還暦祝いの会を身内や会社の部下、友人などが開いてくれる際に本人からのお礼の挨拶をしなければならないけれど、ただ感謝の気持ちを述べるだけではなく、心のこもった挨拶をしたいというときに、何の用意もなしに話をできる人は少ないはず。皆さんの前でしっかりとした挨拶をするには、ある程度の準備はしておかなければ何を話しているかのメリハリがなくなってしまい、後で後悔する事にもなりかねません。ここでは、還暦を迎える主役が皆さんへの挨拶を考える際のポイント、挨拶（謝辞）の文例などをまとめてご紹介したいと思います。
還暦を迎えた方が感謝の気持ちを伝える挨拶（謝辞）のポイント
皆さんが貴方のために準備してくれた還暦祝いですので、お礼の挨拶はしっかりとしたいもの。ここでは感謝の気持ちを伝える挨拶を考える際の順序や内容などのポイントをご紹介します。
●還暦祝いの会を開いてくれたお礼
まず最初に、還暦祝いのお祝いの会を開いてくれたことに対してのお礼の言葉を述べます。ここは回りくどくではなく素直に率直な気持ちで当日のお礼の気持ちを挨拶にして述べましょう。
●60年を振り返って
次に自分の人生60年を振り返って、身内の還暦祝いであれば今までの苦労や幸せだったこと、自分が若かったころは60歳はとても年寄りな感じがしていたが、実際に自分が今なってみてどう思うかなど、正直な気持ちを孫たちにも語りかけるような内容にして、職場でのお祝いであれば入社してからの苦労や成功したことなど、友人であれば一緒に行った旅行や皆でした悪事や楽しかったことなど、今だから話せる内容を盛り込んでも良いでしょう。
●今まで支えてきてくれた皆さんへの感謝の気持ち
夫婦や子供達であったり、会社の部下や友人であったり、今まで支えてくれたみんなへの感謝の気持ちを述べます。
●これからの人生の目標や夢
還暦を新たなスタートと考え、これからの人生で行ってみたいところやしてみたいことなどの目標や夢などを少しだけ皆さんにお話ししてあげます。そんなに大それたことでなくても、「今後は趣味のゴルフをさらに上達させてさらに若々しくありたい」などでもよいですし、「これからは主人と今まで生きことができなかった場所への旅行を楽しみたい」などどのように時間を使っていきたいかを話すという事でもよいですね。
●結びの挨拶
最後は自分のために皆さんが集まってくれてたことに対して「本日は本当にありがとうございました」などのお礼の言葉を述べて結びとします。
還暦を迎えた方が謝辞をする際の例文
●身内での還暦祝いで
文例１：
本日は私の還暦を祝って このような会を開いてくれて本当にありがとうございます。子供達からこのように還暦を祝ってもらう日が来るなんて夢にも思いませんでした。今までの人生を振り返ってみると、仕事ばかりの人生でジェットコースターのように時間が過ぎ、○○（妻）には苦労を掛けてばかりだったけれど、子供たちも立派に育ち それぞれ伴侶にも恵まれ、今では○人の孫を持つおじいちゃんです。これからは仕事の方はほどほどにして趣味のゴルフや○○（妻）との旅行などを楽しむようにして、孫たちの成長を末永く見守れるよう長生きしたいと思います。今日はみんな私のために集まってくれてありがとう。
文例2：
今日はこのようなお祝いの会を開いてくれて本当にうれしく思います。子供達や孫と一緒にこのような楽しい時間を過ごせることは何よりものプレゼントです。そして○○年共に夫婦として過ごしてくれた○○さん（お父さん・お母さん）には感謝の言葉しかありません。これまで忙しくてなかなかゆっくりとした時間を取ることができなかったけれど、これからは夫婦の時間も大切にして新たな事に取り組んだりしながら楽しい時間を過ごしていきたいと思います。まだまだ元気なので、孫たちの成長も楽しみにして長生きしたいと思います。これからもこのように家族みんなが仲良く集まれるようにしていこうね。今日は本当にありがとう。
●会社での還暦祝いの会で
文例１：
本日は私の還暦を祝う会を開いていただきありがとうございます。このような会を開いてもらえるとは思ってもみなかったので、とても嬉しい限りです。ここで集まってくれた皆さんは私がこの部署に配属されてからずっと一緒に頑張ってきた仲間で、時には厳しい事をいったこともありますが、皆一つになって今まで成長してくることができました。今後はもっとみんなに仕事を任せて私は楽をさせてもらうつもりでいますので何卒よろしく頼みます。60歳という年月は長いようであっという間だったようにも思いますが、まだまだやりたいことや、これから新しく始めたいと思うことがたくさんあるので、人生を振り返るのはもう少し先にして、これからも引き続き仕事でも人生の先輩としてもみんなの相談役でいたいと思っていますので、こんな私で良ければ何でも相談してください。本日幹事を務めてくれた○○君、その他のみんな、今日は本当にありがとう。今後も精進していきますので、皆様、今後ともよろしくおつきあいください。これにて私の感謝とお礼の言葉とさせて戴きます。
文例2：
本日は、私のためにこのような素敵なお祝いの会を開いていただきましてありがとうございます。入社して○○年になりますが、色々あった事を思い出すと長かったようなあっという間だったような感じですが、日々仲間と共に過ごしてこれたことが何よりもの財産です。そしてこうして元気に還暦を迎えることができ、一緒に祝ってくれる家族や仲間、友人がいる幸せを心より感謝している次第でございます。これからは今まで忙しくしていた分、家庭での時間も大切にしていき、旅行に行ったり趣味を深めたり、色々と挑戦していきたいと思います。皆様には引き続きご支援と協力をお願いし、今後とも末永くお付き合いいただけますよう宜しくお願い申し上げます。本日は皆さまお忙しいところ誠にありがとうございました。これにて感謝とお礼の言葉とさせていただきます。
最後に
人前で挨拶するというのは、多くの人にとっては緊張するものですよね。しっかりと準備してポイントをしっかり押さえて自分なりのエピソードを上手に織り交ぜていけばきっと素敵な挨拶ができ、感謝の気持ちも皆さんに伝わる事でしょう。あまり長すぎても、皆さんが退屈してしまう事もありますので、3分程度を目処にあいさつ文を考えて素敵な還暦を迎えてください。