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【弔電・敬称】喪主から見た故人の続柄を間違えないための3つのポイント

故人に対して名前を呼ぶ時は、故人に敬意を払った呼び方「敬称」を使います。しかし、この敬称は普段あまり使わないという事と、続柄を考えて呼ぶため、少々間違いやすく注意が必要です。自分が喪主の場合は自分から見た故人との関係はわかりやすいですが、葬儀へ参列できないなどの理由により、弔電を送る際は、喪主宛てに送ることになりますので、喪主を基準に故人の敬称を選びます。さらには自分の友人の父親が亡くなって、喪主は友人の母親の場合、その敬称は・・・。などと考えるとよくわからなくなってしまうのは皆さん同じです。しかし、この敬称を間違えてしまうととても恥ずかしい思いをしてしまう、さらには相手に失礼にあたってしまうという事もありますので、ここでは喪主から見た故人の続柄「敬称」を間違えないようにするにはどのようにしたらよいかをポイントを抑えながら紹介したいと思います。

敬称とは?

敬称とは、自分から見て相手の方や第三者に対して敬意や尊敬の念を込めて、名前や肩書などの後ろにつける接尾語やその語自体で相手や第三者を表現する代名詞です。

ポイント1.敬称の使い方

弔事での敬称は主に喪主の挨拶、葬儀に出席できないために送る弔電などに使われます。そして亡くなった故人の方の敬称は弔電を例に例えると、弔電を送る相手「受取人」または「喪主」にとって亡くなった方がどのような関係にあたるのかを表す言葉となります。

●自分が喪主で故人との関係を考える場合

自分が喪主で故人との関係を考える場合は通常の自分から見た相手の呼び名とします。ここでは敬称ではなく続柄(つづきがら)の呼び方で呼びます。※続柄(つづきがら):血縁関係あるいは婚姻関係を指す語。

間違えやすいのが妻の父親や母親の呼び名です。自分の妻の両親を「岳父(がくふ)」、「丈母(じょうぼ)、岳母(がくぼ)」と呼びます。妻から見た夫の父、母は立場を同じにするという事で父、母となります。喪主がする、お通夜や告別式の挨拶などではこの続柄の呼び名で故人を表します。

例:妻の父が亡くなり、夫が喪主をした場合

「本日は亡き岳父○○ ○○の為にお集まりいただきありがとうございます。」

●喪主宛てに出す弔電での故人の敬称

弔電などで喪主宛てに出す故人の敬称となりますので、喪主を基準に敬称を考えます。

例:

・喪主の方の父親が亡くなった場合→ご尊父様

・喪主の方の母親が亡くなった場合→ご母堂様

・喪主にとって奥様の父親が亡くなった場合→ご岳父様

・喪主にとって奥様の母親が亡くなった場合→ご丈母様

ポイント2.敬称の使い方

ここからは間違いやすい敬称の使い方をご紹介します。

自分の友人の母が亡くなり友人の父が喪主の場合

友人の父が喪主なので、友人の母(お母様)ではなく喪主から見ると妻が亡くなったので→ご令室(ごれいしつ)様

同じ会社の同僚や部下の父親が亡くなった場合

喪主が同僚もしくは部下の場合→ご尊父様

同僚もしくは部下の母親が喪主の場合→ご主人様 旦那様

例外:

例外として差出人の続柄の関係で敬称を使う場合もあります。

・伯父の奥様が亡くなった場合

自分(差出人)が甥または姪の場合、 喪主が伯父で伯父の妻が亡くなったが、ここではご令息様とするより伯母様とした方が自然で温かみがあります。弔電の例としては「伯母様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。いつも優しく接していただいた数々の思い出が浮かんで参ります。お別れは辛く、とても淋しい気持ちですが、 感謝とお礼の心でご冥福をお祈りいたします。」などとすることができます。

ポイント3.喪主が故人とどのような続柄かわからない場合

喪主と故人の関係がわからない場合もあります。その場合は、喪主を務められる方が故人とどのような関係にあたるかを調べられれば調べますが、聞きにくい事ですし、間違えがあってはさらに失礼にあたってしまいますので、最終的には故人を故人の氏名○○ ○○様と呼ぶ方法があります。これは誰に対しても使う事が出来るので、応用が利きます。困ったときは無理して喪主との敬称を考えず、この呼び方で弔電を出されると良いでしょう。敬称は必ずつけなければなりませんので、故人の氏名の後に「○○ ○○様」は必ずつけることを忘れないようにします。

最後に

このように、喪主から見た故人に対しての敬称をつけることはなかなか簡単ではありません。しかし、一つ一つ順序をつけて考えて行けば間違えることなく敬称を使う事が出来ますので、きちんと弔電などを出す前に正しい敬称を調べるようにすると良いですね。使い方を間違えてしまうと、贈った相手の方に対してとても失礼になってしまう事がありますし、葬儀の際に読まれて敬称が違ったりすると弔電を送られた本人も恥ずかしい思いをしてしまう事になりますので、どのような敬称であれば失礼のない敬称となるかを慎重に考えるようにしてください。

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