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百日祝い 縁起物の「鯛」購入に関する基礎知識

お祝いでは欠かせないお料理の一つ、そして縁起物として昔から「鯛」はお祝いの席ではメインディッシュとなっていることが多いですが、赤ちゃんが生まれて100日目を目処におこなわれる百日祝いでもこの「鯛」はなくてはならないお料理の一つと言ってもよりでしょう。しかし、「鯛」と言ってもどのように準備すれば良いのか、そして購入の仕方など、どのようにしたらよいかよくわからないという方は意外と多くいます。ここでは、なぜ百日祝いで「鯛」は必要な料理の一つなのか、そして「鯛」の選び方や購入方法、飾りつけのしかたなどを詳しくご紹介したいと思います。

鯛はなぜおめでたい席で使われるのか?

昔から「めでたい」の「たい」=「鯛」という語呂合わせから鯛はお祝いの席には欠かせない魚という感じが強いですが、実は鯛は他にも「めでたい」という意味合いがある魚なのです。たくさんの種類がある鯛ですが、中でもお祝いで使われる鯛は主に真鯛でエビやカニをエサにしている為、体の色が赤くなるといわれています。その紅白の体は縁起が良いとされ、鯛1匹を尾頭付きで焼くと食卓が豪華で色合いも鮮やかになりますね。他にも鯛は一般的な魚よりも寿命がとても長く、40年以上も長生きするものもいるほどなので、長寿を願う意味でもお祝い事に欠かせない魚なのです。味もよく栄養価も優れているといわれ、頭の先からしっぽまで余すところなくすべて食べきれますし、七福神のえびす様が釣っている魚でもあるので縁起がさらによさそうな感じがしますね。今でこそ手に入りやすいですが、昔はなかなか手に入らない高級魚とされていたので、お祝いの場で用意するという事は本当に気持ちがこもっているという事につながったのではないでしょうか。

お食い初めではなぜ鯛の尾頭付き?

前項でも触れましたが、語呂合わせの良さや色、栄養価など良い所づくしの鯛ですが、お食い初めの際は「長寿」や「海を悠々と泳げるように(賢い子に育つように)」という願いが込められています。

鯛は天然のものが良いというのは本当?

鯛には天然のものと、養殖のものとがありますが、お祝い事で使うものにはできれば「天然」のものが良いといわれています。天然の鯛は色がとてもきれいなピンク色(桜色)で目の輝きも違います。養殖の鯛はあまり深さのない、 “いけす”で泳いでいる為、日焼けなどで色が黒ずみやすくなります。その他、天然と養殖の見分け方に関しては、尾ひれの所を見ると、尾ひれがローマ字のV字のようにとがって突き出ているものが天然で、養殖のものは尾ひれの角が丸くなっていていたり、鼻の穴が繋がって一つのものが多いのが養殖で、天然鯛の鼻の穴は二つに分かれていることが多いそうです。天然の方が自然の中で育って、味が良い為お祝い事には天然の方が良いとは言われていますが、「鯛」自体縁起物ですので、必ず天然のものでお祝いしなければいけないという決まりはありません。赤ちゃんの成長のために用意するというパパやママの気持ちがあれば天然でも養殖でも問題ありませんので、あまり気にしないで準備してあげてください。

自分で鯛を購入する時はどんなことに気を付ければよい?

鯛といえばサイズはピンからキリまであります。自宅で鯛の尾頭付きを焼こうという場合は、生きの良い大きなものをと思って購入してきても自宅の魚専用グリルもしくはオーブンに入らないという事になってしまうと調理が難しくなってしまいます。お祝いの席では尾頭付きがあくまでも縁起が良いとされている為、大きいからといって切り身になってしまっては意味がありません。購入の際には自宅のグリルやオーブンに入るサイズを念頭に選ぶよう、心がけてみてください。いつでも鯛1匹丸ごと売っているとは限りませんので、事前に魚屋さんなどで問い合わせて予約しておいても良いでしょう。魚屋さんによっては別料金で焼いてくれるところもあるので、自宅でウロコを取ったり、内臓の処理、きれいに焼く自信がない場合はプロにお願いするというのも一つの手です。すべてを一人でするのは子育て真っ最中のままにとってはとても大変な事なので、お願いできることは任せてしまうという事もありかと思います。

インターネット通販でも購入できるの?

時代はとても便利になり、ほとんどのものはネット通販で購入が可能な世の中ですので、「鯛」もすでに調理済みでしかも飾りつけまでそろって配達してくれるショップがあります。「お食い初め 鯛 通販」などで検索をするとたくさんの鯛が出てきます。大きさやハマグリがセットになったものなどお食い初めに集まる人の人数などで鯛の大きさを決めたり、産地で選んだりと魚屋さんで購入するより値段もしっかり決まっていますし、産地も重さも分かるので、何となく安心感がある気もします。魚屋さんだと時価になるので、その日に仕入するのにどの位の大きさのもので金額などいくらくらいになるか来てみないとわからなかったりするので、予算が決まっている場合などはオーバーしてしまったりすることもあるからです。

鯛の値段はいくら位するの?

こちらは季節や大きさ、産地や天然、養殖などで金額がかなり変わってきます。天然のものですともちろん金額も高くなりますし、養殖のものでも産地などにより変わってきたりします。天然物の方が養殖より安いという事だけは確かです。

・天然もの

小さいものでも2千円以上する場合が多く、普通サイズで5千円~1万円弱、大き目のものは1万円以上2万円位の立派なものまであります。

・養殖もの

3千円前後で普通サイズ以上のものが購入できます。大き目のもので5千円程、立派なもので1万円前後と天然物に比べると安価です。

鯛の飾りつけはどのようにすればよい?

●飾りつけの食器

祝い膳などセットで購入して鯛用の大皿を購入した場合はそれに盛り付けますが、ない場合は大き目の大皿や漆塗りなどのお盆などに盛り付けると見栄えも良くなります。

●鯛は敷き紙の上に盛り付けましょう

鯛は直接食器の上に盛り付けず、敷き紙を敷いておくようにすると見栄えがぐっと良くなります。お食い初めなどお祝いの場合は紅白の敷き紙を使ったりしても良いですし、柄が素敵な千代紙などでもよいでしょう。敷き紙とあれば季節の植物の葉(松の葉や菊、笹)などを飾りつけで使うと高級感も出ますし見栄えが良くなります。

●鯛の盛り付け方も決まりがある?

鯛をお皿にのせる時は頭を左にして尾を右側にするのが基本です。日本の礼法では右よりも左の方が上位とされているという事から来ているようです。

最後に

今までは自分で用意するというよりは、出てきたものをいただくことが多かったので、これほどまで “お祝いの鯛”が奥が深いものとは思いませんでした。しかし、自分で用意すると決まったからには、しっかりとルールやマナーを守って用意してあげ、赤ちゃんがこれから食べ物に困らず元気に育ってくれることを願って用意してあげたいですね。

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