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命日にする お墓参り7つの基礎知識

故人の命日にはお墓参りへ行きたいと思っているけれど、命日には二つの種類があるというのをご存知でしょうか?命日には祥月命日と月命日というものがあります。実際に、祥月命日と月命日ではどのようなことが違うのかわからないという方は多いのではないでしょうか。ここでは、命日にお墓参りをしようと考えている方に、祥月命日と月命日の意味や違いは何か、そして実際、どちらにお墓参りへ行けばよいのか、命日に友人のお墓参りへ行くときにはどのようにすればよいかなどの基礎知識をご紹介したいと思います。

命日とは?

命日とは、故人が亡くなった日を指します。命日には二種類あり、祥月命日と月命日のことを総合して言う事が多いです。どちらの意味で使っても間違えではなく、年忌法要の時に使う命日とは日にちが決まっていますので、祥月命日の事を指します。

祥月命日(しょうつきめいにち)とは?

祥月命日は故人が亡くなった月日で○月○日のように一年のうちで決まった月日で1回しかありません。次の年もまた同じ○月○日が祥月命日となり、故人が亡くなった日、以降に毎年訪れる月日の事を指します。祥月命日の「祥」という字は「さいわい」と言う読み方もあり、「おめでたい、喜び」といった意味合いもあることから、喪が明けることはおめでたい事で、しあわせになるという意味合いからで、忌明けの月を祥月と言うようになったなどともいわれています。

月命日とは?

月命日は祥月命日以外の月の故人が亡くなった日の事を指します。したがって、月命日は祥月命日以外で年に11回あることになります。月命日には法要などはしませんが、故人の事を思い出して供養したり、日頃の感謝の気持ちや報告ごとをお墓参りでしたいときには月命日を選んでお墓参りに行く場合もあります。毎月故人を偲んで、変わらず思い続けているという事を故人に知らせることが出来る日と言っても良いかもしれませんね。

祥月命日にお墓参りするときの基礎知識

祥月命日のお墓参りは、法要などが行われる場合以外で塔婆がある場合は塔婆供養を行い、故人の供養をしたりします。(宗教や宗派により塔婆はない場合もあります)古い塔婆がたくさん増えてしまった場合、寺院などにより処分の方法は様々なようですが、お焚き上げを行っていただくと良いです。祥月命日のお墓参りは故人を偲ぶ意味でもとても大切な

意味合いがあると思いますので、故人の好きであったお花やお菓子などをお供えに持って行き、お参りの際にはお墓に手を合わせ、故人への報告や思いを伝えられると良いのではないでしょうか。

月命日にお墓参りするときの基礎知識

四十九日の忌明けまでは月忌(がっき)法要と言って、月命日に親族や知り合いなどが集まって故人の供養を行ったりすることがありますが、四十九日の法要が終わってからは必要に応じて家族や親族が供養したりします。祥月命日のようにしっかりと供養をしなければいけないという事はなく、各家や宗派、地域性などにより異なります。日々忙しくてなかなかお墓参りの時間が取れない方などは、月命日などに一人でゆっくり故人との時間を大切にしてお墓参りをするという方もいますので、月命日は比較的柔軟に考えてよいでしょう。

命日にお墓参りに行けなかった場合はどうすれば良い?

自分が住んでいる場所がお墓のある場所からかなり遠かったり、仕事などで都合が悪く、命日にお墓参りに行くことが出来ない場合もあります。そんな時で命日の前か後にお墓参りをしようと思っている方は出来れば命日の前にお墓参りに行くようにします。通常、仏事(法事など)は、後に持ち越しにはせず、前倒しが基本となるからです。どうしても後からしか行けない場合は後でも構いません。または命日にはこだわらず、お彼岸やお盆など別のお墓参りの期間に行くことも可能です。お墓参りに行く事の一番大切なことは、足を運ぶことや故人を思う気持ちです。

友人のお墓参りに行くときの注意点

●勝手にお墓参りに行っても良い?

まずは遺族の方に連絡してお墓参りに行っても良いかを確認します。知っている方であれば、通常ダメと言われることは少ないと思いますが、やはり勝手にお墓参りすることは土足で他人の家へ上がるような意味合いがありますので、連絡します。葬儀に参加などして、お墓の場所など知っているようであれば、連絡した後にお墓参りに行きます。友人より故人が亡くなったことを聞いて、お墓参りにはいきたいけれど、遺族の方とは面識がないなどという場合は状況にもよりますが、遺族の方に連絡し、自分が故人の方とどのような関係であったかなどを話し、お墓参りをしたいことを伝え、お墓の場所などを聞いてから伺うと良いでしょう。注意が必要なのは、親より先に亡くなった故人の場合は、両親の方が子供の死を受け入れられていない場合もありますので、その際は亡くなってすぐの連絡は避けた方が良いかもしれません。一周忌以降であれば気持ちも少しは落ち着かれているかもしれません。お墓参りをしなくても、故人を偲ぶ気持ちがあればその気持ちは伝わるでしょう。

●友人としてお墓参りに行くときの注意点

祥月命日などは遺族の方がゆっくりと故人に対してお墓参りされることが優先だと思いますので、時間や日にちをずらしていくなど気を遣う事も大切でしょう。もしも日にちをずらして、命日の前にお墓参りに行くことがあれば、お花やお供え物をしてお墓参りをすることは問題ないのですが、お墓のお掃除などは出来ればしない方が良いです。 “遺族と話をしてお掃除しておきますね”などと言い合える仲であればよいですが、知らない人に自分の家の物のお掃除をされるのはあまり気持ちが良いものではありません。そして、お供えに食べ物や飲み物を持って行った場合は必ずお参りが終わったら下げて持ち帰るようにしましょう。カラスやその他の動物に荒らされてしまう事があるためです。

お墓参りが終わったら、遺族の方にお墓参りへ行ってきたことの報告をしておくと、遺族の方も喜んでいただけるに違いありません。

 

最後に

亡くなった方をしのぶ命日のお墓参りですが、宗教・宗派によっても考え方は様々です。どんな宗教や宗派であっても、故人の思い出を偲ぶことに変わりはありません。したがって祥月命日でも月命日でも自分自身が故人を偲んでお参りへ行きたいと考えている命日にお墓参りへ行って問題ありません。命日はある意味特別な日でありますので、お墓参りへ行くことが出来なかったとしても、故人を思う気持ちを忘れずに、改めてお墓参りできるようにしたいものですね。

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