自分や自分の家族に嬉しいお祝い事があると身近な周りの方々から「お祝い金」や「お祝いの品」をいただくことがあります。お祝いをいただいた場合、お礼として「内祝い」を相手の方に渡すことが一般的なマナーとなりますが、実際に「いつまでに贈れば良いのか」や「どの位前から準備すれば良いのか」そして「どのような品を内祝いとすればよいのか」などということは、まだ結婚して間もない方や社会人になりたての方にはわからないことだらけかもしれません。
ここでは、実際に内祝いの品はいつまでに贈れば良いのか、もしも内祝いを贈る時期が遅くなってしまった場合はどのようにすればよいかなど、基本の贈る時期とお祝い別贈る時期など内祝いの基本の贈る時期をお祝い別にまとめてご紹介したいと思います。
お祝いをいただいたらまずはお礼をしよう!
お祝いの品を直接手渡しでいただいた方であれば、その場でお礼を伝えることができますが、もしも郵送などで送られてきた時には、まずはお礼の連絡をすることがマナーです。お祝いの品が届いたら、電話や手紙などでまずはお礼の挨拶と品物がちゃんと届いたことを伝えます。相手の方はちゃんと品物が届いたかをとても心配していますし、もしも連絡をしなければ、「好みではなかったのかな」などと思ってしまう方もいるかもしれません。連絡もなしに後日、内祝いの品のみが届いたとしたらあまり良い気持ちはしないですよね。
このように「自分だったらどのように思うか」または感じるかということを考え、行動すると必然的にまずはお礼の電話や手紙につながるのではないかと思います。電話や手紙は届いた当日、または次の日ぐらいまでには電話を掛けたり、手紙を書いて贈ったりするようにしましょう。
基本の内祝いを贈る時期
内祝いには結婚や出産、初節句や入学、新築や退院などさまざまな種類のお祝いに対してのお礼とする贈り物になりますが、お礼を贈る時期にはどのお祝いに対してもあまり違いがないといってよいでしょう。基本はお祝いをいただいてから2週間から1ヶ月の間と覚えておくと間違いありません。
お祝いをいただいてからあまりに早いタイミングで内祝のお礼の品を贈ることは、事前にお祝いをいただくことを予想していたということで催促していたように感じてしまうこともありますので、早くに贈りすぎることも禁物です。お祝いをいただいてから2週間から1ヶ月の間という絶妙なタイミングを見計らい贈れるようにしてみてはいかがでしょう。
【お祝い別】内祝いを贈る時期
●結婚内祝い
結婚の内祝いに関しては、結婚式に来てくれた方には当日に「引き出物」を内祝いとして贈りますので、基本はそれで完結します。しかし、中には想定外に多くお祝いをいただいてしまったり、する事があるので、そんな時は頂いた金額からマイナス引き出物の金額をして残った金額の半分から三分の一の金額程度のお礼の品を相手の方に贈ります(両親や親戚など甘えられるところは甘えさせていただいてもよいかもしれません)。贈る時期は新婚旅行などから帰ってきて一カ月以内には贈る手配をするようにしましょう。相手によっては新婚旅行のお土産をプレゼントするという場合もあります。
結婚式には来られなかった方やその他の方から結婚のお祝いをいただいた場合はやはり頂いてから2週間から1ヶ月の間にお礼の内祝いを贈るようにすると良いでしょう。
●出産祝い
出産祝いに関しては、子供が生まれてから頂くお祝いとなりますので、一番バタバタした時期にお返しを準備しなければならないことが多く、赤ちゃんの体調や赤ちゃんのお母さんの体調がすぐれないときなどはすぐに内祝いの手配ができない場合があります。
