病気やケガの治療がすみ、退院したときには、入院時にお世話になった方々や、お見舞いに来ていただいた方に「退院しました」という報告と、「お見舞に来てくれてありがとう」というお礼の意味を込めてお返しを贈ることが一般的です。しかし、お返しには何を贈ったら良いかわからない、相場はいくら位なのか悩んでしまうという方は多いのではないでしょうか。ここでは、入院見舞いのお返しにどのような品物を選んだら良いか、そして品物の相場や贈る時期などを詳しくご紹介したいと思います。
お見舞いのお返しとは?
お見舞いのお返しとは、忙しい中、時間を作って自分のためにお見舞いに来てくれた相手に、お礼と元気になった報告を兼ねて「感謝の気持ち」をお返しすることをいいます。このお返しは病院にお見舞いに来ていただいた方のみではなく、入院中にお世話になった人達に感謝の気持ちを込めて贈る快気祝いというニュアンスが込められていることもあります。※病院の先生やお世話していただいた看護婦さんたちなどは、病院で受け取りを禁止されている場合もありますので、もしも退院の際に快気祝いなどを贈ろうと考えている方は、病院側に確認してから渡すようにしましょう。
お返しには何を贈ったら良い?
お見舞いのお返しとして贈るものは「二度と繰り返さない」という思いを込めて、消えてなくなる消耗品や食べ物が良いとされています。そして元気になったことをイメージさせる色や明るいイメージの品を贈るようにします。商品券や生ものなどを贈ることは良くないとされていますので気を付けてください。
代表的な人気の品:
・菓子折り
個別で分け合うことができるような品。賞味期限の長い焼き菓子やゼリーなどのカラフルな包みに入っている物など選ぶと明るいイメージで良いかもしれません
・石鹸や入浴剤など
水に溶けてなくなることから病を洗い流すというようなニュアンスが含まれるので人気の品の一つです
・お茶やコーヒー、紅茶など
こちらも個別包装となっている物であれば職場などでも分けたりできるので重宝されます
・カタログギフト
高額のお見舞い金など頂いた方などにはカタログギフトを送り、好きな商品を選んでいただくということも良いでしょう
品物にかける熨斗はどのようにする?
●掛け紙の熨斗:紅白5本結び切り
●表書き:
「快気祝い」「全快祝い」
全快して退院後は病院へ通院しなくても良い場合
「快気内祝」「退院内祝」
退院はしたけれど、引き続き通院や療養は必要な場合
内々で退院をお祝いしますというニュアンスを含み内祝いとします。
「御見舞御礼」
まだ病気が良くならない、またはまだ入院中であるが病院へお見舞いへ来てくれた方へのお礼をとりあえずしたい場合
「生前見舞志」「謝見舞志」
不幸にも入院中や闘病中に亡くなってしまった場合は、掛け紙の熨斗紙を白黒5本結び切りまたは無地の掛け紙でお渡しします。香典返しと一緒にするときは必要ありません
お見舞い返しの金額の相場は?
お返しの品物を贈る場合には、いただいたものの3分の1から半額程度を目安にお返しの品を選びます。お見舞いをお金ではなく品物でいただいたときも同様です。
一人三千円程いただいた場合は千円から千五百円程でお返しと考え、一万円いただいた方へは三千円から五千円程のお返しを考えればよいでしょう。親戚や家族の場合は助け合うという考えからお返しは双方でしないという家もありますので、親戚などの場合はどのようにすると良いかを相談すると良いでしょう。
お返しの品を贈る時期は?
一般的には退院してすぐに手配することは大変ですので、退院してから10日位が目安です。手渡し出来る方には直接元気な顔を見せてお礼をいえると良いですが、遠方の方などはお礼状を一緒に品物を贈るようにします。会社などの場合は出勤する際に用意して少し早めに出勤し、皆さんに配るなどすると良いでしょう。遅くとも一カ月以内にお返し出来ればよいですね。一番はご自身の体調が一番ですので、無理をしない程度の期間で用意するようにします。
最後に
入院中の様態がどうかということは皆さんとても心配されていることでしょう。したがって、退院した後はできるだけお見舞いに来てくれた方、入院中にお世話になった方々などにお知らせすることは大切です。一番は全快の報告が出来ればよいですが、引き続き通院などが必要な場合もまずは退院したことをお知らせし、安心してもらえると良いですね。