしょうか。そして法要の際には個人や会社で香典をお渡しするという場面も出てきますが、どのくらい包めばよいかわからないという方もいるかもしれません。ここでは、御霊前と御仏前の違いや、その金額相場に関してまとめてご紹介したいと思います。故人とそのご家族のために贈る御霊前と御仏前のマナーをぜひ参考にしみてください。

 

「御霊前」とは?

宗旨により様々ですが、一般的に人の死後~四十九日までの間は、人が死んでから次の生を受けるまでの間を指す「霊」として考えられており、霊である魂をこの世で静め、死者があの世へ旅立つ期間、もしくは死者が仏になる準備をするなどと解釈されています。そのため、霊を信じる宗派の場合は、四十九日までの間は、「御霊前」と考えるのが一般的です。

宗旨により様々な考え方に分かれています。

※※浄土真宗、などでは、「御仏前」を用います。 一般的に「御仏前」は四十九日後に使われる言葉ですが、浄土真宗、日蓮正宗では「往生即成仏」との考えから「御霊前」という言葉は使いません。

「御仏前」とは?

御仏前とは、一般に忌(き)明け(四十九日)の後に使い、霊である旅を終え、仏様となった時からこの御仏前という言葉を用いられるようになります。仏前を敬(うやま)わっていう言葉で、仏前にお供えする香典や供物(くもつ)の上書きにする言葉を御仏前と言います。

「御霊前」の相場

一般的な「御霊前」はお通夜、葬儀の時にお包みして行く香典で、葬儀の際の「御霊前」は故人との関係や立場、付き合いの深さや年齢などにより大体の相場があります。その他、親族、親戚間でのルールなど地域性や関係性により様々な決まりごとがあったりしますので、不安がある方はご両親や親戚、ご近所などに相談してみることをお勧めします。ここでは自身との関係別に「御霊前」の相場を紹介します。

●祖父母・配偶者の祖父母

祖父母への御霊前は、地域性や関係性が影響することがあります。同居の場合、遠距離の場合で関係性に違いが出てきますので心配がある時は親戚に確認または相談してから決定することをお勧めします。

自分の年齢が20代の場合  10,000円~

自分の年齢が30代の場合  10,000円~30,000円

自分の年齢が40代の場合  30,000円~50,000円

●両親・配偶者の両親

自身の親、配偶者の両親に関しては、間柄が近いため金額も高くなります。そして親族への御霊前は、自分自身の年齢も関係し、その相場は違うようです。

自分の年齢が20代の場合  30,000円~100,000円

自分の年齢が30代の場合  50,000円~100,000円

自分の年齢が40代の場合  100,000円~

●兄弟・姉妹、配偶者の兄弟・姉妹

自身の兄弟・姉妹、配偶者の兄弟・姉妹、と言った身内の御霊前は、間柄が近いためこちらも金額が高くなります。兄弟・姉妹などへの御霊前であれば、自分が年上か、年下なのかによっても、その相場は変わりってきます。

