入院のお見舞いというと、若いうちは祖父母のお見舞に親についていくということぐらいでしたが、年を重ねるにつれ親戚や友人、会社関係の人などお見舞というものに行く事も増えていくはず。しかし、いざお見舞いへ行くとなるとやはりお見舞い金を持って行くべきなのか、またはお見舞い金に代わるもので何かお見舞いの品を選んでもって行くべきなのか、簡単なようですが意外と誰もが悩むものです。特に仕事関係などであれば恥をかくようなことは極力避けたいと思うのは皆さん同じです。ここではそんなお見舞金に関して、送る相手別にお見舞金の一般的な相場をご紹介したいと思います。
入院のお見舞い金とは?
入院のお見舞い金とは、けがや病気で入院された親戚や友人、知人に対して治療費の足しにしていただいたり、その他本人が直接必要なものを購入してもらうために渡すお金です。本来、お見舞いの際にこちらで必要と思われるものを用意してお渡しすることでしたが、現在では何を持って行くべきかなどわからない事も多いので、治療費に充てたり、本人に実用的に活用していただけるようにということで、現金をお見舞いとすることが多く、受け取る側も品物より現金の方が役立つということも多いようです。ただし、相手との関係によっては、現金を渡すことでお返しなどに気を使わなければならなくなり、かえって迷惑となってしまう事もあります。品物かお見舞金かは、あくまでもケースバイケースですので、年配者の方などに相談してみるとアドバイスをいただくことができるでしょう。特に、目上の人には現金を贈ると失礼になってしまう場合もありますので、そのような時はお見舞いの品物を用意するようにします。
お見舞い金、金額の一般的な相場は?
お見舞い金の相場はその相手との関係などにより、相場は変わってきます。ここでは相手別にお見舞金の一般的な相場をご紹介していきたいと思います。
●家族・親戚の場合
まずは、最も身近な存在である、両親や親戚、血縁者にお見舞い金を渡す場合の相場の金額をご紹介します。家族や親戚といっても、親や兄弟、祖父母や伯父、伯母、従妹、孫などさまざまですが、どれだけ近い存在であるかにもより変わってきます。自分の親で兄弟の家族が看病してくれている場合などはお見舞い金も少し多めになったり、親戚がけがなどで短期の入院という場合であれば入院費または入院中の足しになったりする程度で良いとされる場合もあります。相場でいうと5千円から1万円が一番多く、地域やその家の習慣などにより様々です。一番は「看病を任せきりにしてしまい、なかなか見舞う事が出来ない」、「お互い助け合う」という理由で大きな金額(3万円~5万円)を包むこともあります。親戚同士で相談したり、年長者と確認を取ると相応な金額を渡すことが出来ますのでお勧めです。
●友人や知人の場合
自分が親しくしている友人や学生時代の友達などが怪我や病気で入院した場合、すぐにでも駆け付けてお見舞いしたいですよね。でも、そんな時お見舞金を持って行こうと思っても、いくらくらい包めばよいか迷います。友人との関係にもよりますが、一般的には3千円から5千円程が相場とされ、お見舞金と手土産を一緒に持って行ったりすることも多いようです。病状にもよりますが、ケガなどで本人は元気で食事制限などないようであれば、一緒にちょっと食べることのできるスイーツなど差し入れしても良いですね。友人や知人の場合のお見舞い金で気を付けることは、あまり金額が高額であると、相手にかえって気を使わせてしまう可能性もありますので、注意するようにしましょう。
●職場関係者の場合
会社勤めをしていると職場の同僚や上司が病気やけがにより入院するということも考えられます。仕事でいつも顔を合わせて、家族よりも長く一緒に仕事をしている同僚や上司などが入院した場合のお見舞いの相場は個人で出すか、同じチームや部署で働いている人々で連名で出す場合にもより、違いも出てきますが、個人で出す場合は3千円から5千円、連名の場合は人数にもよりますが、一人千円から3千円程度が一般的です。ここで注意する点は、お見舞い金は通常、「目上の人に渡す」ということは失礼にあたるとされています。したがって、目上の人(上司など)へのお見舞いはお金ではなく、差し入れの品を持参していく方が良いかもしれません。病気で長期入院、または大きな手術をされる場合などであれば、お見舞い金を用意し、白封筒や祝儀袋には「お伺い」や「祈御全快」と書いてお渡しすると良いでしょう。その他、職場での習わしなどがあるようであれば職場の中で確認し、相談して決定します。
最後に
お見舞いに行く際は、見舞う時間帯や滞在時間などにも気を使い、一日も早く元気に退院されることを願って伺いましょう。友人や職場関係の方が入院した際には、大勢でお見舞いに行くことは避け、代表者がお見舞いをするようにして、相手に気を使わせたり疲れさせてしまうことの無いようお見舞いする側が十分気遣いをするようにしましょう。