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喪主としてする通夜の準備と必要な手順

突然身内に不幸があり自分が喪主になった場合には、お通夜までにさまざまなことを決定したり、短い期間で準備しなければならないことがあたくさんあります。ご遺体の受け入れや葬儀社の選択、そしてお通夜や葬儀の打ち合わせなど、息をつく間もなく時間が過ぎてしまうことばかり。ここでは通夜の準備に欠かせない喪主がする事や決定事項に関してわかりやすくまとめ、つらく悲しい気持ちのなかでもしっかりと準備ができるよう、喪主が率先してしなければいけないことをご紹介したいと思います。

喪主とは

喪主とは、通夜や葬儀を執り行うときの喪家の代表者です。通夜や葬儀を主催するものとして、葬儀社との打ち合わせやお通夜、葬儀への参列者の方々への挨拶など葬儀に関すること全般を執り行います。通夜や葬儀の際の代表と考えていただけるとわかりやすいでしょう。

通夜の準備で喪主がしなければならない事

●葬儀社の決定

まず最初に重要な事は、葬儀社の決定といってよいかもしれません。葬儀社を決定しておくと、故人のご遺体搬送なども葬儀社の方で対応していただけることが多く、今後の流れなどに関しても葬儀社の方で色々と手順を整えてくれることがほとんどですので、葬儀社を選ぶ際には慎重に信頼できるところを親族で相談して決定すると良いでしょう。

●親戚、故人の友人、会社関係などの方への連絡

通夜・葬儀・告別式の案内状を送ります

近しい親族だけで家族葬をする場合は、案内状は省略されます。一般の会葬者を招いてお通夜、葬儀を行う場合は、遺族が亡くなった旨と通夜・葬儀の日時を連絡しないといけません。通夜・葬儀まで日にちがある場合は葬儀の案内状を送りますが、親戚やご近所、友人、職場の人など、すぐに知らせる必要がある人に関しては、全員に連絡すると大変時間がかかってしまいますので、主要な方への連絡をして、ほかの方へ知らせてもらうとスムーズに行きます。 ご近所であれば町内会の会長さん、友人のグループの一人、職場の人事部および個人の在籍していた部署などです。

※この時、弔事をお願いしたい方には事前に連絡をしておきましょう。

●遺影に使う写真の選択

故人の方の人柄がかもしだされる様な穏やかな写真を選ばれると良いでしょう。最近ではデジタル加工技術が進んでいるので背景や洋服などを変えたりすることは問題なく行う事が可能です。昔はちょっと固い顔をした無表情の写真などが多く使われていましたが、現在では笑顔の写真がやはり故人の一番良い表情であったという事などで、笑顔の写真を遺影にする遺族も多いようです。

現在では“終活”などという言葉もはやっており、生前に遺影撮影をプロのメイクアップアーティストや写真家にとってもらうという事をする方も多くなっているので、そうした場合は迷わずこの遺影写真を使う事が出来ます。

●通夜当日の役割分担を決める

お通夜や葬儀の規模にもよりますが、喪主や遺族は弔問に来ていただいた方の対応がありますので、通夜当日の役割分担を決め、必要があれば親族以外にもお手伝いをお願いするようにします。町内会のご近所の方や、故人が会社勤めをされていた場合などは、有志のかたが申し出てくれる場合もあります。人手が足りない際などには、遠慮なくお願いしましょう。

必要な人手(葬儀の規模にもよりますので参考までに)

  • 受付係2名:芳名帳記帳を促す、香典の類を受け取る
  • 会計係2名:頂いた香典金額を確認し、会計用の名簿に記載していきます。お金を扱うので親族が行う場合が多いです。

葬儀の際はさら案内係や接待係会場によっては駐車場係などが必要になってくる場合もありますので、段取りをしてくれる葬儀社の方に確認を取りましょう。

※係りをしていただいた方には、お礼として、通夜や葬儀の終了後、志をお渡しすることもあります。

●宿泊先の手配

親戚などが遠方からくる場合は宿泊先などの確保も必要となります。

 

●死亡診断書と火葬認可証の取得

死亡診断書は亡くなった病院からもらえる書類です。病院以外の場所で亡くなった場合は、死亡診断書の代わりとなる死体検案書を検死した医師からもらえます。この死亡診断書(死体検案書)に筆頭者や本籍などの必要事項を記入して、所定の市役所に提出すると、火葬許可書が取得できます。火葬許可書がないと、予約できない火葬場もあるので注意が必要です。

●供花・供物の手配

供花は遺族・親族の分をまとめて葬儀社又は斎場へ注文します。遺族以外の供花の注文の問い合わせがあった場合、葬儀社又は斎場の連絡先を伝え、直接注文してもらうようにしましょう。

 

●通夜振る舞いの料理の注文

通夜振る舞いは故人との思い出を語り、故人を偲ぶ席です。一般的には参列者は少しだけ口をつけてすぐに堆積をすることがほとんどですので用意する料理の量は人数分用意する必要はなく、参列されると思われる人数の三分の二程度で十分だと思います。法要専門の料理店などに注文。または葬儀の内容に入っていたり、葬儀社で料理をお願いすることもできる場合がありますので、料理を注文する前に確認するようにしましょう。

●返礼品の準備

会葬に来ていただいた方へ、足を運んできていただいたお礼に渡す返礼品です。砂糖、お菓子など、飲食品の詰め合わせや、タオルやハンカチなど日常品が選ばれることが多く、通常は葬儀社の方にお願いすることができます。会葬者の人数がはっきりとわからない事から返品が出来る返礼品なども取り扱う葬儀社がありますので、事前に確認することをお勧めします。

●納棺の儀

通夜が始まる前までに、遺族や親族の方のみで納棺を行います。 ご遺体を拭いて清めた後、納棺師や葬儀社の方が指示を出してくれますので、指示通りに進めます。その後、遺体を棺へ納め、故人の方の愛用品などの副葬品も一緒に入れます。プラスチック製品など入れられない副葬品もありますので、事前に葬儀社の方に入れたいものなどの確認をしておくと良いでしょう。

最後に

通夜から翌日の火葬まで、喪主や遺族は慌ただしく過ごし、心身共に疲れ切ってしまうことだと思います。遺体の安置から納棺までの時間は、故人と遺族が落ち着いて過ごせる、最期の時間です。有意義な時間を故人と共に過ごせるよう遺族で故人を偲んで、少しでも睡眠をとり、これからのお通夜や葬儀までを乗り切ってほしいと思います。

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