そろそろ自分が厄年になるというとき、何となく気分が重くなったり、何か悪いことが起こってしまうのではないかと不安になることがあるかと思いますが、そんな時は誰もがお参りに行き、厄払いや厄除けをしてもらおうと思うのではないでしょうか。しかし厄払いや厄除けはいつ行けばよいかや、費用はどのくらいかかるのかよくわからない。そして厄払いや厄除けをしなくてもお参りだけでも良いのか、など気になることはたくさんあると思います。ここでは、そんな厄年のお参りに関しての疑問とどのようにしたらよいのかなどをまとめてご紹介したいと思います。
そもそも厄年とは?
厄年とはさまざまないわれがありますが、本厄を中心にその前後の前厄、後厄を含めた3年間は厄災が降りかかりやすいとされる年齢の事をいいます。
男性は本厄が25歳、42歳、61歳
女性は本厄が19歳、33歳、37歳、61歳
61才は男女共に厄年とされ、さらに男性42歳、女性33歳は厄年の中でも特に災いが降りかかりやすいと考えられている大厄といわれています。
※上記年齢は数え年での歳を記載していますが、数え年とは「年齢+1歳」で計算します。現在のように誕生日で歳を数えるのではなく、1月1日(元旦)または2月3日(立春)で歳を数えます。生まれた時を1歳として、「お正月または立春を迎えるたびに年齢を1歳重ねるという計算方法」です。お正月で数えるか立春で数えるかは地域や習慣などにより異なるようです。
そして本厄の前の年が前厄、本厄の次の年が後厄とされ、前厄の時はこれから本厄の厄年へと徐々に向かっていく期間となり、前厄に入ることを厄入りといい、本厄の次にさまざまな事を慎むべき年とされています。後厄は厄のおそれが徐々に薄らいでいく年とされ、厄晴れとも言います。一回の厄年は初めから終わりまで3年間あるということですね。
厄年にはお参りだけでも良い?
厄年に「お参りだけでも良いのか」ということですが、実際の所、自分の心に「ブレ」がなければお祓いや祈祷は必要ない方もたくさんいるでしょう。厄年とは昔から人生の節目となる年齢といわれ、19歳、25歳はようやく社会人になり毎日頑張っている時期、33歳、42歳になると女性だと出産や子育てで忙しい時期、男性であれば仕事もそこそこ出来る様になり大きな仕事や役職なども任される時期ともいえます。それぞれ精神的にも肉体的にも疲労などが多く出る年齢でもあり、不慮の事故やけが、病気なども起こりやすい年齢になります。特に大厄の年齢になると肉体的にも体力の低下がおこり、更年期障害や反射神経の鈍化などが目に見えておきる時期でもあります。そんな時期と厄年という言い伝えが重なると誰もが不安になりますが、ここで自分の年齢や衰えなどを受け止め理解し、しっかりと健康管理などをしている方は厄年だからという不安はあまり持たれないのかもしれません。自分自身をしっかりと理解している方はお参りの際にも厄を払うというよりは受け止めて「一緒にうまくやっていきましょう」くらいの気持ちで、弱気にならずしっかりとお参りしています。そのようにすることで神様や仏様もきっと見守ってくれ、負の流れを良い方向へ導いてくださることでしょう。 ともあれやはり不安で気分が重いとお考えの方はお祓いや祈祷をしていただくと良いでしょう。
●お参りプラス効果
お参りだけでは不安だけれど、厄払いや厄除けの祈祷までは受けたくないと考えている方は、お参りプラスアルファとしてお賽銭をいつもより少し多めに納めたり、お参りの際に自分や家族が健康でいれていることへの感謝をしてから、これからの厄年となる自分を見守っていただけるようにお願いするということでもよいかもしれません。そして厄払いや厄除けのお守りやお札を受けて身につけたりすることも効果があるといわれています。お参りしたけれどやはり気になるという方は後からでも厄払いや厄除けの祈祷を受けることができるので、タイミングはご自身で決定されてもよいでしょう。
厄払い・厄除けはいつ行けばよい?
厄払・厄除けは、「本厄」の時に受ける方が一番多いようですが、「前厄」、「本厄」、「後厄」と3回すべて受ける方もいます。厄払・厄除けを受ける時期は、地域や風習などでも違いますが、一般的には1月7日の松の内から遅くとも節分の日までには受けると良いなどと言われます。最近ではお正月の初詣の際に神社やお寺へ行き、その際に厄払いや厄除けをされる方も多いようです。この時期に行けなかったとしても通常は一年中厄払い・厄除けはしていただけます。時期が過ぎてしまっても神社やお寺に問い合わせをすれば、ほとんどの寺社で対応していただけますので、安心してください。
厄払い・厄除けの祈祷料の相場は?
厄払い・厄除けの祈祷をしていただくには、祈祷料や祈願料が必要となります。一般的な金額は3千円から1万円ほどが相場のようです。金額が設定されている神社やお寺もありますので、その際はそれに従うようにします。心配であれば祈祷へ行く場所へ問い合わせると「決まってはいないがいくら位納める方が多い」などということは教えていただけるところがほとんどです。
●祈祷料の封筒はどうすればよい?
神社の場合は白の封筒又は紅白の蝶結びの水引が付いたのし袋で表書きは「初穂料」、「御玉串料」などとします。お寺の場合は神社と同じ封筒で表書きは「お布施」として表書きの下の部分に厄払いを受ける人のフルネームを記載します。間違ってもお財布から直接現金を出して渡すことなどはしないようにしましょう。神仏に対して大変失礼な行為となります。
最後に、
もしもお参りや厄払いへ行って、無事何事もなく厄年を過ごせた場合、お参りに行った寺社へ改めて行き、しっかりと無事何事もなく過ごせたことへの感謝とお礼を伝えに行くようにします。こうすることによりまた新たに良い「気」の流れがやってきて、厄年が無事終わった後もさまざまなことが良い方向へ向いていってくれることでしょう。