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退院祝いのご祝儀袋に金額を書くときの書き方とマナー

自分の身内や親戚、友人または職場関係の方が病院から退院する際に、祝いを贈ろうと思っているけれど、病気が治ってから贈るお祝いなので表書きは何にしたらよいのだろうと悩み、「快気祝い」とすればよいのかな?などと思ってしまう方は意外と多いのですが、快気祝いは病気で入院していた本人の病気が良くなったので贈る「お祝い(内祝い)」で、病院に入院していた方に贈るものではありません。ここでは、そんな退院祝いに関する金額相場、そしてご祝儀袋の書き方や中袋への金額の書き方、そして表書きなど、退院祝いのご祝儀袋に関する書き方のマナーをまとめてご紹介したいと思います。

そもそもご祝儀袋とは?

ご祝儀袋(祝儀袋)はお祝いの際に現金を包む袋のことをいい、おもに結婚式や入学式など慶事の際のお祝い事全般に用いられます。ご祝儀袋には水引(袋の中央で結んである紐のこと)が印刷または掛けられており、水引の結び方により贈る用途が分けられたりします。水引の結び方には一度結んだらほどけない「結び切り」とほどけても何度も結びなおすことができる「蝶結び」があり、「結び切り」は一度だけで繰り返さないようにとの願いを込めて贈るもので、おもに結婚式や入院のお見舞いや退院祝いなどに使い、「蝶結び」は何度繰り返してもおめでたいとされる出産や新築のお祝いなどに使います。

退院祝いではどのようなご祝儀袋を使えばよい?

退院祝いで使うご祝儀袋はお祝い事にあたりますので、熨斗鮑付き(右上にカラフルなマークがあるもの)で退院祝いでの水引は、ケガや病気が再び繰り返しておこらないように、一度結んだらほどけない「結び切り」を使用します。一般的には水引の本数は5本で紅白のものが多く使われ、7本のものを使う地域などもあるので、水引の本数は5本または7本と覚えておくと良いでしょう。

退院祝いで現金を贈るときの金額相場は?

退院祝いを贈るときの金額相場ですが、お付き合いの度合いや退院祝いを贈る側のあなたと相手の関係性によっても金額が変わってきます。退院祝いを現金で贈るときの注意点は、基本的にお祝いを贈るとお返しをすることになりますので、あまり高額な退院祝いをしてしまうと、かえって相手の方に気を使わせてしまうことになったり、負担となってしまうこともありますので、相場を一つの目安として決定すると良いでしょう。

友人:3千円から5千円

・職場の同僚/上司:3千円から5千円

・身内、(自分の両親や子供)5千円から1万円

・自分の兄弟・姉妹や親戚: 5千円から1万円

身内や兄弟、姉妹などは、家の習慣などでその家の中で兄弟や親戚同士など、だいたいの金額が決まっている場合などがある事がります。そして配偶者の方の両親や兄弟の場合でも、自分の家族とは全く違った価値観であったりする可能性もありますので、まずは周りと相談してから金額を決めるようにすることをおすすめします。

退院祝いの表書き

表書きは何の目的で贈るかを記載する贈り物の目的(題名)のようなものです。水引の結び目の上に表書きを書き、結び目の下に表書きよりも気持ち小さめに送り主の氏名を書きます。退院祝いのでの表書きは一般的には「祝御退院」となりますが、退院から1ヶ月前後になってしまっている場合には「祝 御快復」などとして贈ることができます。ここで注意しなければいけない点は、病気やケガが治ったから贈るので、表書きは「快気祝」でしょう?と思ってしまっている方、「快気祝」は入院していた本人が「退院して全快しました、入院中はありがとうございます」という気持ちを込めて贈るもので、入院していた方を気遣い贈るための表書きではないので間違いのないようにしてください。

中袋の書き方は?

中袋とは、一般の封筒のように上部に開口部がある袋状のもので、ご祝儀袋の中のお札を入れる袋のことをいいます。お祝い金を相手に贈るときに中身が分からないようにするためのものです。封筒になっていないもので、お金を包むタイプの中包みのタイプもありますので、その際は折ってあった通りに開いてお金を入れてから同じように戻すようにします。

・中袋表面に金額を書く場合

住所氏名は裏に書くようにし、中袋表中央に縦書きで金額を記載。住所は裏中央より左側に住所、さらに左下側にフルネームを縦書きで記載します。

・裏面に金額も住所氏名も書く場合:

中央より右側に金額を縦書きで記載中央より左側に住所、住所左下にフルネームを縦書きで記載します。市販の封筒などではあらかじめ金額を記載する場所が決まっているものがありますが、金額だけでなく住所、氏名も記載するようにしましょう。相手の方がお礼状などを贈る際に役立ちますし、相手にとって丁寧な対応となります。

 

・金額の書き方

中袋に金額を書くとき、以前は漢数字の大字で書いていましたが、現在では普通の漢数字で書く方も多くなってきているようです。金額を漢数字の大字で書く場合、例えば1万円の場合には、金壱萬円または金壱萬圓などと書きます。金額の後に「也(なり)」はつけてもつけなくても構いません。

漢数字大字の書き方:1:壱, 2:弐, 3:参, 5:五または伍, 7:七, 8:八, 10:十または拾, 100:百, 1,000:仟または阡, 10,000:萬, その他:円を圓と書くことも

退院祝いで包む現金は「新札」?

これは忙しい方にとっては微妙に気になることだと思いますが、退院祝いで現金を包む場合は「新札」を贈るということが一般的なマナーとなります。 なぜ退院祝いに新札を贈るのかというと、一般的なお祝い(結婚式や出産祝いなど)の場では、事前にお祝をする時期がわかっていることが多く、「この日のためにお祝い(新札)を用意しました」という気持ちを込めて贈るため、お祝いすることを心待ちにしていましたということにつながるからです。

新札はどこで用意できる?

新札って意外と必要な時に手元になかったりすることがありますが、実際しっかりと事前に用意するとなるとどこで用意することができるかご存知ですか?何となく銀行で交換してもらえるというのはわかりますが、郵便局でも交換してもらうことができます。銀行によっては新札に両替ができるATMがあったりするので、そのようなものがあると並ぶ手間も省けて良いですよね。時間がなくてどうしても用意できなかったときは裏技としてそれほどよれていないお札にアイロンを低温でかけると新札同然になるということもできますが、あくまでも最終手段で自己責任で行うようにしましょう。(偽造防止のために1万円札と5千円札に印刷されているピカピカ光るところはアイロンをあててしまうと機械で使えなくなってしまいますので、注意してください)

中袋へのお札の入れ方

せっかく用意した新札、とご祝儀袋。ここまでしっかりできたのだから、最後までキッチリ、ということで中袋のお札の入れ方までしっかりとしてしまいましょう。お札の入れ方は、ご祝儀袋の内袋の表(金額を書く面)とお札の表(肖像画がある方)を同じ面にして、お金を出したときに肖像画が初めに出てくるようにしましょう。ここまでしっかりできれば完璧ですね。

最後に

自分を気遣っていただける退院祝いは、今まで病院で治療をしてきた方にはとても嬉しい励ましのお祝いとなります。そのような時だからこそ、退院祝いでお金を包む際にはマナーをしっかりとして双方が気持ちの良い贈り物となるようにしていただければと思います。

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