自分の年齢が20代の場合  30,000円~50,000円

自分の年齢が30代の場合  30,000円~50,000円

自分の年齢が40代の場合  100,000円~

●おじ・おば

親戚関係に関しては、関わり合いやお世話になったかなどでお包みする金額を考慮するようにします。

自分の年齢が20代の場合  10,000円~

自分の年齢が30代の場合  10,000円~30,000円

自分の年齢が40代の場合  10,000円~30,000円

●友人・知人

自分の年齢が20代の場合  5,000円~

自分の年齢が30代の場合  5,000円~10,000円

自分の年齢が40代の場合  5,000円~10,000円

●友人・知人の父母

自分の年齢が20代の場合  3,000円~5,000円

自分の年齢が30代の場合  3,000円~10,000円

自分の年齢が40代の場合  3,000円~10,000

※友人とのおつき合いの深さや、友人の親との面識の有無などによって異なります。友人同士数人で、数千円ずつ出し合ってキリの良い金額にすることもあります。

●勤務先の上司

自分の年齢が20代の場合  5,000円~

自分の年齢が30代の場合  5,000円~10,000円

自分の年齢が40代の場合  5,000円~20,000円

●勤務先の上司の家族

自分の年齢が20代の場合  3,000円~5,000円

自分の年齢が30代の場合  3,000円~10,000円

自分の年齢が40代の場合  5,000円~10,000円

●勤務先の社員や同僚・部下

自分の年齢が20代の場合  5,000円~

自分の年齢が30代の場合  5,000円~10,000円

自分の年齢が40代の場合  10,000円~

●勤務先の社員や同僚・部下の家族

自分の年齢が20代の場合  3,000円~5,000円

自分の年齢が30代の場合  3,000円~10,000円

自分の年齢が40代の場合  3,000円~10,000円

●取引先の社長

自分の年齢が20代の場合  5,000円~10,000円

自分の年齢が30代の場合  5,000円~10,000円

自分の年齢が40代の場合  10,000円~30,000円

●取引先社長の親族

自分の年齢が20代の場合  5,000円~

自分の年齢が30代の場合  5,000円~

自分の年齢が40代の場合  10,000円~

●取引先の担当者

自分の年齢が20代の場合  5,000円~

自分の年齢が30代の場合  5,000円~

自分の年齢が40代の場合  10,000円~

※得意先の場合は代表として参列した個人も香典を包むことが多いです。

●教師・恩師など

自分の年齢が20代の場合  3,000円~5,000円

自分の年齢が30代の場合  3,000円~10,000円

自分の年齢が40代の場合  5,000円~10,000円

※教え子同士、連名で出し合っても問題ありません。

●子供の先生など

自分の年齢が20代の場合  0円~5,000円

自分の年齢が30代の場合  0円~5,000円

自分の年齢が40代の場合  0円~5,000円

御仏前の相場

「御仏前」は葬儀とは異なり、親族や故人との付き合いの深かった人のみ(基本的には招かれた人のみ)回忌法要に出席し、お包みするものです。一周忌、三回忌、七回忌、など何度も法事はありますがその都度「御仏前」は包みます。金額や相場に関しては地域やご親族間の冠婚葬祭に対する慣習などで違いますが、一般的に施主(せしゅ)様(法要の主宰者)が出席者のために準備される会食「お斎(おとき)」の有無や一人で参加、もしくは夫婦で出席などにより包む金額も異なってきます。

ここでは自身との関係別に「御仏前」の相場を紹介します。

●親族(一人が出席)

法要のみ   10,000円~20,000円

法要後会食に出席  20,000円~50,000円

●親族(夫婦で出席する場合)

法要のみ  20,000円~50,000円

法要後会食に出席  30,000円~

●特に親しい/世話になった友人・知人

法要のみ   10,000円~30,000円

法要後会食に出席  30,000円~50,000円

●一般的な付き合いの友人・知人

法要のみ  5,000円~10,000円

法要後会食に出席  10,000円~30,000円

故人の孫、ひ孫といった立場の場合などは、他の親族と相談して金額を揃えても良いでしょう。一人当りの金額が少額の場合には、御仏前の不祝儀袋の下段を「孫一同」「曾孫(ひまご)一同」とし、まとめた形でお供えすることもあります。

 

「御霊前」と「御仏前」での禁忌(きんき)

特に決まりはないのですが、4万円、9万円という金額は、「死」や「苦」を連想させる数字としてお悔やみごとにはNGです。「4」と「9」は使うのは避けるようにしましょう。

※上記は世間一般的な金額の目安ですので決してここでの金額が正しいというものではありません。

最後に

御霊前と御仏前の違いはご理解いただけましたでしょうか。故人と皆さんとのご関係や法事の際の食事の有無、参加する人数など確認するべき事をしっかりと確認してから、お包みする金額を決める際に参考にしてみてください。

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