特に赤ちゃんの名前や写真などを入れた記念の品を作ったりして贈ることを考えている方は、事前にどの程度の時間を要するかなどを確認し、贈る品にめどをつけておいたり、贈る方の予想リストなど事前に作っておくとかなり楽になります。お祝いをいただいてから注文するばかりにしておけば赤ちゃんとのめまぐるしい日々の中でもパートナーの旦那さんに代わって手配してもらったり、自分でもネットで簡単に注文できたりすれば出産1ヶ月前後に皆さんに内祝いの品を贈ることができるでしょう。
もしも出産前も忙しくて何も準備することができなかった場合などは、焦らず出産2カ月以内を目処に内祝いを贈ることも問題ないとされています。ただし、お祝いを下さった方々は、赤ちゃんやお母さんのことを心配していることが大半ですので、内祝いを贈る時期が遅くなってしまった場合などは、元気な写真付きで「御礼が遅くなってしまい恐縮ですが、母子ともに元気です。」など簡単でも構いませんので、近況を報告して差し上げると喜んでもらえるでしょう。
●子供の初節句や七五三、入学祝い
子供の成長や入学の際に贈られるお祝いは準備などがあるため、かなり早めにいただくこともあります。そんな時は、まずはお礼をしっかりと伝え、それぞれのお祝いの終わった後、1ヶ月以内を目処に写真付きでお礼の挨拶状を入れて内祝いの品を贈るなどすると喜んでいただけるでしょう。
例えば「いただいたお祝いで七五三のお着物購入しました」や「このランドセルはいただいたお祝いで購入させていただきました」「○○もとても喜んでいます」など実際購入したものなどがうつっている写真などを贈ったりすると「お祝いを贈ってよかった」と思っていただけるでしょう。ご両親の場合(お子さんの祖父母)などは内祝いというよりは皆さんで食事会などを設けて子供との触れ合いの場プラス美味しい食事でおもてなしという形でもよいかもしれませんね。
●新築祝い
新築祝いの場合は新しい家にお祝いをいただいた方々を招待する場合は食事などを出しておもてなししますので、帰りに内祝いとして菓子折りなど手土産を用意する程度でお礼と返させえていただきます。もしも高額な祝いをいただいた場合は別途お祝いをいただいてから2週間から1ヶ月以内の間に内祝いを贈ります。新居に招待していない方から頂いたお祝いに対しては、相場の半額から三分の一の金額相当の品物をやはり2週間から1ヶ月以内の間に贈るようにすると良いでしょう。職場関係の方などであれば、まずはお礼を伝えてできるだけ早めに内祝いの品を贈るようにします。
内祝いを贈る時期が遅くなってしまった場合はどうすれば良い?
出産祝いや快気祝いなど体調がよくなかったり通院や自宅療養で思うように行動できなかった場合は基本の内祝いを贈る時期のお祝いをいただいてから1ヶ月程度で贈ることができない場合もあります。そんな時は内祝いの品を贈る際に贈れてしまって申し訳ないことや、出産祝いであれば「自分や赤ちゃんは元気です」などという近況も付け加えた手紙やメッセージを添えて贈ると相手の方は安心してくれるでしょう。
内祝いは余裕をもって事前に用意すると遅れる心配がなく便利
大体お祝いをいただく方の予想はついているので、できれば事前に何を贈るか考えておくと便利です。特に名入れギフトや写真付きギフトなどは出来上がるまでに時間がかかることが多いので、事前に用意できるとベストです。しかし、事前に用意するのは人数や金額が分からないので難しいという方はある程度、目星をつけてお祝いを受けた段階ですぐに準備に取り掛かれるようにしておくなどしておくと、時間のかかる贈り物でも早めに贈ることができるでしょう。
最後に
内祝いは出来れば直接会ってお礼を伝えながら渡すということがベストです。たくさんの方へ内祝いをする場合や遠くに住んでいて直接お礼をすることができない場合などには、感謝の気持ちを手紙やメッセージカードと一緒に品物に添えて郵送するなど、しっかりとお祝いをいただいたお礼や感謝の気持ちを伝えて相手の方に喜んでいただける内祝いにしてみてください。