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家族葬の喪主は誰がなる?そもそも家族葬に喪主は必要?

近年では葬儀の形式も色々なものがあり、中でも故人の方が生前、無宗教であったり、遺族の方の考え方や葬儀の在り方などで「香典は辞退したい」などという昔のスタイルとは違う現在の皆さんの生活習慣を基にした葬儀が多くなってきています。中でも「家族葬」は最近では最も多くなってきている葬儀スタイルです。そんな家族葬ですが、ハッキリした決まりごとはない、比較的遺族の思いが込められる自由な形式の葬儀です。ただし、自由という事は葬儀を行う側の意向がはっきりとしていなければ、思っていた葬儀とは違うものになってしまったりすることも多くあるという事を念頭に入れておかなければなりません。故人の生前の交友があった方などから“どうして知らせてくれなかったのか”などと連絡が来たり、葬儀が終わってから自宅へ弔問にいらしてくれる方が相次いで困ってしまった。などという事も実際に多くあります。ここでは家族葬での喪主は誰がふさわしいか、そしてそもそも家族葬に喪主は必要かをご紹介したいと思います。

家族葬とは?

身内や親族などを中心に行う葬儀の事を家族葬と言います。「家族葬」と「一般葬」の大きな違いはお葬式に参列する人の人数です。「家族葬」とは名前の通り家族で行う葬儀となりますので、多くても20名ほどで行われることが多く、参列者を限定するという事です。一番難しいことはこの参列者の限定で、どの範囲までお知らせするかの明確な基準はなく、遺族の方が決定しなければなりません。

反対に、「一般葬」では親戚一同から故人の勤め先の会社関係者、知人、友人、所属団体やサークル関係者、ご近所の方まで沢山の方が参列されることになり、かなりの人数が参列されることになります。さらには故人の子供や兄弟などの関係者も参列したりしますので見知らぬ方が多く訪れたり参列者の人数が把握しづらかったりする可能性が出てきます。

家族葬で喪主は必要か?

「家族葬」における喪主は結果からお知らせすると、どちらでも葬儀の主催者が決めてよいという事です。特に故人は高齢で身寄りもほとんどなく、出席するのは故人の子供や兄弟のみなどという場合、喪主を立てないケースもあります。葬儀社からの連絡を取り合ったりする「代表者」は必要になりますが、基本は葬儀の際のかしこまった挨拶などが必要ありませんので、ご家族皆さんでお葬式を執り行います。

親戚関係のみで人数が多くなる場合などは、喪主を立てて通常の一般葬とほぼ同等の式をすることもあります。親戚が多いと顔を合わせる機会もなかなかなく、遠いところから来ていただくなどという事もありますので、喪主がしっかりと参列者の方々への挨拶や取り決めごとを行います。

家族葬の喪主は誰がする?

基本的に「家族葬」でも「一般葬」であっても喪主の決め方は同じで、故人と一番縁が深い人」が基本です。第一候補は配偶者、配偶者の方が病気や高齢などで喪主を務められない状態にある場合には、故人の子供たちの中から選びます。順番としては長男、次男など男の子供、長女、次女など女の子供というような流れで決定するか、同居していた子供が喪主を務めるなど、遺族の話し合いで合意が取れれば特に誰がなるという決まり事項はありません。今後のお墓のお手入れや法要などの執り行いを引き続きできる人はだれかと考えていくと、別居や嫁いだ子供よりも同居の孫が喪主として優先される場合などもあったりします。

家族葬での一般的な誤解

「家族葬」は「一般葬」より金額的な負担が少なく安くできると勘違いされている方が非常に多いですが、「家族葬」は「一般葬」と参列者の人数が変わるだけで、その他はほぼ「一般葬」と同じ葬儀を行います。祭壇の飾りもしますし、供花も飾ります。余りに寂しいと葬儀社の方より供花をもう少し飾って差し上げましょうという事になり、請求はしっかり葬儀の費用に入っているという事は普通です。

「一般葬」であれば参列者の方々が供花を贈ってくれたりしますが、「家族葬」などの場合はそういった費用も遺族の負担になります。お通夜後や告別式の後の食事は家族や親族だけですので、人数が多くない分出費は少なく済みますし、香典辞退などにされた場合は食事も省略されることが多いので安く済むと考えるか、「一般葬」でお香典をいただき、葬儀費用の足しにするかは人数や葬儀の規模で最終の葬儀費用はどうだったかが変わってきます。

「家族葬」でも思ったより出費が多くなってしまって驚いた、などという事を私の周りでもよく耳にしますので、安易に安く済むから「家族葬」にしようという事はなさらずに、故人の方の生前の交友関係や親族などの意見も踏まえたうえでどのような葬儀にされるかを決定されると良いかと思います。 良い葬儀社などですと故人や遺族の状況を説明すると、どちらがご遺族には合っているかなどの相談にも乗ってもらえますので、様々な角度から故人の方にとって一番ふさわしい葬儀をしていただければと思います。

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