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退職する方へ贈る餞別の言葉【ポイントと文例】

社会人になって就職をすると、一緒に仕事をしてきた同僚や部下、仕事をたくさん教えていただいた上司の方が退職をするという場面に立ち会うことがあると思います。個人または会社のみんなで餞別を贈ることもあるでしょう。そんな時に心のこもった餞別の言葉をかけて、今後の新しい第一歩を応援してみてはいかがでしょう。ここでは、退職される方への餞別の言葉を退職理由やその方との関係別にまとめてご紹介したいと思います。ポイントを押さえて、あなたなりのはなむけとなる餞別の言葉を贈ってみましょう。

餞別とは?

餞別とは、今までお世話になった方との別れの際、その方の新しい門出に金品や品物を贈ることをいいます。餞別の「餞」は「はなむけ」と読むことができ、昔旅に出る人の道中の安全を祈って、馬の鼻を目的地に向けて見送る習慣があった事などから「馬の鼻向け」という言葉の「鼻向け(はなむけ)」が「餞(はなむけ)」という言葉をあてて「餞別(せんべつ)」という言葉、意味になり、遠くに旅立つ人へ、新しい門出を祝って贈る金品や品物のことをいうようになりました。そして卒業式や結婚式、送別会などで使うことがある「はなむけの言葉(餞別の言葉)」とは旅立っていく人への別れとお祝いの言葉を贈る事をいいます。

餞別の言葉を考える際のポイント

●相手との関係

まずは餞別の言葉を贈る方とどのような関係にあるかを把握します。相手が上司である場合にはどの程度近い距離であったのかなどを振り返ってその方との特に思い入れがあった事や想い出などを参考にします。同僚の場合には一緒にどのような仕事をしたかや同じ時間を共有したことなどを思い出してみます。部下の場合は初めて会ったときの感想と今まで仕事をみてきての感想などを交えて餞別の言葉を考えると思い入れがあふれる素敵な餞別の言葉を考えることができます。

●言葉遣いに気を配る

ある特定の方へ贈る言葉に関しての言葉遣いには特に気を配る必要があります。特に退職での餞別の言葉などは、今後会う機会もほとんどなくなる可能性もありますので、誤った言葉遣いをしてしまうと相手に対して不快な思いや失礼となることもあります。そのようなことがないようにしっかりと確認をして、相手にとっても気持ちの良い餞別の言葉となるようにしましょう。相手別に気を付ける点をまとめてみます。

上司の方への餞別の言葉の場合:

◇敬語を使う

◇「ご苦労様」や「お疲れ様」という言葉は特に目上の方への言葉には不向きです。感謝の気持ちに置き換えてみましょう。

◇役職名をつける場合、役職名の後には二重敬語になるため「様」はつけない。例:○○部長、○○課長など

同僚・部下への餞別の言葉の場合:

◇多少砕けた言葉遣いでも問題ありません。

◇自分より目下の部下などには「ご苦労様」という言葉は使っても問題ありません(同僚の場合は避けた方場無難)

●前向きな言葉を選ぼう

退職する方への餞別の言葉は、新しい環境に行っても頑張ってほしいという応援の言葉や、新しい環境でなどへの門出をお祝いする前向きな言葉、今までの感謝を伝える言葉を選び、ネガティブな言葉や忌み言葉「死・苦しむ・再び・くれぐれも・倒れる」などは控えるようにします。

退職の理由別 餞別の言葉【文例】

定年退職

定年退職される方の場合は自分より目上の方、すなわち上司の可能性が高いと思います。長く務めた会社の定年ですので感謝の気持ちと敬意を払って餞別の言葉を伝えましょう。

例:

この度はご定年おめでとうございます。これまで数々のご指導をいただきありがとうございました。これからは第二の人生を有意義にそして新たなご活躍心よりお祈り申し上げます。これからもお身体、健康に気をつけて今まで以上に充実した日々となるようお祈り申し上げます。

例:

ご定年おめでとうございます。入社してから今まで本当にお世話になり、感謝の言葉もありません。○○さんよりご指導いただいたことをこれからも生かしていきたいと思います。新たな出発が実り多きものとなりますよう心かお祈り申し上げます。

転職

上司の場合

例:

出来の悪い部下でしたいつも暖かいご指導ありがとうございました。○○課長のもとで働くことができて本当に幸せでした。これからのさらなるご活躍お祈り申し上げます。

例:

転職おめでとうございます。○○さんには多くのことを学ばせていただき、大変感謝しております。新天地でもご活躍される事を心からお祈り申し上げます。

●同僚・部下の場合

例:

入社以来○年間お世話になりました。苦楽を共にした同僚がいなくなるのはさみしいですが、さらなる人生のステップアップのために前進する○○さんを応援しています。今まで本当にありがとうございました。

例:

新入社員のころの○○さんを今でもよく覚えています。持ち前の明るさで職場にもすぐに溶け込んでいましたね。新天地でもさらなる活躍を期待しています。寂しくなりますが、今まで本当にありがとう。

結婚

例:

ご結婚おめでとうございます。これからは新たな人生のスタートを切ることになりますが、これからは旦那様をサポートして幸せな家庭築いていってください。どうか末永くお幸せに。

例:

この度はご結婚おめでとうございます。この部署から○○さんの明るい笑顔がなくなるのは寂しくなりますが、これからはその持ち前の明るさを家庭で発揮して、素敵な笑顔があふれる家庭を築いて行ってください。

最後に

簡素な文例ですが、親しい方やお世話になった方などには実際にあった出来事などで感謝していることなどを文例に織り込んでみるのもよいでしょう。送別会や会社の集まりなど大勢の前で餞別の言葉を言わなければいけない場合などは自分と退職される方との関係などを先に話してから餞別の言葉をおくると皆さんにもわかりやすい餞別の言葉となるでしょう。

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