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密葬とは?密葬における遺族と会葬者 7つのマナー

よく芸能人や政界の方が亡くなった際に家族や知人のみで静かに葬儀をすると言うニュースを聞きますが、いわゆるこれが密葬という事にあてはまります。通常、葬儀を行う際にできるだけ親類や知人に故人の逝去を伝え、なるべく多くの人に参列してもらえるようにしますが、例えば芸能人の逝去の場合などですと葬儀の際に、多数の芸能人の参列やファン、そしてマスコミが大勢駆け付けますので、自宅や斎場周辺の混乱を避けるために近親者や等しい人たちのみで故人を送り出し、そして別途、「故人を送る会」のような会を設けたり「本葬」をしたりします。または、会社の社長が亡くなった場合など、密葬を近親者でしてから後日、「社葬」をしたりしすることをさします。ここでは、密葬とはどのような葬儀の事をいうのか、そして密葬における遺族のマナーや、会葬者のマナーなどに関してご紹介したいと思います。

密葬とは?

故人の家族や近親者、親しい友人のみなどで小規模に葬儀を行い、後日、日を改めてたくさんの参列者を迎えて本葬または社葬を行うという、密葬と本葬セットで行う事を密葬と言います。密葬の場合はその規模の規定はないので親しい友人などが多い場合であれば、密葬でも数百人規模の会葬者での密葬もありますし、極端にいえば1人だけという葬儀となることもあります。そして、近年では周囲に知らせない家族での葬儀のみを行う事を家族葬として呼ぶことが増えており、家族葬と密葬が近い意味で用いられるケースも見られています。

密葬における遺族のマナー

●密葬の告知について

密葬はあくまで「秘密に葬儀を行う」という事なので、告知を受けた人以外には密葬の執り行われる日時を知らされることはありません。どの範囲まで葬儀に出席していただくかの選択は大切です。遺族により範囲は様々で、はっきりと範囲などの決まりがあるわけではありません。一般的には「遺族、親族、故人の生前の本当に親しかった友人」には密葬であってもお知らせはされることが多いです。密葬なので遺族や親族だけで執り行わなければならないなどという決まりはありませんので遺族での相談の上、決定します。

●親族などの理解を得る

密葬は火葬までを事前に行うため、本葬で会葬される方々は故人と対面する機会はありません。その為、本葬の有無にかかわらず、親族などには密葬をしたい、もしくはするという事を相談してから決定される方が後々問題になりません。

本葬をしない場合などは、葬儀が終わってから多数の弔問客などがいらっしゃることも予想されますし、親しくされていた方などからは「どうして呼んでもらえなかったのか」などという事にもなりかねません。

●密葬を行ったという告知について

密葬を済ませた場合、生前に故人と縁があった方などには別途、密葬ですでに葬儀は済んだことと、本葬、社葬または故人を偲ぶ会などの日時のご案内をします。本葬はしない場合は故人の逝去及び密葬で葬儀は済ませたことを49日を目処に文面にてお送りします。密葬なので故人と縁のあった方には知らせなくてよいという事はありませんので、最低限のマナーとして、皆さんに(通常であれば葬儀に参列いただく縁のある方々)告知の手紙(ハガキ)を送ります。「故人の逝去日時」や「故人の遺志により葬儀は近親者のみにて営みました お知らせが遅れましたことを心よりお詫び申し上げます」などの内容を入れると良いでしょう。

密葬における会葬者のマナー

●密葬の意味を理解しよう

密葬は遺族や親族、生前故人が特に親しくしていた友人などの限られた人々のみでささやかに故人を見送る儀式です。したがって、密葬が行われることを告知された人は間違っても他言などはしないようにしてください密葬のマナーです。

例えば、他言してしまったあまり、予期していなかった参列者の方が来てしまったという事になっては遺族の方々に多大なるご迷惑をおかけしてしまう可能性もあります。たとえ自分自身が密葬の日取りや場所を知ってしまったとしても、マナーとしては絶対に他言などはせず、葬儀に押しかけてしまうようなことはないようにしましょう。

●密葬後の告知や後になって知ったときについて

時間がたってから密葬の事を知った際は、どうしてもご遺族に何か伝えたい場合などはお手紙などで故人を偲んでも良いでしょう。香典やお花を贈るという事も考えられますが、遺族の方はお返しなどの手配をされたりしなければならなくなりますので、状況を考えたうえで送るようにします。

●弔問に関して

本葬や故人を偲ぶ会などに参加できなかった場合や故人の密葬を後になってから知った場合などは弔問を希望される方も多いかと思いますが、まずはご遺族がなぜ密葬にしたのかを考えて、出来れば弔問は避けた方が良いのではないかという考えも多くあります。よほど親しい間柄であった場合などはまず、遺族の方に電話などで連絡を取り、しっかりとアポイントメントを取ってからにするなど、最低限のマナーは守って弔問するようにしましょう。

 

●密葬の葬儀に関するマナー

密葬の葬儀自体に関するマナーの違いは通常の葬儀と同様です。香典や供花なども辞退の通知などが無ければ通常通り用意し、服装なども一般の葬儀と同様となります。ただ一つ気を付ける点は他者への他言は禁物というマナーをしっかりと守ることは大切な事といえるでしょう。

最後に、

密葬の際は特に遺族の気持ちを尊重し、対応することが一番大切なマナーと言えます。密葬であったからと言ってお別れが出来なかったとしても、遺族の方々には遺族なりの考えもあります。くれぐれも他言をしたり突然の遺族への弔問をするなどという事が無いように密葬の意味を今一度考えてみることも大切なので、故人や遺族の方の気持ちを考えてから行動するようにしましょう。

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