私たち日本人は日頃の生活の中で神社やお寺へお参りに出向くことはたくさんあると思いますが、中でも人生の節目には祈願や祈祷をしていただく人も多いと思います。しかし、お参りに行く時間はいつがもっとも適しているのかということはあまり知らない方が多いと思います。実はお参りに最適な時間を知るだけでとてもすっきりした気持ちになれたり、良いことが続いて起こるなどということが実際にあったりします。ここでは、神社やお寺にお参りに行くときの最適な時間や注意するべき時間、お参りに行くときの服装などに関してご紹介したいと思います。
神社やお寺に参拝する時間はいつが良い？
今までお参りの時間を気にされていたかたはあまりこの記事を読んでいらっしゃらないかもしれませんが、私も実は参拝の時間に気を使ったことがなかった一人です。しかし、せっかくお参りに行こうと考えて、しかもお参りに適した時間があるというのであれば、最適な時間に行きたいと思いますよね。お参りをする際で最適とされている時間帯は午前中が良いとされています。午前中でもさらに良い時間は日の出から2時間くらいまでの間。夏であれば朝の5時～7時くらいでしょうか。冬の場合は大体7時から9時くらいと考えて頂けばよいでしょう。理由は「朝日を浴びて清らかな心で参拝する」、神社にまだ人が多くない時間帯なので「雑念が無い状態」だから良いということです。一般的には日の出から日の入りまでの時間帯であれば良いといわれていますが、遅くとも午後2時くらいまでにお参りができると良いですね。
夕方や夜のお参りは良くない？
現在ではあまり使われていないですが、昔の日本には「逢魔時（おうまがとき）」という時間帯がありました。この「逢魔時」という時間は、夕方の薄暗くなる、昼と夜の移り変わる時刻で「妖怪や、幽霊など怪しいものに出会いそうな時間」とされていて、現在の18時頃を指します。電灯などがない時代にはこのくらいの時間になると暗くなり人の顔なども区別がつきにくくなるので、声をかけてみると妖怪であったなんて言う昔話があるような時間の事です。そのような事からお参りに行く時間帯は日の出から日の入りまでの時間帯が良いといわれています。また、夜の時間帯は、陰の気が満ちて邪気や余念に取り憑かれやすくなると考えられていたり、神社は神様の家とされているため、夜に神様の家に伺うのは失礼にあたるとのいわれがあったりもします。現在では夜の神社やお寺は砂利道や足場の悪い所が多い為、安全面から見ても昼間の方がよいといわれることもありますね。
お参りの時間が決まっている寺社仏閣も？
基本的なお参りの時間は日中の午前中が良いとはご紹介しましたが、初詣などは夜に行うこともあり、その時々のお参りの仕方により参拝時間も変わってきます。しかし、京都などの観光寺社や地方寺社は参拝や拝観時間が決まっている所もありますので注意が必要です。夏などの夕方まだ明るい時間でも5時ごろになるとしまってしまう寺社などありますので、観光で拝観する場合などは事前に時間を確認しておくと安心ですね。
何故お参りに行くか？お参りではお願することはいけないこと？
私たち日本人は、年に一度や二度は神社やお寺に行く方が多いのではないでしょうか。神社やお寺へ行くと神聖な場を肌で感じ、心身ともに引き締まった気分になりますね。私もしっかりとしたお参りのマナーを知らない子供のころから神社やお寺にはよく行っていました。なぜ私たちはお参りに行くのか？または成功している人はよくお参りに行く、などと言われていますが、昔から神社では人々の身近な神様を祀り豊作を祝ったり健康を祝ったりしていました。これは感謝と祈りから来ています。本来の「祈り」の語源は「意を宣る」というところからきたという考えが有力で、 わかりやすく言い換えると「意思を宣言する」という感じになります。お祈りをすることで、自分の願いを神様に伝えるのではなく、自分の意思を宣言し、達成するために神聖な神様の前で宣言するということになります。そして神様はその宣言に対してお力を貸してくださるということになります。ここで大切なことは、宣言したことが少しでも良い方向へ進んだのであれば神様にお礼をする事を忘れないでください。これを繰り返すことでさらに良い方向へ人生が進んでいくということになるでしょう。成功者の方が良くお参りに行くということは、日々の意思の宣言とそのお礼の気持ちがとても調和されているということなのですね。
神社やお寺にお参りに行くときの服装
通常のお参りへ行く際には特に決まった服装はありませんが、カジュアルすぎる服装や肌の露出が多い服装、派手すぎる色目の服装などは避けるようにしましょう。祈願や祈祷をしてもらう場合には黒や紺、グレー系などの落ち着いた色合いの服装を心がけましょう。男性であればダークスーツまたはまたはジャケットスラックス、女性であればダーク系のアンサンブルやスーツなどにし、スカートの裾の長さや肩の露出などがないようにしていくようにしましょう。アクセサリーなども華美になりすぎるようなものは控えるとよいでしょう。
最後に
神社やお寺のお参りで一番大切なことは時間もさることながら、一番は神仏にお参りする姿勢ではないかと思います。ただただお願いをするのではなく、自分の決意を固めて宣言し、是非自分の夢や努力してきたことを実らせていただければと思います。