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密葬での香典と相場に関する3つのシチュエーション

密葬の葬儀案内をいただいたけれども、「香典はどのようにしたらよいか?」「いくら包んだらよいのだろうか?」「密葬での香典相場などはある?」など、通常の葬儀とは若干異なる密葬に関してはわからないことだらけ…。密葬では葬儀が終わった後の通知で故人が亡くなったことを知る方も多いはず。そんな時、お香典は包んだ方が良いのか、弔問はした方が良いのかなど、さまざまな疑問がある密葬。ここではそんな密葬に関する香典とそのマナーなどをシチュエーション別にご紹介したいと思います。

密葬とは?

故人の家族や近親者、親しい友人のみなどで小規模に葬儀を行い、後日、日を改めてたくさんの参列者を迎えて本葬または社葬、「故人を偲ぶ会」や、「お別れ会」などを行うという、密葬と本葬セットで行う事を密葬と言います。密葬の場合はその規模の規定はないので親しい友人などが多い場合であれば、密葬でも数百人規模の会葬者での密葬もありますし、極端にいえば1人だけという葬儀となることもあります。そして、近年では周囲に知らせない家族での葬儀のみを行う家族葬として呼ぶことが増えており、家族葬と密葬が近い意味で用いられるケースも見られています。

密葬で香典を渡すべきか?

密葬にはさまざまな故人や遺族の思いが込められて執り行われる事が多い中、近年では近親者のみによる葬儀を行うケース増えており、が多くの方が葬儀費用をあまりかけずに葬儀を行うといったことが増えてきています。この場合は家族葬ともいわれますが、あくまで葬儀費用をあまりかけたくないという事が目的の場合、香典辞退などのケースも多くみられ、香典を辞退するという事は香典返しなどの心配もすることがないので、その分遺族の負担も軽くなります。

密葬の葬儀自体、通常の葬儀とスタイルは同じですので、香典辞退などの通知がない場合以外は、密葬であっても香典や供花などは持参します。弔電なども密葬への案内通知が来ていたのにもかかわらず、自身の都合で参列することが出来ない場合などは弔電も通常の葬儀と同じように葬儀が行われる斎場などへ送るようにします。

 

●密葬の参列者香典

密葬に遺族より参列を希望され、参列する場合、通常の葬儀同様 香典を用意します。密葬の規模にもよりますが、亡くなった故人の方の身分や自身がどの位故人と縁が深かったかにより香典の金額は変わってきます。参列者は通常よりは少ないと思いますが、葬儀自体の金額は通常の葬儀とあまり変わらない場合もあり、会食などの有無なども考慮して香典を包みます。遺族側にとっては家族葬と違い、費用負担は比較的多くなる傾向がありますので、香典は通常の相場からそれ以上はお包みすると良いかもしれません。

具体的な密葬のお香典相場は自身の年齢などにもよりますが

故人が父母の場合:50,000円~100,000円

故人が兄弟姉妹の場合:30,000円~50,000円

故人が上記以外の親族の場合:10,000円~50,000円

故人が勤務先・友人・知人の場合:10,000円~

その他、血の繋がりが濃い場合や、縁が深い場合、お世話になった度合いなどによっても、密葬のお香典金額は変化します。上記はあくまで参考としての相場ですので、お気持次第で密葬のお香典金額は決めるようにしましょう。一般的に若い方より年輩のほうが、金銭的にも余裕がある場合がある為、多めに包むことがあります。ただし、弔事の香典の金額は、「死」や「苦」を連想させる4や9が入らない金額になるよう、注意しましょう。

●自身が故人の会社の上司や部下である場合

故人の葬儀が密葬であるという事が遺族より会社に連絡があった場合、自身が故人の上司や部下であっても遺族より参列希望のお知らせなどが無い限りは通常参列はしません。後日に「お別れ会」などがある場合はそちらに参加するようにします。葬儀の後の「お別れ会」などもなくどうしても故人にお別れがしたい場合は弔問の意思を遺族へ伝え了解を得てから必ず弔問するようにします。ただし、密葬では家族や親近者だけの葬儀で「お別れ会」などをしない場合は極力しめやかに行いますので、弔問なども出来るだけ避けるようにした方が無難かもしれません。密葬の際に香典辞退などとされている場合は弔問時も香典は持参しないようにします。遺族の方へ香典返しなどの負担をかけてしまう可能性があるためです。

●密葬を後から知った場合の香典

密葬をすると、通常遺族より「故人の逝去と葬儀が滞りなく済みました」という内容のお知らせ通知が贈られてきます。49日を過ぎて、葬儀が終わった後、密葬で故人を送った旨の連絡が来た場合や、友人知人からその事実を知った場合のお香典は通常、辞退ということが多く、贈られてきた通知にも「ご香典、供花などご辞退させて頂きます」などの記載がされている通知が届いた際はあえて遺族の気持ちを察し香典や供花は送らないことがマナーとなります。通知には特に何も記載がない場合は供花などを送られることは良いかもしれませんが、遺族側は贈られたことで気を使い、お返しを考えなければならなくなることも考えて、自身で故人を偲ぶという形が一番良いことかもしれません。「お別れ会」などがある場合はそちらで故人とのお別れをします。

後日に「故人を偲ぶ会」や「お別れ会」がある場合は通常、会費制でホテルなどで行われることが多いですが、会費制などではない場合は食事代などの足しになる程度の香典を持参していく事をお勧めします。ここでも香典辞退となっている場合は遺族の意向に従い香典は持参しません。

香典辞退の場合の弔意の気持ちはどのようにする?

遺族が香典を辞退された場合には香典は用意しないようにします。遺族が香典を辞退する理由は様々ですが、遺族の意思を尊重するのがマナーです。無理に用意してしまうと、遺族側で香典返しが必要になり、負担になってしまうこともあります。それでも何か弔意を表したいという場合には、香典以外の方法で供花や供物をお供えして弔意を示すという方法もあります。しかし、香典と共に供花や供物も辞退されている場合には、心を込めて故人の冥福をお祈りすることが唯一の追悼となるでしょう。

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