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葬儀で喪主が知っておくべき3つのマナー

喪主の第一の役目は、主催者として通夜・葬儀を通じて、弔問にいらしてくださった方々の応対をすることですが、それ以前にあまり知られていない、知っているようで知らなかったというような「葬儀で喪主が知っておくべきマナー」があることをご存知でしょうか。ここでは、喪主として恥ずかしくない服装や喪主としての焼香の仕方、僧侶の方へのお布施などに関するマナーをご紹介したいと思います。

葬儀で喪主が知っておくべきマナー

✔喪主としての服装マナー

喪服には「正式」「準」「略式」などの格付けがあり、お通夜などは正式な喪服でなくても良いですが、遺族は弔問客より一段格上の喪服を着用する必要があるので、葬儀の際は正式喪服を着用します。ここでは葬儀の際に着用するにはどのような服装が望ましいかをご紹介します。

●男性(洋装) 男性の喪主の正式礼装はモーニングです。上着・ベストは黒、ズボンは黒及びグレーの細いストライプ模様でベストの白襟は必ず外し、ネクタイ、靴下などは全て黒で統一します。

※故人が格式のある方などの場合、モーニングを着用しますが、それほど大きな葬儀でない場合は黒のダークスーツに白いシャツ、黒のネクタイ、靴下、飾りなどが無く光沢のない黒の靴で葬儀に出られる方も多くなっています。

●男性(和装)

男性は黒羽二重の染抜き五つ紋付き羽織、縞袴。草履の鼻緒は黒にします。

●女性(洋装) 正式喪服は、黒無地のロングワンピースかスーツ、アンサブルで、出来るだけ露出が少ないもの。ボタンやバックルも光沢のない黒の物にします。 女性(和装) 羽二重などの黒の無地染抜き五つ紋付の着物。帯は黒の丸帯で草履、帯揚げなどは黒で統一します。

✔喪主としての焼香の順序とマナー

焼香の順番は故人との関係が深い人から順に行っていきますので、最初は喪主から始まります。

焼香の際は席を立つ際に、周りに会釈してから席を立ちます。

一歩進み出て僧侶に向かい一礼。次に列席者に向かって、一礼します。

※祭壇にお尻を向けることが無いように気を付けましょう。

焼香台まで進み、姿勢を正してから遺影を仰いで一礼し合掌。

※宗派や地方の習慣などがあれば、それに習いましょう。

数珠を左手に持った状態で、香を右手の親指、人差し指、中指の3本でつまみ、目線の高さまでかかげ、香炉に静かにくべ、焼香をします。

※回数は宗派などにより異なりますので、自分の宗派の習慣で行います。祭壇に向かい一礼

焼香台より一歩、後方に下がり、僧侶に向かって一礼、 参列者にも一礼します。

※祭壇にお尻を向けることが無いように気を付けましょう

✔お布施のマナー

お布施とは僧侶の方に読経や戒名をいただいた感謝としてお寺に差し出すお礼・寄付に値するものです。お布施の料金については、規定されている金額はなく、「その人にとってできる限り」という金額が本来の金額でした。現在では読経や戒名をお願いするお寺様に相場を直接伺うと大抵のお寺様では戒名のランクなどによりいくら位いただいております。などという大まかな金額のようなものを提示してくださいます。お寺様ごとに様々な考え方がありますので直接伺っても失礼にはなりませんし、むしろ後からお渡しした金額などで双方が不快になることなどがないので、良いかもしれません。

特に菩提寺などのお寺様には今後も年忌法要などでお世話になりますので、はじめをしっかりとしておくことをお勧めします。お寺様に金額をうかがう際は“皆さん、お布施はどのくらいされていますか?”もしくは“お布施代なのですが、初めての事でいくら包んで良いのか分かりません。失礼は承知の上で、大体の金額で構いませんので、提示して頂いてもよろしいでしょうか?”と聞かれるとよいかと思います。また、菩提寺ではなく、葬儀社の方で手配して頂いた僧侶であれば、その葬儀社に相談すれば良いでしょう。

●お布施包み方

奉書紙または市販のお布施用袋、白無地の封筒(二重になっていない物)に表書きは一般の黒墨で「御布施」と書き下に渡す人の氏名、封筒の中袋または裏面に住所・氏名・金額を記載します。水引は通常はないものとされていますが、地域によっては水引があるものを使用しますので、地域に詳しい人に相談してから封筒を用意します。金額の書き方も通常は漢数字の旧字体で記載するのがマナーです。

●お布施渡し方

お布施は葬儀の前に僧侶に挨拶をする機会が通常設けられますので、一般的にはその際にお渡しします。葬儀前に時間がなかった祭は、葬儀後に僧侶にお礼をする際に直接お渡しします。

渡し方は小さな切手盆にお布施をのせて渡したり、袱紗(ふくさ)の上にお布施を置いて僧侶にお渡しするのがマナーです。

・渡し方の順序は?

切手盆をまず自分の方へ向けて置き、切手盆の上にお布施を載せます。(お布施の置き方は、自分の方に正面に)

切手盆の右上と左下を持ち、.時計回り(右回り)にまず90度回します。手を上下に持ち替えてさらに90度回し、お坊さんから見て正しい向き(文字が読める向き)にします。

挨拶を述べながら、お坊さんへ差し出します。「本日はよろしくお願いします」や「本日、◯◯の葬儀のために供養いただきありがとうございます。」などと「本日はありがとうございました。些少ですがどうぞお納めくださいませ。」などの挨拶をします。

お坊さんがお布施をお受け取りになり、切手盆を返されたら受け取ります。

※そのままお布施袋を手渡しすることはマナー違反となりますので注意してください。

最後に

葬儀のマナーは各地域や宗派などにより、いろいろな作法やマナーがあることも現実です。しかし、喪主として最低限のマナーを知っておくこともやはり大切なことですので、喪主としてのマナーを参考にして故人に対する弔意や葬儀へ参列してくださる皆さんへ、しっかりとしたご対応ができるようにしていただければと思います。

 

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