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百日祝いとは? することや準備の基礎知識

はじめての子供が生まれてから1カ月目に初宮参りをして、2ヶ月くらい前になると百日祝いはどうするの?と両親から言われたけれど、赤ちゃんが生まれてから生後100日目にお祝いをすることは知っているけれど、実際に何をすればよいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。人に聞きたくてもちょっと常識的なことすぎて聞いたら恥ずかしいのでは?などと考える方もいるかもしれません。ここでは、百日祝いとはどのようなお祝いで、どのようなことをするのかなどをご紹介し、さらに百日祝いを行う際に準備するものなどに関しての基礎知識をご紹介したいと思います。あまり考えこまずにできることから準備を始めてみてはいかがでしょう。

百日祝いとは?

百日祝い(ももかいわい)とは一般的に生後100日目に行われる儀式、お食い初め(おくいぞめ)とも呼ばれています。この呼び方は地域などによりさまざまで、生後初めて魚の肉を食べさせる儀式なので「真魚(まな)始め」と呼ばれたり、初めて箸を使うので「箸そろえ」、「箸初め」といわれたり、ちょうど赤ちゃんの首がすわる頃なので「百日(ももか)の首すえ」とか、ミルク以外に大人と同じものを食べさせるという事から「百日の一粒食い」、歯が丈夫になることを願って、「歯固(はがため)」と呼ばれたりしています。昔は医学が現在のように発達していなかったため、病気や栄養失調などにより、生まれた赤ちゃんが100日を迎えることができないまま亡くなってしまうという事は珍しい事ではありませんでした。したがって、昔は赤ちゃんの成長と無事を祝う儀式が多く、赤ちゃんの成長の節目を決め、家族みんなで喜びお祝いをしてきました。この百日祝いはその一つの節目の儀式のうちの一つで「これから一生、この子が食べ物に困らないように」という願いを込めて行われ、現代でも受け継がれているお祝いの一つです。

 

百日祝いにすることは?

●神社で祈祷

神社での祈祷は初宮参りのように皆さんが一般的に行うものではなくなっていますが、赤ちゃんの健康と幸せを願って祈祷をする場合は赤ちゃんと一緒に神社へ行き祈祷してもらうと良いでしょう。祈祷する場合は神社の方へ連絡して予約が必要かなどを事前に問い合わせることをお勧めします。

●お食い初め

お食い初めは百日祝いのメイン・イベントで、初めて赤ちゃんが食べる(実際には食べる真似をする)おめでたい祝い膳を用意し、家族みんなで赤ちゃんを囲んでお食い初めをします。お食い初めをするときには、お祝いに来ている人の中で一番年長者が赤ちゃんを膝にのせて食べさせる真似をします。(長寿を願う意味があるため)祖父母などが来てくれているようであればお願いすると良いですね。祝い膳には食べさせる(実際には食べさせません)順番なども決まっています。

ご飯→汁物→ご飯→魚 の順に3回繰り返します。煮物や酢の物などを用意している場合は、ご飯→汁物→ご飯→焼き魚→ご飯→汁物→ご飯→煮物→ご飯→汁物→ご飯→酢の物→ご飯→汁物→ご飯→歯固めの石→ご飯→汁物→ご飯のような順番にして食べさせる真似をします。

「百日の一粒食い」とも言われることから、ご飯などを一粒でも口にさせるとさらに良いという地域もあるので、一粒位であれば挑戦してみても良いかもしれません。儀式が終わった後は皆さんで一緒にいただきます。お魚などはみんなで取り分けたりして、汁物やご飯は多めに用意しておけば、儀式の後にみんなで食事が楽しめます。

●歯固めの儀式

料理を食べさせる真似をした後に「歯固めの儀式」をします。行い方は祝い箸の先で歯固め石に触れ、その後「丈夫な歯が生えてきますように」と願いながら、箸を赤ちゃんの歯茎につける程度で終了です。※歯固めの石は神社の境内から、歯固めに使えそうな小さめの綺麗な石を選び、借りてきます(実際にはひろいますが、儀式が終わったら再び神社の素の場所に返します)。儀式で使うときは煮沸消毒をするなり、きれいに洗うなどして使いますが、神社で拾うのは抵抗があったりする場合は、ネットショップなどでも購入ができるようです。地域によっては代用品として梅干しや栗、タコ、鮑、お餅などさまざまで、ご自分の地域ではどのような物を使っているかなどを年配の方に聞いてみたりすると石ではない場合があるかもしれませんね。私的には、意外と固いものであれば何でもよいのではないか?と思ってしまったりしますが、そのあたりは臨機応変で良いのではないかと思います。

お食い初めで準備するもの

●歯固めの石またはその代用品

食器

正式といわれる食器は漆器で高足の御膳となります。この漆器、男の子と女の子では色が違ってくるようで、男の子は内側外側が、共に朱塗のもの。女の子は外側が黒塗で内側は朱塗のものを使います。地域によっては色が逆転したりすることもありますので、祖父母など年配者の方に確認してみると良いかもしれません。また、最近ではお料理を料亭などでお願いしてしまう事もありますので、その際は食器の用意などは必要なく、そのまま出せるものが多くなっています。

●祝箸

おせち料理などを食べる時に使う先が細くなっていて、真ん中が太めの箸で「両口箸」「柳箸」「俵箸」などと呼ばれているお祝い事に欠かせないお箸です。通常、紅白などの箸袋に入っています。

●料理

基本は一汁三菜といわれています。ご飯(お赤飯が多い)、(鯛の尾頭付きが多い)、煮物(大根、人参、筍、レンコン、里芋などの良い意味があるものを使って煮物を作ります)、お吸い物(蛤や鯛、筍など季節によるがめでたい意味があるものを使う事が多い)、香の物(大根と人参でな紅白なますを作ると縁起が良いなどといわれます)。最近では予約してお食い初めセットなどお願いしたりできる料亭などもあるようで、自分で作るのにはちょっと抵抗がある方などには朗報ですし、形だけでという事である場合、離乳食を初めて口にさせる場(実際の離乳食開始は5カ月以降くらいからです)とすることもあるようですので、あまり形にこだわりすぎる必要はないのかもしれません。

必ず100日目にしなければならないの?

百日祝いは通常、赤ちゃんが生まれてから100日目から120日目の間に行うと良いとされています。地域により様々ですが、110日目に行う地域もありますし、先に延ばすことは「食い延ばす」につながるとして120日を過ぎてから行う方もいます。集まってくれる家族の都合もあるので、100日目から120日目の間の日柄が良い日などにする方が一般的には多いようです。一番は赤ちゃんが元気に健康で育ってくれていることのお披露目の場でもありますので、祖父母の方とよく相談してされるという事が一番良いかもしれません。

最後に

百日祝いには記念撮影をする方も多くいます。写真館によっては「お食い初め写真撮影プラン」があったり、「百日祝い記念撮影プラン」などがあるところもあります。大切な赤ちゃんの記念に残る写真をプロのカメラマンにとってもらうということは、赤ちゃんの将来の記念にもなるので気になる方はチェックしてみるものおすすめです。おじいちゃんおばあちゃんと一緒に写真を取ったりするのもよいかもしれませんね。

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