自分の身近な人が退院したときに退院祝いを贈ろうと考えているけれど、退院したことへの喜びやお祝いの気持ちを手紙にして、退院祝いの品に添えて贈ってみてはいかがでしょう。退院祝いに添える手紙は、退院の喜びを分かち合うものであり、あなたが心配していたことやご家族を労う言葉で相手の回復を祝いうものです。ここでは、そんな退院祝いに添えて贈る手紙に関して、書き方や文例などを相手別にまとめてご紹介したいと思います。ぜひ参考にして自分の言葉で書き換えたりしながら退院祝いの手紙を書いてい頂ければと思います。
退院祝いの手紙を書くときの基本マナー
退院祝いの手紙は普通の手紙とは違い、相手の方にあなたのお祝いの気持ちを伝えるために手紙の書き方を少し変えたり、内容も書かない方が良い事などもありますので、そのような事を踏まえて、退院祝いの手紙を書くときのコツをご紹介します。
●退院をお祝いする気持ちを書く
一般的な手紙の書き方は、用件の前に時候の挨拶から始まり自分の近況などを書きますが、退院祝いの手紙では相手の方の退院をあなたがとても喜び、お祝いの気持ちを伝えるためにいきなり本題から始めます。
例：
・ご退院おめでとうございます
・ご主人/奥様のご退院おめでとうございます
・この度はご退院おめでとうございます
・この度はご退院誠におめでとうございます。
個人的には自宅療養となられた方へも、まずは体力も回復して退院してこれたことに対し、退院のお祝いの言葉を伝えると良いと思います。
●本人や相手のご家族をいたわる労いの言葉
看病にあたったご家族や入院中大変であった本人への労いの言葉などを素直な気持ちで書きましょう。
例：
・ご看病にあたられたご家族の皆様にも合わせてお祝い申し上げます。
・ご家族皆様、実にお喜びのことと思います。
・ご家族の皆さんもほっとされたことでしょう。
・奥様のあたたかいご看病のたまものですね。
●今後についての励ましの言葉など
全快の場合は“近いうちに会いましょう”など相手の方が元気になるような明るい言葉を使うようにします。その他はまずは無理をしないでくださいという内容を組み込みます。
例：
・当面は、ご静養を専一にお過ごしください
・まずは無理をせずしっかり静養し、一日も早い職場復帰を 一同お待ちしています。
・ご全快を心からお喜び申し上げますとともに、今後のご健康をお祈りいたします。
・すぐに動き回ったりせず、しっかりと静養してください。正月には家族で帰省するので元気を蓄えておいてくださいね。
・すぐに職場復帰するとの事、復帰直後の無理は良くないので、奥様に迷惑かけないようにしてくださいね。
・体力が回復したころにまたみんなで食事でもしましょう。
●結びの言葉
退院祝いに添える手紙の場合は一緒に退院祝いを贈ることを記載すると丁寧です。
例：
・まずは退院のお祝い申し上げます。
・まずは書中をもちましてお祝い申し上げます。
・まずは退院のお祝いまで
・心ばかりのお祝いをお送りいたしますのでご笑納ください。
手紙を書くときに注意する点
●忌み言葉や死を連想する言葉は使わない
忌み言葉などの「死を連想させる言葉」や繰り返し入院するというように取られてしまうような「重ね言葉」は使わないようにしましょう。
・死を連想させる言葉例：死、悲しむ、無くす、枯れる、切る、終わる、去る、痛み、病気、倒れる、消える、さらに、相次ぎなど
・重ね言葉例：くれぐれも、たびたび、どんどん、みるみる、重ね重ね、しばしば、つぎつぎ、など
●病状などを詳しく尋ねるような文章はさける
退院したばかりの方に詳しい病状を尋ねたりすることはマナー違反。まだ全快ではなく通院が必要な方もいるかもしれませんので、気遣いを忘れないようにしましょう。
退院祝いの手紙の書【文例】
上記の例文を参考にご自身と相手の方とのエピソードなどを組み込みながら手紙の内容を考えていくと良いでしょう。
友人へ：
○○さん
退院おめでとうございます。これほど早い退院は奥様の温かい看病のたまものですね。ご家族皆さんの喜びの姿が目に浮かびます。すぐに職場復帰もされるとの事、復帰直後の無理は良くないので、奥様に迷惑かけないようにしてくださいね。入院中はお見舞いに伺うことができませんでしたが、近いうちに食事でも行きましょう。心ばかりのお祝いをお送りいたしますのでご笑納ください。まずは退院のお祝いまで
かしこ
会社の同僚へ：
○○さんご退院おめでとうございます。入院されたと伺ったときはとても心配しました。持ち前のガッツで予定より早い退院と聞き、とても嬉しく思っています。我々も健康を過信することができない年齢的になって来てしまっているので、まずは無理をせずしっかり静養し、一日も早い職場復帰をみんなで待っています。まずは書中をもちましてお祝い申し上げます。 草々
目上の方へ：
この度はご退院おめでとうございます。ご看病にあたられたご家族の皆様にも合わせてお祝い申し上げます。当面は、ご静養を専一にお過ごしいただき、できるだけ早く通常の生活にもどられることを心よりお祈り申し上げます。奥様も看病のお疲れなど出ませんよう、お大事になさってください。まずは書中をもちましてお祝い申し上げます。 草々
最後に
退院したばかりの少し不安なときに、退院や快復を祝う退院祝いの品や手紙を受け取ると、とても嬉しい気持ちになりその方の励みになるものです。これからも焦らずゆっくり復帰に向けて元気をつけてもらえるよう、ぜひあなたの気持ちを退院祝いの品と共に綴ってみてはいかがでしょう。